すべてのおすすめ
あるあどけなさのなかで
こころを解いた きみの睫毛に
七色の光
ぼくが望むべくもない未来

頬の冷たさにとまどう
その柔らかい白の闇に溺れてゆく
思いだせば luv & hatred
 ....
この両手いっぱいに こぼれるくらいの
ガーベラの花束を
小さなベッドルーム 埋め尽くすくらいの
うつくしい花束が きみにとても似合う

雨が降るたびに少しずつ秋がちかづいてくる
いいわけも ....
充填された
ミルクのような霧の中で問う

片付かない問題を抱えて
森の中

足を浸した水の中に
見たことのない生き物が棲んでいる

勢い込んで走る特急列車に
その側面にこの身を添わ ....
石段の上に腰を下ろして拾った柿を食ったら
随分まずくて捨てた
雲が途切れていく向こうの
群青の空

この静かな空間で
脳が死んでいくような気がして
おもむろにズボンを下ろして
パンツを ....
羽を広げて歌ったり
髪を下ろして眠ったり
きみを観察して飽きることがない
しなやかな人形のようだ

内側にめくれて行く海の
遠い波音を聴くころには
月が高いところまで上り
僕はいつまで ....
猫猫しい彼女
罪悪感のほとりで
レースの黒と踊る

隙もない
目を離すことができない
成す術もない
 うれしいことも、うれしくないことも一緒くたにして、あなたは僕を困らせる。
 ラベンダーの香りのする部屋で、コウイチがそういった。その香りは彼の部屋を訪れたほかの女の香水の香り。これはわたしの男です ....
青を背景にまっすぐな道路が
斜面を登っていくのだけれど
いずれ天に触れそうなところで
消えてしまうとわかる

長い橋を渡りながら
巨大な甲殻類の内側で
対になる脚を数えていても
韻律は ....
かなしみの夜に
貝殻の雨が降る
わたしのように繊細では
とても生きていけないとおもっていたのに

ちゃんと生きてこれて
今日も生きています
いろいろなことに感謝しています
かなしいこと ....
街が滅ぶ前に
草原へ移動した
光を失う前に
海を見た

右目だけで出会う世界に
違和感は覚えなかった
走り出すときに半身を
庇うことを除けば

音楽が鳴り止まない
バランス以前に ....
爆ぜていく悲しみのビーズを
目は閉じたまま手探りで
探して紡いでまた取り落とし
私の四度目の恋が死にます

狂おしいのでもう何も思わない
何も考えない
誰も愛さない
ようにしようと思う ....
倒壊する柱廊
夜より深く寄り添って
呼吸を整えるわたしたち
目にしない貝殻の夢を見る

したり顔で人の世の不幸を
散種する予言の彼岸で
美しい馬の背に乗った
しなやかな筋肉のあなたをみ ....
昨日の続きを生きている

私がぶれるはずはない
地球の地軸が揺らいでも
小夜鳴鳥が叫んでも

私の時間は連続し
コールタールよりも深く
インディゴに近い
沈黙にコロスを誘いながら
 ....
果てる
潮の流れの中で
常温で融解する
金属の雌蕊

見紛う それから
手を差し伸べるように
突き放す
レインコートのひらりひらりと
美しい顔をなでる
レース

この少年の不在 ....
展望台から悲しみのヒースを
揺らし、揺らしながら
誰も悲しみを共有することの無い
世界の中へ沈殿していく私

私は私から逃れられないにもかかわらず
私は私を客観視することで理性をジャイロの ....
神秘を踏み外して世界が回る
その少し下 メランコリーの上辺を
飽きもせず日々の生業に傷つく
21世紀のシチズンズ・オブ・ザ・ワールド

歌うように花が咲いて
またコスモスの季節なのだと気づ ....
憂鬱が穴を穿つ
苦痛の波打つ夜
枕木の合唱を
電気を消して聴くのだ

文字通り戻れない
文字通り元に戻れない
文字通り二度と元には戻れない
文字通り決して以前のようには笑えない

 ....
イエラルシーはかっこつけて
電柱より高いところから
君の日常をじっと見ている
手出しはしない 見るだけ

NOxにまみれた有酸素運動の権化が
こぼれる夕方の未練を噛む頃
僕は白く焼けた砂 ....
誘惑に楔を打ち込んで
眠る時間まで起きていると
耳元で死に際を忘れた
昆虫が床に爪を研いでいる

仕事の量で計るものでは
ないのかもしれない人の生に
僕はまだ何も成し遂げていない
長い ....
まぶしすぎて螺旋を描いていた
体中の塩分が海に向かって
こぼれだしそうで
じっとフェンスを睨んだ

死んでしまうまでの時間を
生きていると呼ぶのだ
死んでしまう前に
生きているだけのこ ....
息吹を置き去りにして君は
素直になった
砂を走った
八月は並行して走る
水打ち際で風に舞った

戸惑いは前触れもなしに
鮮やかなモノローグを割いて
今ここに君といることを
あまりにも ....
 いつの間にか眠っていた。雨が降りそうと思って夕方に取り入れた洗濯物が、そのまま山になっている。耳障りな音がして目を覚ました。携帯電話がミニテーブルの上でぶるぶると振動している。
 新着メール2件。 ....
この肉体のさなか
誠実と不誠実が
ヒメジオンを踏みつけて
長く伸びる線路の
枕木を踏んでいく

くるぶしから流れる血を
青すぎる空にかざす
鉄とヘモグロビン
緑の上を風が渡り
枕木 ....
厚い雲に覆われた首都に
おとずれる月曜日の朝は
不機嫌で繊細に過ぎる
君の不在を覆い隠してる
霧が晴れる頃に土星の位置を確認する
優美さと沈着さを兼ね備えた惑星より
1610年のはじめましてから今日まで
こんにちは ありがとう ありがとう

話は変わって古びた書物のページに
以前の ....
箱舟の寡黙 見えざる夏の稜線を
朝まだきに眺めて 路上にあり
消えよ消えよと啼く鳥の声が
15年前のように息苦しくさせる

目を閉じて生きてゆけば良いのだと
あなたが言ったのだと
誤解し ....
ビネガロンってかっこいいよね
と恋人が口にした地下鉄の中で
家に帰ってパソコンを立ち上げ
ビネガロンを調べてみたらあら

サソリモドキというクモみたいな
サソリみたいな凶悪そうな生き物
 ....
パチパチと産卵する月光が
きめの細かいモルタルを舐める
チョコレートの銀の包みを
一生懸命に剥がしている

見よう見まねで月まで来たけれど
なにも食べるものがなかった
太陽が地球の裏側に ....
足枷としての宇宙
今雨粒より早く
君に収斂する困惑と
パステルカラーの宇宙

僕をののしる言葉に耳をふさぎ
やわらかさに溺れるための恋愛
未知なるものを知るつもりはないよ
この緩やかに ....
 秋の終わり、こんな夢を見た。
 わたしは船の上にいる。船は霧に包まれる。朝なのか、夕なのか、それが分からないので朝霧とも夕霧ともいえない。海の霧だ。天候が悪くなれば、このように霧が立つこともあるの ....
鵜飼千代子さんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト(93)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
luv_&_hatred- 瀬崎 虎 ...自由詩115-2-28
Ah,_dear_gerberarium- 瀬崎 虎 ...自由詩213-1-13
君に取り戻そう- 瀬崎 虎 ...自由詩212-12-26
ズボンをはきなおした- 瀬崎 虎 ...自由詩412-12-12
Balance- 瀬崎 虎 ...自由詩411-2-5
シロとクロ- 瀬崎 虎 ...自由詩310-10-26
そして冬- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...210-10-23
比喩とミルフィーユ- 瀬崎 虎 ...自由詩310-10-22
かなしみの夜- 瀬崎 虎 ...自由詩310-10-14
視覚- 瀬崎 虎 ...自由詩510-10-12
Nôtre_Dame_de_Paris- 瀬崎 虎 ...自由詩110-10-6
記憶- 瀬崎 虎 ...自由詩210-10-6
今にらみつけて- 瀬崎 虎 ...自由詩210-10-4
遠視- 瀬崎 虎 ...自由詩110-10-4
- 瀬崎 虎 ...自由詩310-9-26
惑星の回転する音が- 瀬崎 虎 ...自由詩210-9-17
実は悪なのだ- 瀬崎 虎 ...自由詩1+10-9-17
あなたに花束を差し出したい- 瀬崎 虎 ...自由詩210-9-16
等しく星は- 瀬崎 虎 ...自由詩210-9-7
展望台と世界の花- 瀬崎 虎 ...自由詩310-9-2
あずけてしまえれば- 瀬崎 虎 ...自由詩310-8-11
1型- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...210-8-10
ヒメジオン- 瀬崎 虎 ...自由詩110-8-9
エアクラフト- 瀬崎 虎 ...自由詩110-8-3
寂しさの温度- 瀬崎 虎 ...自由詩110-8-1
られずに- 瀬崎 虎 ...自由詩110-7-25
ビネガロン- 瀬崎 虎 ...自由詩4*10-7-11
アコースティック・エミッション- 瀬崎 虎 ...自由詩4*10-6-23
確かな事実- 瀬崎 虎 ...自由詩210-6-18
- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...310-6-13

Home 次へ
1 2 3 4 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する