ゆきだるま
朧月

雲は
おおいそぎで手をつないでゆく
下では子供が
ゆっくりと転がしている/雪を

だるまになるまでそばにいたいよ
雲の塊
待っておくれよ

冬は
想いをカタチにできる季節
二段重ねになったキモチは
あたたかい声と共に
育っていった

子供たちが
雪になって転げまわる
そのそばで
ただ眺めている
ひとつの風景にとける



自由詩 ゆきだるま Copyright 朧月 2011-01-16 12:31:38
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