忘れるなよ
お前が深淵を見つめている時
深淵もまたお前を見つめている
恐れるなよ
時代の闇に飲み込まれるとも
必ず私は生還すると
昨日までの
不幸なら数えられる

幸せは数字に置き換えられない

明日から先の
幸せは想像でしかない

明日から先の
不幸せなんて
想像したら

自分が可哀想になる

明日 ....
季節変わりの花が
ぼくたちを祝福してくれた

ふたり手をつなぎ
ふたたびこの路を
歩きたい

子供のように石を蹴り
風に吹かれて
夢を話していたい

花びらは散っても

怖い ....
落ちぶれた世界の歯軋りが俺を眠れなくさせる、飲み干した水の入った、コップの底に張り付いていた潰れた小虫、排水溝の向こうで今頃、呪詛を吐き続けているだろう、小さいから、弱いから、儚いからで納得ずくで .... 不正取得したお金を
付け替えることで
合法取得に見せかける違法行為を
マネーロンダリングと呼びます

不利益になる事実を
「まぁね」で済まして
曖昧にしてしまうことを私は
まぁねロンダ ....
醤油の{ルビ醪=もろみ}が香る港街
岸壁の夜に出没する屋台の中華そば

秘密のスープを覗き込むと

豚骨、丸鶏、ソウダ節、かつお節、
煮干し、長ねぎ、玉ねぎ、昆布、干しシイタケ

出汁 ....
今年彼女は桜をみることはない

大学病院のICUに閉じ込められ
チューブや配線にグルグルと巻かれ
モニターの画面に規則正しい波形が映る

何が悪かったのか誰にもわからない
本当のことは
 ....
駅前の通りのはずれの自販機の横のゴミ箱に書かれたMessiah どのような一日にも正しく夜が訪れること、真新しい傷にも沈黙の色が塗られていくこと、手続きを終えることなくありのままに申し送りをしていく、例えられた光、覚えたままの足取り、省略や .... 船の窓から宇宙を眺めると中性になる
雲は薄っぺらな模様になって
海の青のところどころに
赤茶色と緑とに塗られた陸地が
安物のTシャツのプリントになっている


そのプリントの上で
生ま ....
エメラルドと石
銀箔の輝き
私は知らない、
無限の時をゆく
煌めき唸り
石とエメラルド

誕生から死へ、死から誕生へ
そして新た誕生から死へ

  断崖絶壁に立ち

浮かび来る ....
自分を
いったん
壊す そして
再構築しよう
生(せい)を進めるために



足るを知る
というのも
出来るだけしか
出来ないな
でも十分だろ



どの道
進む ....
ぼんやりとどこかを
歩く街で
川の光を知っている
遠くの車を見つめている
言葉を そして 聞いている


この体に知っているのだ
今日も何かを
思う 景色に
          - impromptu

きみはいつだって

かたくなにこころにかべをつくって

うちがわからあなをあけ

まどをつくり

どあをつくり

ねこや うさぎや ....
夢から覚めた 夢を見てた

貴方の夢だよ 

寂しくて

腫れた心の 窓を開いて

冷たい朝 吸い込んだ
使われないアパートの1階には四畳半を占める仏壇と、
、後は母屋から引っ越してきた古い荷物が置いてある部屋が二つ
普段やり過ごしているベランダのある畳の部屋、
、久しぶりに掃除しようと窓を開け ....
手のひらに載せたガラス瓶の中は不可思議な水で満たされていて
米粒ほどの数匹のさかなが泳ぐ
ここで生まれてここで死んでいく
生殖も食事も排泄も
すべてのことがその水を介して完璧にめぐっていくのだ ....
花よ咲け

満月の夜に

いさぎよく

花びらを降らせよ

旅ゆく人の{ルビ褥=しとね}になれ




                 初出 日本WEB詩人会 2024/0 ....
此の空漠の地に
影像だけ現れては壊死し続ける、

  絶えず垂直に降り注ぐ霊雨
       、 
人の魂に永劫の眼を刻み込みながら 
濡れ見開かれる時節を待ち続けながら


 ぽっ ....
生成AIに書き上げた作品を
校正してくれと投げ込んだら
客観的に修正してくれて
最後にコメントが付け加えられた
「文章の流れを保持しつつ
 一部の句読点の使い方を修正し
 文章をわずかに簡 ....
宙の青さを
みつめていると
静かさが
しみてくる
重いいのちを



お空
ありがと
なんでも聞いてくれて
こころがすっとする
今日も生きているよ



目をつむり ....
みんな 考えることが
おっくうに なったので
頭を はずして
かわりに 肩の上に
鳥籠をのっけて 歩いてた
鞄を抱えた 背広姿の人も
バス停でバスを待つ 女の人も
みんな 肩から上は ....
昼に、近くのイオン・モールで
いつも使っているボールペンを買おうと思って
売り場に行ったら、1本もなかった。
MITSUBISHI UM-151 黒のゲルインク
ぼくの大好きなボールペ ....
郊外の夜
白い途に独り居て、
海辺の唸る光景
ふと浮かび、

 耀く光点

夜の青みに浮き上がり
白い途の先に拡がりゆく

〈だいじょうぶ、大丈夫だから進みなさい〉

澄み渡る ....
二本足で立っている間は人間だった
それなのに
うまくいかない事ばかり

ひざまづき頭を下げていたら
動物みたいに丸くなって
今いる場所を温めてるだけ

誰も触りに来なくても
体温があ ....
お骨はゆうパックで送れるんだって
へぇ
そんなわけで叔父の骨を預かって
春と夏が過ぎた からんと
最近は近所に犬を見なくなった
骨を差し上げるあてもなし
わたしが咥えてしまおうかしら
叔 ....
ともに歩いている砂浜、
こちらをむいて、
つよい波風にすこしウェーブがかかる、
花のように、首を、傾ぐ、
ながい黒髪の、まるでオニキスのようにまるい、
とてもおおきな瞳、
しろいレース柄の ....
ふたりで拾った
透明で硬く紅い卵

ぼくが生き物係になって
手のひらで暖め孵化を待っている

何が生まれるのかわからない
虫眼鏡で眼を凝らしてみると
真ん中がトクトクと脈動している
 ....
この夜の訪れ
闇の深まりゆき

確かに灯る明かり
橙の色に向い家から
外に温かにほんのり広がり

対し、

輝く内なる光の海
無限に拡がりゆく
銀から黄金に
未だ透明には至らず ....
うっすら淡い黄の光に包まれた木立、

朝なのだろうか夕なのだろうか

時間がふっと透明になり

地を敷き詰めた落ち葉たち、
透明な時間に舞い上がる
漆黒に渦巻く闇から解放され

う ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- 渡辺亘自由詩1+24-4-9
幸せですって- 原田たけ ...自由詩624-4-9
桜路- レタス自由詩6*24-4-7
手遅れの手前- ホロウ・ ...自由詩5*24-4-7
まぁねロンダリング- イオン自由詩2*24-4-7
中華そば- レタス自由詩5*24-4-6
花曇り- レタス自由詩6*24-4-6
駅前の通りのはずれの自販機の横のゴミ箱に書かれたMessia ...- 奥畑 梨 ...短歌224-4-6
毎日に夜があること- ねことら自由詩424-4-6
ヤー・チャイカ- 藤原絵理 ...自由詩1024-4-6
ループ、一見- ひだかた ...自由詩3*24-4-6
※五行歌_三首「生(せい)を進めるために」- こしごえ自由詩6*24-4-6
Something- 番田 自由詩224-4-1
Round_Table- 墨晶自由詩3*24-3-31
無くなるものにのせた夢- 短角牛自由詩3*24-3-25
物干し竿バウムクーヘン- アラガイ ...自由詩7*24-3-24
小さなさかなの物語- そらの珊 ...自由詩14*24-3-24
五行歌_西行のオマージュ- レタス自由詩3*24-3-23
霊雨- ひだかた ...自由詩524-3-23
生成AIロンダリング- イオン自由詩3*24-3-23
※五行歌_六首「いのちの_幸福」- こしごえ自由詩6*24-3-23
鳥籠。- 田中宏輔自由詩15*24-3-17
Ticket_To_Ride。- 田中宏輔自由詩14*24-3-2
幻影の奧処- ひだかた ...自由詩7*24-2-13
夜明け前- ミナト ...自由詩224-1-8
お骨の味噌汁- 松岡宮自由詩14*23-12-29
にじゅうごびょう- 本田憲嵩自由詩1023-12-28
珠玉- レタス自由詩9*23-12-28
この夜の断章2- ひだかた ...自由詩723-12-28
意識の光景19◯意識というもの- ひだかた ...自由詩6*23-12-28

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