ふたりで見つけた

ビルのあいだに

駐車場のうえに

ベッドの窓辺に

きみのからだに

月の青い影を手で

ふたり探している

ビルのあいだに

駐車場のうえに
 ....
あの人に近づきたくて


自分の描いた絵を渡した



少し体を後ろに引いて
ビックリした様子で


目はきょとんとしていた


「絵描いてるんで貰ってください!」
 ....
月が私の心を
真っ直ぐに射るから
嘘がとけてしまったみたい
瞳 熱いよ

雲は負けずに覆うけど
月はそのままで
照らすよまるでなにも
なかったみたいに

何度目のまんまるなんて
 ....
ぼくはもう
誰とも会わなくていい
君に逢えたから

からくりは
すべてクリアーされた
君に逢えたから

ひとりのときには
君を思うよ
一緒にいないときには

もしもひと恋しくな ....
高速道路のうえに月が照っている

喫茶店なんかもうやってないだろう

コンビニでホットを買って

クルマんなかでじぶんを愛してみよう


光があたっているだけなのに

光のかたち ....
夕ぐれて

夕暮て青い田んぼに鷺立ちて妻と友達笑っています

夕焼けて黒い雲ある山際の道を走るや吾らが車

三上山いわれある山近江富士ひときわ高きその山の名
誰かを踏み台にするなんてこと
あの頃の俺は考えもしなかった
「誰にも縛られないし
 誰も縛らない。」
尻の青いロックンローラーの常套句を
恥ずかしげもなく仲間に話したっけ

時は流れ
 ....
こんな事を言うと変に思われると思い言っていないものに
光があります。毎朝 神棚と仏壇にお水やご飯を供える
特別な宗教などはやっていない そんな私ですが。
まだ独身の頃 冬の夜でした。
 ....
愛してる
口に出せば
きみに言えば
そのフレーズがインフレを起こす


そんな気がして
きみに言えなくなっていく
 
 
声を置く
場所がある

かつて
あなたの声が
聞こえていた
時に

声がなくても
時は
流れている

その琉心に
時々あらわれて消える
記憶の岸辺から
泳いで ....
別の道を選んだ僕は今 何処を歩いている?

僕達が交わる
終わりまでの距離を

心の何処かで測っている
 
若い女性に人気があるクレープを
男子高校生たちは売ろうと決意した

クレープは売る前に
クレープは包むものだ

経営観は強気の攻め一本
結果については勝つか負けるか
の二分法
若気の ....
僕の青春はアオコだった
腐った光の届かないヘドロ
泡で緑色になった水面
ソウ魚は大量死していた。

それを愛して
ボートの免許を取り
水草に救いを求めた
燐と窒素の量を測定した。
キ ....
三ミリ
ほど
白い部分が見えるまで伸びた爪

今日も放置した
自分の


誰かの爪が
食い込んだ
自分の爪より大きく厚い/turn off.



痛みには種類が、
 ....
デートをした。


中国の女の子で、
体は僕の3分の1くらい。
にこにこしながらくすくす笑う。


出会ってしばらく離れていたけど
思い出したように手紙を書いては
それぞれ送り合っ ....
さてね
何だっけ
真昼の太陽が
斜めに

今日は水曜日
何だっけ
ちっとも風が吹かない
秋は更けゆく

妻が本を読む
何だっけ
ハハギキホウセイ
よく売れそうな名だ
美しくない
生き方をするのなら
おまえは
蟻んこ以下なのだ
田畑を耕し
土を作る
蚯蚓たちよりも
醜いのだ
おまえが実現することのできる
その精一杯は
美しく
生きることより
 ....
敬老の日に
長寿と書かれた饅頭を
仏前に供える

おじいちゃん
困惑気味の笑顔になる

夕食どきには
NHKみてた人だもん
きっと納得してくれるよね
敬老と長寿はセットになってるん ....
おれはおまえに似ているのか

だれかに言われたそのことを

おまえから聞いたのは十年前

秋も終わりかけのころだった


ふたりのあいだのせつじつを

わたり鳥のようなせつじつを ....


これは三年くらいまえになる話だけれど

建物の中でトイレを探すのにこれほど汗をかいた事もなかった。

まぁ秋田市内のデパートにはまだ洋式トイレが少ないって知らなかっただけ 。
 ....
用を足すだけなんだけどね

うら寂しい公園の片隅にあるのは決まって便所ってやつで

おおむね和式の便器しかなくて
紙なんか無くて
げげげのお友だちなんかの手が暗闇からぬらりひょん

べ ....
 
 
現代詩手帖を
ツタヤで立ち読みした

 イチローが
 内野安打を打つたびに
 子どもが一人死ぬ

というような、うろ覚えだが
そんな詩があって
胸を打った

その後
 ....
死とは何か、
そう問われる

君にとっては死は何なんだ、
そう問い返す

彼は言う


なんてことは無い
死とは 謁見すること だよ


意味がわからなかったけれど
 ....
ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
穏やかな夏の青い空に
幼い頃聞かされた赤く染められた天地が
嘘のように
頭を刈った少年たちの
淡い掛け声が響いた

誰もが歩む死への行進
だけど殺し合いは御免だ
「兄弟仲よに分けないか ....
上司にこころを許してはならない

仕事ができる部下たちのそれが鉄則だ


仕事とは愛人のようなものだ

最愛を具現化した愛人のようなものだ

愛人の白い肉を

部下にたわめられて ....
秋の小憩

寒蝉が一声高く鳴きわたりどくだみ茶喫す秋始まる

秋となり夏の花々勢いを失いてゆく風の吹く昼

天高く白い雲間に光さし妻と二人の語らいをする
ねころがって

窓からの緑を見つめている

緑を見つめている

緑に見つめられている

緑のふちどりと空のコントラスト

ふちどりが風を見つけて揺れている

微笑んでいる

 ....
窓辺からずっと虫の音がしていた

部屋をくらくしてそれを聴いている

目を閉じているのか

目を暗やみに開いているのか

もうわからなくなるくらい

虫の音につつまれていた

 ....
風邪ひいた
鏡の私が情けない顔で
くしゃみを3発
脳味噌が揺れる
くしゃみを3発
モナ・リザもくしゃみをする
その時
?泣く女?もくしゃみをする
アイスランドもくしゃみにぶれる
世界 ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月の青い影- 吉岡ペペ ...自由詩310-9-23
バ_モ_ク_タ_ト_コ- くゆら自由詩210-9-23
まんまる月- 朧月自由詩210-9-23
胸の窓辺- 海里自由詩210-9-23
月の愛され- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-23
夕ぐれて- 生田 稔短歌210-9-23
てきりいーじー- 花形新次自由詩5*10-9-23
目撃したもの_光- 砂木散文(批評 ...8+*10-9-23
インフレ- 寒雪自由詩210-9-23
声の置場- 小川 葉自由詩2*10-9-23
交差点- 徘徊メガ ...自由詩410-9-23
クレープは包むものだ- N.K.自由詩19*10-9-23
Microcystis_aeruginosa- ペポパン ...自由詩3*10-9-22
敬虔なる- 榊 慧自由詩1110-9-22
under_the_rain,_under_the_moon- は やし ...自由詩510-9-22
なんにもない- 生田 稔自由詩210-9-22
美しくない- ふくだわ ...自由詩310-9-22
敬老の日- 朧月自由詩210-9-22
わたり鳥たち- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-21
秋田のトイレ- アラガイ ...散文(批評 ...2*10-9-20
流すひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-9-20
けっきょくすき家に投資した- 小川 葉自由詩6*10-9-20
質問- セルフレ ...自由詩210-9-20
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
彼岸入りに- within自由詩15*10-9-20
コンクリートのルール- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-19
秋の小憩- 生田 稔短歌310-9-19
すこしあるこうか(3)- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-19
すこしあるこうか(2)- 吉岡ペペ ...自由詩710-9-19
微熱- salco自由詩11*10-9-19

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