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両翼を広げて谷間を覆う様に飛んで行く
渓谷に遊べば
すくい上げたのは 6月の空
まだ 冷たいね
あー
ホウノキの葉
何枚の葉が あの子を支えているのだろ
....
この幼い文字には記憶がある
漢字を覚えられない少年はそれだけで言葉を文字にする事が許されず
間違いばかりを指さされては 心を深く胸に隠すしかなかった
開け放なたれた部屋の小窓
文字 ....
新緑
けやきの葉は太陽の陽をとらえきれず あたりを染める
ゆっくりと濃くなり
また 薄く変わって
芽吹きの痛みは 遠い記憶
君よ
新緑の明日を 君の森を走って行け
踏み出した ....
太陽が戻った
もう ここに居るのは疲れたよと東へ流れ去って行く雨雲を見送れば
残していった渇いたため息が 風に変わる
うまく やり過ごした
のびのび体を開いて歩き出す
急げ ....
露天の さまし湯に 独り
寒緩む月の右側に 一番星
やがて 一つ二つ
あとは
何を思うわけでもなく
考えるわけでもなく
湯煙と たわむれながら
....
軍手の布地が手の水分を奪う
支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品
レースの手袋じゃあ無いんだから
指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ
あかぎれの ....
メロディーは まばたきに似て
吐く息は 山をさまよう霧に変わり
心のきらめきは 星よりも激しく燃える
遠く町の灯火が やさしい
やがて静かな会話がはじまり
凍りつく 寒気 ....
ドウダン ツツジの森は小春日和が好き
根元にからみつく風が友達
山ひとつ越えた里はすでに埋もれ
西の山にかかる雪雲
低くはぐれて ひとつ ふたつ
森の中を散策するには
....
手のひらを
空が ざわざわしている
手袋の上に舞い降りて
うっ、雪達は しまった まずいと むずむず
気が付いた
この肌に触れれば 飛べない水滴
水っぽい冷汗ならいいのですが
....
冬から葉書が届いた
朝日に輝く美しい手作りのたより
菊の葉の はがきの裏は 秋絵柄
冬のやつ
まだ すぐには遊びに行かないから 安心して待っていなて言っている
しかし 葉書と ....
日々の重労働のせいもあるが
最近は夜も歯をくいばって 寝ている
寝ても覚めても 最後は気合いだ元気を出せと
くいしばる
もう奥歯はボロボロ
陽水さんのあの名曲で元気になるぞ
パ ....
文句が有るなら言ってみろいいえ別にありません
お前の態度が気に食わない文句があるなら言ってみろ
いいえ今日は用事があるのでライン長様に文句なんて
我慢だ、足軽社員は我慢が命と心の叫び ....
振り絞る様な虫の音の外は雨
空木岳は雪にちがいない
湯に浸かるこの体は疲れていて
もう少しだけ このまま眠って居たいのに
天井から落ちる水滴が冷たくて
まだ羽根を すり合わせている
....
葉は大きく強い自分を誇らしげに自慢していた
しかし親の細く貧弱な幹の太さを知ると
風で飛ばされ無いようにと力の限り握り続けるその親の姿が情けなくて
父を軽蔑した
細い葉 ....
残業も無いのに帰宅もせずに待っています
午後7時45分
太陽をいっぱい かごに入れていますね
知っているんですよ
この建物の中は 外より寒い
大丈夫 安心して下さい
....
この粗末な杖で
渓谷の深さを探りながら
対岸に渡り
平らな岩の上に荷物を置いた
紅葉は始まったばかりで
枝は葉を乗せて
上下に ゆったりと揺れ
葉は揺れながら 左右に小刻 ....
月よ お前様は 自ら輝く事も出来ない身の上だと言うのに
借り物の服を着て
ものまねの明かりの下に 私を座らせて この めくるめぐる思いを
ただ 寂しいよ と一言だけ 言わせて 癒 ....
鵜飼千代子さんのぎへいじさんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ホウノキ(朴木)の花が咲く頃
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ぎへいじ
自由詩
18*
13-6-7
ノート
-
ぎへいじ
自由詩
18*
13-5-25
新緑
-
ぎへいじ
自由詩
21*
13-5-5
単独行
-
ぎへいじ
自由詩
12*
13-4-19
露天風呂
-
ぎへいじ
自由詩
17*
13-3-10
あかぎれ
-
ぎへいじ
自由詩
18*
12-12-28
クリスマスツリー
-
ぎへいじ
自由詩
14*
12-12-21
散歩道
-
ぎへいじ
自由詩
19*
12-12-14
雪と手袋
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ぎへいじ
自由詩
14*
12-12-8
秋絵柄
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ぎへいじ
自由詩
10*
12-11-19
パロディ♪奥歯が無い
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ぎへいじ
自由詩
7*
12-11-17
爆発_2012_11_9
-
ぎへいじ
自由詩
12*
12-11-9
虫の音
-
ぎへいじ
自由詩
10*
12-11-5
紅葉
-
ぎへいじ
自由詩
18*
12-10-21
待ち伏せ
-
ぎへいじ
自由詩
15*
12-10-17
落葉
-
ぎへいじ
自由詩
15*
12-10-6
仲秋の夜に
-
ぎへいじ
自由詩
17*
12-10-1
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