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奇数ばかりを並べる
偶数しか選ばない
そんなふうにおれらは生きてきた
奇数のあなたと
偶数のおれ


ショートカットが好きなんだよ こいつ

なんでおれと一緒になった? 
やられた ....
鳥山が立つとき
海の深層には
おおきな迷いが泳いでいる、と
あの日 あなたは教えてくれた

あなたの育った長崎の海は
いつも
あなたを包み込んで
すべてを許し 微笑んでくれた
そんな ....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころに。

翅は なんにも思考せずに
ただ
トンボのこれからをひたすら羽ばたいていた。

大きな樹の小さな木陰で
すこしばかりの休 ....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころ。
トンボの翅はなにも思考せずに
ただ
トンボのこれからを ひたすら羽ばたいていた。

大きなビルの大きな木陰で
すこしばかりの ....
だれが落としたんだろう
道のまん中に ど〜んと立って
いきかう車を
にらみつけている。
すり傷の鼻が
もち主を捜索しているのだ。

朝陽がさすころ その生首は
テーブルのうえで ごろん ....
鉛をひきずるようにして
一日一日をすごしている

一日がおわると
カレンダーのその日に/線をひき
あなたが入浴したときには 水色の○をつける
ウンチョスのしるしは おれの手帳に
Unch ....
しあわせは
ふしあわせのはじっこに
そっと隠れている

血をはくくらしのなかで
蛍となって
水色にそっとひかるかもしれない

あしたへの夢が
きょうも
よんでいる
ホオジロザメが泳ぐ町で みんなの夢は干涸らびてゆく
魚は漁師を釣らず 熊はハンターを撃たない
鋼板が打ち込まれた日 月は仕掛けを放棄し 干潟は干潟であることをやめた

よく晴れた青が どこまで ....
 山岳部だった。山は眺めるものではなく、征服するものだと教わった。そのころ使っていたピッケルやハーケンなどが、刑務所近くに建てたバリアフリーの我が家の壁に、今でもぶらさがっている。

 四季を通じ ....
それは、うす紫色に、妖しく 輝く。

 静かな夜でなくてはならない。砂糖と塩とに出会うのは。
 シーン と、音のする満月の夜なら、なおさらいい。俺たちが、狼そのものになる満月の夜、
  砂糖と ....
ほんとうに好き
だから
もう、これは、どうしようもない

ほんとうに好きは、それこそ、ホントウニ好きで、

なにがなんでも好きということで、

「好き」が、どんなになっても、
他人か ....
お砂糖は、夕陽のヴァーミリオンで、お塩は、深い森のモスグリーンなの、分かる?
洋ちゃん、ここをまず押さえてね。
〜えっと、砂糖がヴァーミリオンで、塩がモスグリーンね。
あのね、だから、単に色だけ ....
男はたぶん たどりつけない旅の疲れなど
パキラのように忘れているが
女はいつも 負けず嫌いで
瞳に夕陽の海をきらめかせている

なつかしい鉛筆が転がりだすころ
夜は 夏草のあの場所へ走りは ....
鵜飼千代子さんの草野大悟さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
殺す!- 草野大悟自由詩313-6-14
鳥山が立つとき- 草野大悟自由詩9*13-5-1
晩秋- 草野大悟自由詩6*13-2-6
空あります- 草野大悟自由詩10*12-11-9
メロン- 草野大悟自由詩2*11-5-27
好き- 草野大悟自由詩6*11-5-25
しあわせ- 草野大悟自由詩3*11-1-17
All_About_U- 草野大悟自由詩2*11-1-16
単独行者の手記- 草野大悟自由詩4*10-7-25
「従順な正解」のためのデッサン- 草野大悟自由詩1*10-7-11
ほんとうに好き〜美知子に- 草野大悟自由詩3*10-6-25
全相関する砂糖と塩- 草野大悟自由詩1*10-6-20
パキラ- 草野大悟自由詩2*10-6-14

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