何もないところから生まれて
ふりそそぐ雪片
その結晶の
ひとつひとつを確かめたい
純粋で
静かな構成に
私は憧れる

かつて卵だったころ
なにも知らなかった
幸せも、不幸も
ただ ....
雨で濡れた制服を物干しにかけると
お気に入りのセーターと
向かい合ってゆらゆらとダンスを踊った

優しい雨のなか
口ずさんだのはジーン・ケリーの“雨に唄えば”

これは何処からきた雨 ....
【はじめに】

 2月15日をもちまして、HHMは完全に閉幕します。ご投稿くださった皆様、投稿作を読んでくださった皆様、現代詩フォーラムやTwitterでリアクションをとってくれた皆様、ありがとう ....
さいご、には
なれるはずもなかった
いのりの一葉が
身をよせて

そよかぜを織る
やわらかな
うみ



すきま、から
もれる光は重なりあって
ことばのほつれを
受 ....
遠くから音が聞こえて来て
聞いたことがある音だったのに
そこでは確かに何かがあるのに
風が吹いたら忘れてしまった

そろそろ春が 町にやって来ると
早とちりして 期待している
春の陽の光 ....
何も問わず
静かにそばにいて
開くといろいろ語りかけ
連れて出してくれる
風邪のときも
不機嫌なときも
どんないでたちで
こころずまいでいるか
何ひとつ問うことなく
僕がどうでも
 ....
うーん
エロいなあ
実にエロい
デニムのショートパンツで
しゃがんだら
重量感たっぷりの
ケツの形くっきりで
ぷりりりんだぜ
顔に載せてくれるだけで
いいんだけどな
やべえ、チンポ ....
上へ
上へと伸びてゆくもの
下へ
下へと伸びてゆきたがるもの
いのちを生み出すために
細い指たちは
指切りを繰り返し
相反するからくりを育む

そのなかほどの混沌で
わたしは
ひ ....
      賽の目に
      切りながら
      豆腐一丁ぶんの
      愛がほしいと
      てのひらで
      哀しみが
      揺れる夜

 ....
生きる術がもうないというなら
生きることなど考えずに生きりゃあいい
すべてを賭けたつもりでもどこか妥協があるように
すべてなくしたはずの時でもどこかに余りがあるものさ


路面 ....
名前を変えるのには 
キッカケが有ります

アドレス変更の場合は
迷惑メールが原因にも なりますね

新しい名前
名乗り始めた瞬間は

清々しさと共に 
駆け抜けたい気分 広がるか ....
母さん
ぼくは思いだしました
まだ若いあなたの
細くも強いその手にひかれて夏
緑に燃える蜜柑葉をくぐりどこまでも道はつづいていました
おばあちゃんのお家までねと
暑くて永い昼下がり
眩暈 ....
弱点みっけ

よわいところっていうけど
強くみえるところのほうが
よわいのかもしれないよ

冬の木つよそうに
みえる かならずしも
そうでないかもなんて
自分におきかえて

バス ....
仕事?

仕事はよくわからない

何か気が抜けて手につかない

だけど前準備はしたよ

それよりともだちが大変

今からともだちんとこに行ってくる


みんな長生きしてくれよ ....
ことばなんて

無用なときが、あるね。
落書きの多いギブスと薄氷 ミニ丈のチャイナドレスや雪割草 ミジンコに逆戻り 雨が降り出しそうだ
湿気が高くて汗が滲む

君は刺繍をしている
憑りつかれたように
黙々と針を動かしている

時計だけが
雄弁に時を刻んでいる午後

右肘の古傷が疼いている
僕に ....
いま美しかろうと

美しさは日々崩れてゆくだろう

でも見た目じゃないから

抱きごこちじゃないから

セックスも散歩も日々の暮らしも

合図しなくても

おなじものを見つけて ....
{引用=

 まだ肌寒い春の
 朝が
 ひかりのプリズムに屈折して
 すきとおっている

 とおくに海をのぞむ
 住宅団地の縁をめぐる遊歩道を
 愛犬といっしょに回遊しているとき
 ....
痛いか痛いか

一緒だった

痛いか痛いか

自分に聞いた

痛いか痛いか

おまえに聞いた


こころの周りは悲しみばかり

指先までが悲しくしびれた

逃げられな ....
暖かいものを食べると
鼻水が出るのには
理由があるんです
言わないですけど

今は言いたくないんです
イヤです
お断りします
ラーメン食べてるんです
なんなんです?
ひとが食事して ....
雪が
ふってはつもり
ふってはつもり

別になにかを隠したいわけじゃなかろうに

そこまで想ってまわりをみまわした

自分の心のひもを
きゅっと結びなおす

こぼしていいはずない ....
俺の中に奴がいる
どれほど嫌って憎んだろうか
私の中にあの人がいる
どれほど悩み苦しんだろうか

苦虫を潰したような表情で俺を見た奴
深い溜息をしては私から目を逸らしたあの人

何もか ....
銀色の矢が空から墜ちて来るそんな夜

僕は系統樹のほとりに佇んで生命の音を聴いていた

風がちいさく闇を巻き込んで通り過ぎていった

ときはすでに多くを語らず寄り添っているような気がした
 ....
世界から受けた鮮やかな光を
この腕に受け止めて

いつかあなたに
返さなければならない
優しいひととの明るい朝に

逢いたくて

電話をきって

優しいひととの明るい朝に


会いに行こう

たくさんの心

嘘つきたくない

離れたくない

やわらかな心 ....
知らないうちに
ヒトを傷つけることがある
それを知ってから臆病になって

すごく慎重に歩いているのに
そのせいでだれかの邪魔になっている

なにもしたくない
そう思ってとぼとぼ歩く
 ....
夏の香りがする鉢を
あなたは両手で持っている
鉢の中にはひまわりの
枯れた
ひまわりの花だけがひとつ


えんじ色のマフラーには
秋が詰め込まれている
冬のよう ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9859)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪片- 佐野権太自由詩11*13-2-16
優しい雨- 川上凌自由詩17*13-2-16
HHM講評- 香瀬散文(批評 ...713-2-15
千年樹- 千波 一 ...自由詩713-2-13
呼ぶ声- 加藤自由詩3*13-2-12
- 三田九郎自由詩5*13-2-12
暖かいとこにいきてえんだよ- 花形新次自由詩113-2-12
ひばりへ- そらの珊 ...自由詩16*13-2-12
賽の目- 石田とわ自由詩18*13-2-11
小さな音だけがはっきりと聞こえている- ホロウ・ ...自由詩4*13-2-11
新しい名前- 藤鈴呼自由詩2*13-2-11
夏の日の思いで- 乾 加津 ...自由詩30+*13-2-11
バスを待つ木- 朧月自由詩313-2-10
みんな長生きしてくれよ- 吉岡ペペ ...自由詩613-2-10
誕生。- 風音携帯写真+ ...313-2-10
薄氷- 北大路京 ...俳句313-2-10
雪割草- 北大路京 ...俳句213-2-10
ミジンコに逆戻り- 北大路京 ...自由詩513-2-10
メランコリックな午後- kauz ...自由詩7*13-2-10
歓喜世界- 吉岡ペペ ...自由詩413-2-9
春一番がふいた日に- 石川敬大自由詩10*13-2-9
痛いか痛いか- 吉岡ペペ ...自由詩713-2-8
暖かいものを食べると- 花形新次自由詩213-2-8
氷柱- 朧月自由詩413-2-8
もう一度- 文字綴り ...自由詩1*13-2-8
親父の暇つぶし- 梅昆布茶自由詩1613-2-8
断片1- 赤青黄自由詩3*13-2-8
優しいひととの明るい朝に- 吉岡ペペ ...自由詩413-2-7
さんぽ- 朧月自由詩413-2-7
季節のあなた、そして、季節のぼく- ホロウ・ ...自由詩4*13-2-7

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