山奥の沢
大きな石の上に寝転がっていると

こんぽろりん
こんぽろりん

遠くの方から小さな
木琴の音色が聴こえてくる
私は少し調子の外れた
しかし心地の良いその音に導かれるように
 ....
羽化したばかりのモンシロチョウの
おぼつかない羽ばたきが
風にあおられ

じりじりと後ずさる濃い霧の中を
触角も羽もなく這いずる夜も

誰かの仕掛けた銀色の罠に
迂闊に絡めとられる朝も ....
胸骨のなかが冷え込むと
やはらかき草のうへに横たはり
全身の痛点を耳にして
よみへ続く覆水の
砂礫に混じる星屑が
ふれ合う金属的な響き
を聴きつつねむる。

*

その響きは
地 ....
こうも近いのか、、


たかだか
何年何週何回転したか



それぐらいなんだ



だけど


ズボンを降ろしてYシャツをいれる
鞄を持つ
嫌いだった音楽を聴いて
 ....
涙を練って
甘くしたみたいに
空から温かい匂いがする

涙を流せない
木が
風に触れて話す

ぴよぴよと
黄色い花が
鳴いている

どこかに涙を隠している
だから、こんなにも ....
朝日にゆれている

ひかりを透かせてゆれている

風にゆれている

水のおとがする

うたの練習のこえがする

車がとおる

公園で食べている

コンビニで買ったカレーのレトルト

朝日にゆれている
 ....
君だから話したいいつまでもすべてを
玉葱の皮を剥くように何重にも纏ったかなしみをすべてを

春なのに風はまだ冷たいんだ暖めて欲しいから
僕は自由なんて要らない君のそばにいたい

奸計は ....
ポケットのついた服を着ている
あわてて後悔を隠すため

間違っては訂正を繰り返し
ポケットはいっぱい

夜にざららととりだして
テーブルに並べる
色はあせているけど
今日の景色だね
 ....
ひとりのひとに分かって欲しい

ぼくはまだふさわしいのかな

ひとりのひとだけに分かって欲しい

いまじゃもう

みじめな話だけれど素直な気持ち

なぐさめて欲しいわけじゃない

生きていることを

 ....
他人に僕を説明する必要がある時は本を贈る。
くどくどと説明するよりもいきなり感性をさらす。

かっこよくいえば多様な遺伝子を持った自由な人間になって欲しいから。

僕が贈る本は

トルー ....
あなたが誰かとはやあるき

誰かのことばに足をとめ

ちがう顔して笑ってる

むかしの職場にいまいます

ほされた先輩威張ってます

意地悪上司の気弱な顔

誰かのことばに微笑 ....
、、、つづき

せむし「与志のじいさまも聖子のばあさまも死んだらしいの」
龍児 「もうだいぶ前に死によった。最後の60回忌が終わったのが5、60年前じゃなかかね」
せむし「ほー、もう100年以 ....
                  130428



これが僕の車だよと
ミニ四駆を摘み出し
机の上にひょいと置く
走り出した鈍色のミニ四駆
揺れ動き ....
だいたい普通の人は家と職場の往復でなんてよくおっしゃる。
それが第一の場所と第二の場所。
では第三の場所とは?

それはこの現代詩フォーラムであり街の図書館や書店でもあり行きつけの飲み屋さんや ....
目もくれず
日はくれる

閉じてしまった
隙間から
光は無くなった
夜がくる

目もくれず
日はくれる
目もくれず
日はくれる

まばたきを繰り返す
世界よ
僕は ....
若者が悩んでる感じ。あんたら好きね。
でもさあ、知ってるかな。あいつら割とそういう風を装ってるだけだよ。
家に帰ったら家族がいてさ。電話して恋人と喋って、たまにセックスしてね。
あいつらみんな寂 ....
僕の言葉はいつだって核心をすりぬける
誰かの胸に届けたいっていつでも思ってた
みんなに僕のことをみて欲しいのに
僕の姿形は恥ずかしいな
いっそ誰もいない国へ行って
作物を育てて暮らそうかな
 ....
おばあさんが畑を耕していると

赤茶けた色に長方形におちょぼ口がついた一輪挿しが

いくつもいくつも出てきた

そこは古くから陶芸が盛んな町

今はない窯元があった土の下に陶器だけが眠 ....
急いだって

結局おなじくらいかかる

なのに急いでいる

それはこころで生きているから

みんなからだで考えているから

もっとあなたの

引き出しを増やしてゆこう

も ....
あらゆる人種が人生が交錯する
つまづいている僕
恋をしているあなた
人生は様々な糸が絡まって見えるが
案外単純な因果律の集積なのだと思うが

ICチップはブラックBOXではあるが
完璧に ....
しあわせが
哀しみを連れてきた

さみしいでしょうと
私に聞いた

私は
しずかに微笑んで

そうでもないよ、と
教えてあげた


やさしさが
うそになる

抱きしめら ....
ひとりひとり
心の中に
鈴を持っていると思うんだ

嬉しい時は
シャンシャン鳴り響いて

寂しい時は
チリリーン‥



華がある人って
きっと
たくさんの鈴を ....
玄田医師は
例えば
頭の痛い患者に対して
タマキンに針を差し
その激痛によって
頭の痛みを
忘れるといった
前衛的過ぎる
治療法を多用したため
一部の医師からは
アイツの免許を取り ....
窓から差し込む陽光に
そっと手を翳す
翳した指の透き間から
幾筋もの光が和音となって、響き渡る

部屋中に響き渡るそのハーモニーは
希望に満ちた朝の光
朝の空気の中、陽光が満ち溢れ
そ ....
 夜中、眠れないので散歩に出かけた。
 とぼとぼ歩き、やがて近所のやや大きめな公園の方へ出た。
 すると。
 「んっ……」
 目の前にあやしい地上絵があった。
「何を意味しているんだろう ....
ヘバリツイテしまったみたい、、、

縛られたのとはちょっと違う
埋まってしまったのかも、
粘着力や磁力の強い何かが
自然に引っ張ってくる

まるで、、


駄々を捏ねて
ねだる子 ....
世界からわたしが消えたら
悲しむひとはいないだろう
そう口にすると
「親御さんが悲しむよ。」
必ず誰かが
醜い笑顔で鬼の首を取ったように言ってくれる
ナニモシラナイクセニ


母は生 ....
枯れているふりしなければラブソング途切れてしまう闇の中でも 甘いキャラメルを
舐めながら
遠い未来を想像する

舌で蕩ける甘味が
想像を溶かしていく
未来なんてあるのだろうか

いまここ
見えているもの
味わっているもの

それは僕が感 ....
バイクで走っていると

その家は高野豆腐みたいな家

古くて四角くて緑がたくさん

黄土色の柔らかそうな壁こげ茶色の柱

赤いポストが錆びて擦れて鈍色に輝く

見た目は良くないけれ ....
鵜飼千代子さんのおすすめリスト(9967)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
山女の木琴- 灰泥軽茶自由詩9*13-4-29
風読み- Lucy自由詩12*13-4-29
全身の痛点を耳にして- 凍湖自由詩413-4-29
無縁だと思っていた- 最都 優自由詩413-4-29
はるがきた- 小原あき自由詩9*13-4-29
朝日のおと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...313-4-29
君と話したい- 梅昆布茶自由詩1113-4-29
ポケットの中の風景- 朧月自由詩513-4-28
ひとりのひとに- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-4-28
本を贈る- 梅昆布茶散文(批評 ...513-4-28
哀しい夢から- 吉岡ペペ ...自由詩413-4-28
戯曲「ノーパンガール」(習作つづき10後半その1)- 星☆風馬散文(批評 ...2*13-4-28
生き残った夕暮れがいる橙の窓の灯- あおば自由詩8*13-4-28
第三の場所- 梅昆布茶散文(批評 ...913-4-28
めぐめぐる- うみこ自由詩3*13-4-28
めくらども- ボトルシ ...自由詩313-4-27
悲しみコーナー- ボトルシ ...自由詩313-4-27
一輪挿し- 灰泥軽茶自由詩8*13-4-27
こころ- 吉岡ペペ ...自由詩213-4-27
交差点- 梅昆布茶自由詩1113-4-27
等価- umineko自由詩7*13-4-27
心の中の鈴の音色- 夢月自由詩113-4-26
玄田医師- 花形新次自由詩213-4-26
コード2- ……とあ ...自由詩10*13-4-26
夜の底- 日雇いく ...散文(批評 ...2*13-4-26
動かない- 最都 優自由詩113-4-26
世界からわたしが消えたら- 伊織自由詩8*13-4-26
枯れているふりしなければラブソング途切れてしまう闇の中でも- 北大路京 ...短歌313-4-25
事実を分け合う- kauz ...自由詩5*13-4-25
高野豆腐家- 灰泥軽茶自由詩5*13-4-25

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