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ふと、
暮れたはずの西の空を見ると

黒ずんだ灰色の
大きな柱があった

夜の柱だ。

柱の上にはだいだい色の帯がある

こうして徐々に、
夜におおわれてゆくのだ

通りには ....
アンテナのとらえる
周波

そのとき
その場所

そのまま。

脳が
肌が
髪が

感じる

こっちだぞ
その道だ

迷路でも
悪路でも

突き進む

やが ....
はじめてが
まだまだ
たくさんあるって
素敵

ドキドキする
ワクワクする
はじめて

先のみえない
楽しみ

途中の
緊張感は
つなわたり

がっかりするのも
また ....
息も凍る 寒い夕
その仔は

少し積もった 雪の上に
ちょっこり乗って
ふるえていた

雪よりもグレーがかっている
もう
鳴くチカラさえなえている

そっと
手につつんだ

 ....
寒い寒い凍った 夜
月も凍っている

こたつにもぐり
ここちよく酔った
あたしは
貴方の肩に
頭をもたれる

互いのキモチを確かめるように
手と手を絡め合い
貴方の手を
胸に押 ....
ひなびた温泉地の
居酒屋で
地酒の熱燗を呑む

まわりは
方言を使う
地元のお客ばかりだ

あさりの酒蒸し
厚揚げ豆腐を
肴に
2合の徳利を
猪口に注ぐ

木作りの梁
温 ....
埼玉から都内の西に越して
一部屋減った

3LDKの都民住宅

なにも家具が入ってない
下見のときは
とても とても
広く見えた

が!!!

おとな5人と成猫2匹には
狭い ....
ふと 横を見ると
あのひとがいた

1年前 
恋こがれて
夜の渋谷の坂を
走って追った ひと

横顔 今もすてきだ
30センチも離れていない
ところにいる

あっ

彼は  ....
愛猫たちの大好きフーズ
チーズ入りのふっくら
カリカリ

あたしは
その横で三角カマンベールチーズを
かじる

そしてハイボール!

猫たちは
チーズの封を開けると
寄ってくる ....
ここ丸の内
日本の中枢企業のある街

久しぶりに訪れた
皇居の緑は深く

街は整備され
喧騒渦巻く 企業街とは
思えないたたずまい

かつて あたしも
OLとして営業マンの補佐を ....
離陸した飛行機は
無事 着陸しなければ
大事故になってしまう

あたしという飛行機は
もう 離陸して
大空の上

目指す 大陸へ
今は 太平洋上

乱気流
乱気流

機体は ....
あたしは この夏
オーバーワークなんじゃないか?

自分の器以上のことを
やろうとしている
気がする

普段のあたしでは
かんがえられない
5泊6日の強行な
海外旅行

2泊3 ....
ここに戻ってきた

狭いけど おちつく
あたしのキッチン

安い焼酎の炭酸割りの
グラスをもって

シンクの扉によりかかり
へたり込む

このひんやりとした感じ
ほどよいスペー ....
あたしは 
しがないサラリーマン家庭の
家族

毎日の献立に数円の違いを見出し
家計を切り詰め 朗読に当てる

でも楽しい 自由だからココロは

出あったのは ひとりの人間としてのキ ....
磁力のせいか
しずけさか
ひんやり感か

北の部屋は
よく眠れる

かつて あたしは
豪邸の一人娘であった

過去世の夢を見る

父と母の部屋に
入ったことを
とがめられ
 ....
ママは
数センチ 浮いてるんじゃない?

なんだか
ふわふわして 
とらえどころがないよ

娘は言う

中学の頃
娘の友人と同レベルの
テンションで話す
あたしが
恥ずかしく ....
がんの疑いがあったころから

しだいにあたしの
食欲はうばわれて
いった

たんに食欲がない
状態から

食に対する
欲が
なくなってしまった

食べる意欲がそぎ落ちた

 ....
車椅子になった息子の為に
車椅子ごと 乗り降りできる
車を買った

ほとんど 即決でマツダのデミオに
なった

それまでは ずっと中古の
普通車だった

その車は まるで
あたし ....
歩く 歩く 歩く
サボでベタベタと
のろのろと
トロイあたし

梅雨前の炎天下を
歩く

アタマが ぼうっとなる

さっきから お腹は空いているのに
欲するのは
ビール ビール ....
キミとの出会いは
まるで予測できなかった

でも
あたしは
宇宙の法則を知っている
七文字の・・・

その法則が
あたしとキミを
引き合わせたとしか
思えない

あたしが
 ....
もう同窓会は終わってしまったが

アンタに会いたいと思った
アンタがどんな先生に
おなりになっているか

あたしは
クラス委員

学級崩壊し
不登校になった女子を
かばった

 ....
穴が開いてしまった
すーすーする

この数日
アタマの中はカラッポ
行動は上の空

今まで以上に

痛みもわからない
キミの名を夜ごと
呼び

日がな一日
サントラを聞きな ....
階段を降りる

チュニックのトップスに
風が吹き

ふわりと
ふくらむ

妊婦さんのようだ

もう
子をもうける
能力もないのに

なんだか
気がひける

チュニック ....
兄夫婦が別居婚となった

義姉はひとりマンション住まい
兄は 母と同居

20数年前
見物人も出た
ピンクの豪邸は
人手に渡った

あぁ またやられた

兄といっても
双子の ....
思い出す

女子高生の頃
道路に急に出てきた
サッカーボール

ボールを拾いに来た
利発そうな小学生

”ありがとうございます”
そうていねいに挨拶してくれた

なんだか とっ ....
お酒を飲みすぎた 翌朝

大好きな アイスコーヒーを
飲む気には なれなかった

モーニングセットにはコーヒーが
おきまりだが

きょうは オレンジジュースの気分だ

濃いめのオレ ....
あなたとの消息がとだえて
3週間と1日がたってしまった

まいにち 寝る前にあなたの
名を呼ぶ ちいさな声で

たった1日
数時間の会話だったけど

あたしは
感じた
あたしと同 ....
「ほら、パパもこっちへおいで。翔ちゃんこんなことできるもんね〜」
 片言をようやく脱した翔は、生意気なことばを言いながら動き回っている。
ここ2、3日で急に寒波が来て今にも雨からみぞれに変わりそう ....
どんなときにも たのしみを

これが あたしの
ポリシーだ

たのしくなけりゃ 人生
おくっている 意味がない

にんげん たのしむ
ために 生まれてきたんだ

たとえば くるし ....
スーツケースが届いた

近々 海外へ行くためのものだ

中くらいのものを買ったのに
その大きさにおどろく

と 共にあたしに目には
旅支度をしている自分ではなく

家を出る 準備を ....
鵜飼千代子さんの森の猫さんおすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の柱- 森の猫自由詩6*16-8-2
魅かれるまま- 森の猫自由詩9*11-5-28
はじめて- 森の猫自由詩7*11-4-24
白い仔- 森の猫自由詩5*11-2-6
弦月の下- 森の猫自由詩6*11-1-17
大の字- 森の猫自由詩7*11-1-16
リビング- 森の猫自由詩20*10-11-30
と・き・め・き- 森の猫自由詩8+*10-11-26
猫もあたしもチーズがすき- 森の猫自由詩6*10-11-20
丸の内にて- 森の猫携帯写真+ ...4*10-9-1
飛び立った飛行機は- 森の猫自由詩3+*10-8-31
オーバーワーク- 森の猫自由詩2+*10-8-17
キッチンにて- 森の猫自由詩8*10-7-25
どこにもいかない- 森の猫自由詩6*10-7-10
北の部屋- 森の猫自由詩3*10-6-26
浮いている- 森の猫自由詩2*10-6-26
食・欲- 森の猫自由詩2*10-6-19
愛しのデミオ- 森の猫自由詩7*10-6-14
歩く- 森の猫自由詩1*10-6-13
見えない宇宙の法則- 森の猫自由詩1*10-6-6
先公(センコウ)- 森の猫自由詩3*10-6-3
- 森の猫自由詩2*10-5-31
チュニック- 森の猫自由詩2*10-5-27
別居婚志願- 森の猫自由詩3*10-5-27
たとえばキミが- 森の猫自由詩2*10-5-22
オレンジジュース- 森の猫自由詩2*10-5-21
つながっているよ- 森の猫自由詩2*10-5-21
- 森の猫散文(批評 ...2*10-5-19
どんなときにも_たのしみを- 森の猫自由詩2*10-5-17
スーツケース- 森の猫自由詩1*10-5-17

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