植木鉢を抱えている人が増えたね。
 カミオは、トットに二杯目のワインを薦めた。このレストランで、一番の売れているワインだ。店が売り出しているということは、利益率が高いか、美味いかのどちらかだろうと ....
夢の中に死んだあのひとがでてきました
鮮明に

あの笑顔でよびかけました
友人のために一肌脱ごうよと
そうだった

あなたのまわりにいつもみんないました
楽しかった
叱られたことさえ ....
白金の雲が天球を流れ
大きな波はぽちゃぽちゃと音を立てて
わたしたちは海を見下ろす小高い丘陵の
点のような椅子に腰掛けていた
腰掛けて
水平線のあやうい空気の色をなぞりながら
ゆっくりとテ ....
窮屈そうに
眉を寄せて
酸っぱそうに
唇をとんがらして
真剣に考えを巡らせている

そんな横顔を
眺めていたら
不謹慎にも
笑いがこみ上げてきて
君に怒られた

取り繕うこ ....
彼は着いてきた

ぼくはあちらこちらへ行く
黒い森に行くときも
白い街に行くときも
彼は着いてきた

彼がいつからついて着たのかわからない
気がついたときには ぼくの少し後ろを歩いてい ....
人影まばらな平日の寂れたアーケイド、二〇時過ぎ
四弦鳴りきらないカッティングで愛をうたう男
暇を持て余している何人かが立ち止まるが
すぐに興味を無くして立ち去っていく


 ....
興津駅の手前 山側
人家が不意に途切れて
現れる
庭みたいに小さな畑
柿や夏蜜柑の樹
小さなブランコ
うつくしい朝
空は西から吹き払われ

(生き延びてここに戻るとは
 思っていな ....


風の強い日 姉さんは洗濯物になる
海からの風は 姉さんを裏返したり表にしたりする
はたはたと身体の鳴る音にいちいち反応しては
子供みたいにはしゃいでいる
時折 砂混じりの風が当たると ....
隣同士でゆれる花のように
なにも言わずに
なにもきかずにゆれていたい

わけはあるのだろう
君のしぐさに
添えたい手とことばを
空にあずけて
高血圧者の朝が
薬なしには始まらないのと
同じように

降りしきる雨は
見飽きた景色を
消すこともなく
ただザアザアと
音を立て
瞬間には
線が重なって見える

濡れることを
 ....
少し早く起きると
白い時間ができている
まだなぞっていない時間

自由なようでいて
もうすでに枠ができているから
はみでることは許されない

希望がある気がした
今日のこれからに
 ....
ばーばに手を引かれ
ゆるい坂道をてくてくいけば

「コカ・コーラ!」
わたしは畑に捨てられていた瓶を指さして叫ぶ

ママ、という言葉は知っていたけれど
ママ、と呼ぶ対象がいなかった
日 ....
詩を読んでいる

文字を眺めては書いている

言葉は巧みに扱えるが詩は巧みには扱えない

それは人を育て上げる教育にも似ている

鏤骨

生まれる 。



 ....
良い詩を書こうと思って
書ける奴は
年収1000万円を稼ごうと思えば
稼げると思う
何故なら
良い詩を書くより
1000万稼ぐ方が簡単だから

1000万稼ごうと思っても
稼げない奴 ....
どうして下らない男ばかり好きになるんだい
あいつは、君を幸せにしない
君のことを考えてすらない
それは君にもわかっているはずだ

君の話を聞くのは好きだ
しかし、あいつの話となると、聞くに ....
これは本当のお話



ぼんやりぼんやりぼんやり雲の中では

今日も
小さな小さな
トンガリボーヤが仕事をしています


その小さな小さな
トンガリボーヤは


ため息を ....
くそさびしい夜だ

痛かったやろ

こわばったやろ

目どこ見たら

わからんようなったやろ

胸こげたやろ

ゆびさきしびれたやろ

息あさくなったやろ

そんなじぶ ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色

大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す

 ....
 1

 雨に打たれながら
 空をふり仰ぐ
 喜びは消えて

 土に手を当てて
 星の身体の温もりに
 触れる喜びも奪われた

 原発の吐息が
 燃えている

 風に乗り 雨 ....
貧乳
なんて哀しい
言葉

貧乳
なんてつらい
現実

あたい、ひょっとして
このままなの?
そんなイヤな予感
がし始めたのは
中学2年の夏
オケケはもう
ボーボーなのに
 ....
全ての詩文を引き裂いたとしても生まれてくるのは新しい詩なんかじゃないさ、魂の触角に植えつけられた古い血が次のセンテンスへの欲望を昂らせるんだ、さあ、いまのおまえのあるがままをここに書き記せばい .... いまさら、あきばではないだろう。そのくらいわかってる。まきばの朝でもない。こそばゆいメルヘンみたいで絶対ありえない。むしろ上野だな。まだまだあまちゃんだし、じぇ!が足りないし、

夏ノ雨にとけたトイレ ....
どんな奴でも
長生きして
120歳ぐらいまで
長生きして
頭もちょっとしか
ボケなければ
当たり障りのないこと
例えば

キノコは木の子
それとも土の子
種がないのに生えて来る
 ....
おんがくをきくのにあきたから
文字の海でおよいでみる
文字は静かな刺激がここちいい

肌にあわないときもあるし
おなかにあわないときもある
だけどどれもしずかでしみいる
そんな文字はわた ....
鍵無くし玄関先で立ち尽くす離婚したこと後悔してる ネット掲示板へ
レスする時間で
ははーん、さてはコイツ働いてないなとか
働いていても
大した稼ぎじゃないだろうとか
偏見にも程がある!

それはさておき
私は現在れっきとした
デブで ....
【現象学】


それが親切なのか、意地悪なのか、世の常なのか、わからない

存在と時間
わたしにとって、治療をすすめるということは
意識的な時間を増やしていくということ
無意識で動くこ ....
 ほら、たべものがよかったのかなわたし、おいしくできてるからわたし、ほら、軟骨はつやつやとしてみずみずしく、膝はつやつやとして夜に半月映るし、ほら、かわいい服とかかわいい靴とか、化粧品たち、小物たち、 .... 君と棲んだアパートを壊す重機の名前がわからない チョコ貰えない理由が苦い
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9835)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
背負って生きられるのかね- 影山影司散文(批評 ...113-8-11
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海辺の丘陵で_〜Sせんせいに〜- オイタル自由詩6*13-8-10
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君は英雄なんかじゃない_(歌うたいと詩人と絵描き)- ホロウ・ ...自由詩6*13-8-7
興津の庭- 大村 浩 ...自由詩713-8-7
岬の家- 佐東自由詩10*13-8-7
花のように- 朧月自由詩413-8-7
高血圧者- 花形新次自由詩613-8-6
白線の内側- 朧月自由詩413-8-6
もらい乳- そらの珊 ...自由詩24*13-8-6
- アラガイ ...自由詩7*13-8-6
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もらい泣き- アマメ庵自由詩313-8-4
秘密のお話- 最都 優自由詩213-8-3
くそさびしい夜- 吉岡ペペ ...自由詩1013-8-3
夏休み- nonya自由詩21*13-8-3
黒い手紙- まーつん自由詩17*13-8-3
貧乳- 花形新次自由詩3*13-8-3
ほら、そこで見なれない何かがまた息を潜めている- ホロウ・ ...自由詩5*13-8-2
Let's- 阿ト理恵自由詩8*13-7-31
長生きは三文の得- 花形新次自由詩213-7-29
おつかれ- 朧月自由詩513-7-28
鍵無くし玄関先で立ち尽くす離婚したこと後悔してる- 北大路京 ...短歌413-7-28
デブ専の疑いを晴らせ- 花形新次自由詩213-7-24
現象学- はなもと ...自由詩513-7-23
ショッピングモール- 片野晃司自由詩19*13-7-20
君と棲んだアパートを壊す重機の名前がわからない- 北大路京 ...自由詩1013-7-19
チョコ貰えない理由が苦い- 北大路京 ...自由詩513-7-19

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