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心不全だった

未明の6時45分

享年35歳

奇しくもその日は

私の70歳の誕生日だった

娘は私の丁度半分しか

生きられなかった


これで

見舞いに赴く ....
大抵の事は
いつか笑い話になる事である

但しそうはならない事があるのは
常々肝に命じておかなければならない
言葉にはできないものがある
言葉からは洩れるものがある
その溢れ落ちた得体の知れないものを
掴みどころのない感情を
何とか伝えようと
何とか形にしようと
何とか掬い取ろうと
名も無き詩人 ....
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです

また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです

だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから

愛や人生に悩む必 ....
あのう すいません
悲しみって燃える塵ですか
それとも燃えない塵ですか

どちらでもないですよ
悲しみは塵じゃありません
悲しみは壁を越えていく力の父です
そしてひとと世界への想いやりの ....
きみが声高に叫ぶことに
そうそうそうそうそうそううそ

きみが胸を張って言うことに
そうそうそうそうそうそううそ

きみが誇らしげに自慢することに
そうそうそうそうそうそううそ

き ....
夜は長く寒く暗い
煙草の煙も見えない
そんな煙草が旨いはずもない
ただ苦いだけだ
また眠れない夜が来る

誰の映画もtake1の連続だ
どう足掻いてもtake2はない
そしてシーンは続 ....
きみにひとつだけお願いがある
ぼくのことを覚えておいてくれないか

ぼくが生きているうちは
ぼくのことは忘れてくれていい
ただぼくが死んだ後
ぼくのことを思い出して欲しい

つまらない ....
色んなひとと出会ってきた
少なくはない恋もしてきた
でもこの埋められない空白は何だろう

寝苦しいひとりの夜
寒さで目覚める未明
僕はその隙間の正体を知る

淋しさが僕を飼い慣らそうと ....
朝 陽光と爽やかな風に気づいて
眼を醒ます

ふらりと入った喫茶店の
偏屈そうなマスターの淹れる珈琲がすこぶる美味い

擦れ違った女性の残り香は
懐かしい女性のディオリッシモ

他人 ....
あのひとの笑顔も覚えている
あのひとの号泣も覚えている

あのひとの親切も覚えている
あのひとの冷酷も覚えている

あのひとの口癖も覚えている
あのひとの矜持も覚えている

あのひと ....
もうしんどいんです
いろんなことがです

毎朝起きる度に今日もまたかと
ニンゲン遣るのかと気が滅入るんです

別に仕事に不満がある訣でもないんです
人間関係で悩んでいる訣でもないんで ....
いつも温和なあなた
これからもっと暑くなりますよね

不快指数も上がりますよね
クールビズなんて糞食らえですよね

きちんと糊の利いたシャツを着て
ネクタイもきちんと締め夏物のスーツを着 ....
決して揶揄の意は込めずこの国は平和だと想う
ただAKB48にぼくは興味はない
安倍政権の外務大臣は興味がお在りになるようだが
小3の時お袋が内職の金で
買ってくれた少年向きの一冊の本
読み始めたら辞められなくなった本

高校性になってからそれが
コーネル・ウールリッチの
《黒衣の花嫁》だと知る

お袋は僕のい ....
ほんとうに良い仕事をする人間はいるんだ。
いつの世にもどこかにそういう人間がいて、
見えないところで、世の中の楔(くさび)になっている。
            (山本周五郎 柳橋物語より)
 ....
ひとが名前ではなく
番号で呼ばれたとき

そのひとの生は無意味になったと
いうことであり

そのひとはもうこの世に
存在していないことと同じなんだ
無傷なままで生きているひとなど
世界中さがしてもだれひとりいない
あなたは眼の前で
ひとがひとに殺される所を視たことがありますか
ぼくは一度だけあります
そこはサイゴンの中央広場でした

それは公開処刑でした
若い女性で南軍からベトコンのスパイとして
 ....
時折カラオケでシナトラのMy Wayを
米語で朗々と悦に入って歌い上げるひとがいる
しかもシナトラの歌い方を真似てブレスまでそのままに

しかし わたしは問いたい
あなたはレコードでもなくC ....
意外と気づいているひとは
少ないのだが

ひとが胸に刻みつけて
おくべきひとつの真理は
須くどんな場合に於いても

昇ることよりも降りる方が
遥かに危うく困難であることである
ぼくはあの頃 きみに恋をしていた
それで遠回しだけどアプローチしていた
きみがぼくの存在に気づいてくれるかと

でもまさかぼくの親友とつきあい始めるとはね
神様はなぜかいつもぼくに冷たい
 ....
来る日も来る日も嵐のなか
海が凪いた日はわずか数頁

そうかきみの航海はそれほどまでに
吹きつける風と雨のなかだったのか

行会いの関係の際に笑顔で手を振っていたきみは
旧友であるぼくに ....
洞水門深く掘り中に簀子を当て
上に石を敷き扨て水門石を並べ
縁りも練土にて固め松葉を敷きたり    
           (『桜山一有筆記』より)








 ....
きみは一度も言わなかったから 妄想かも知れない 石破自民党新幹事長の
『いまは平時ではない』
との発言は正しい
きみと最後に観た十五夜は
もうどのくらい前だったのだろうか

きみは教えてくれた
中秋の名月はもともと中国から
伝来したものだと

ぼくはそれは知っているよときみに答えた
じゃ十三夜は ....
泣きたいだけ泣きなさい
涙はそのためにあるんだから

ひとりで泣いても佳いし
だれかの胸で泣いても佳いから

それは弱いことではないし
情けないことでもないから

意地なんて張ること ....
狂気と理性が戦ったとき
果たしてきみはどっちが勝つと想う

理性か理知的なきみのことだ
そう言うと想ったよ

でもぼくの解答は違う
勝つのは狂気だ

なぜなら狂気は理性を殺せるが
 ....
鵜飼千代子さんのHALさんおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Sudden_Death_- HAL自由詩2*23-2-1
大抵の事- HAL自由詩7*20-1-17
戒め- HAL自由詩12*19-10-19
- HAL自由詩11*19-10-12
分別塵- HAL自由詩9*19-10-9
相槌- HAL自由詩3*19-9-26
主演- HAL自由詩5*19-9-11
忘却の彼方に- HAL自由詩6*19-9-7
肉食獣- HAL自由詩3*19-9-1
ちっこい幸福論- HAL自由詩13*13-6-21
通りすがりのひとたち- HAL自由詩6*13-6-18
ニンゲン辞めて好いですか- HAL自由詩6+*13-6-17
殴って好いですよ- HAL自由詩3*13-6-14
AKB48選抜総選挙が行われる限り- HAL自由詩3*13-6-8
マザコン- HAL自由詩8*13-5-24
こつこつと- HAL自由詩8*13-5-20
名前と番号- HAL自由詩5+*13-4-13
傷なきひと- HAL自由詩9*13-3-15
許されない好奇心- HAL自由詩9*13-2-22
My_Way- HAL自由詩4*13-1-11
真理- HAL自由詩6*12-11-23
ただの回想- HAL自由詩2*12-11-8
Vaya_Con_Dias_Amigo- HAL自由詩4*12-11-7
水琴窟- HAL自由詩4*12-10-18
ぼくが離婚しようと想ったささやかな理由は16年間『ありがとう ...- HAL自由詩2*12-10-15
もしかしたら事実は存在し真実は- HAL自由詩3*12-10-13
発言- HAL自由詩2*12-10-5
片見月- HAL自由詩11*12-10-3
自分で自分を支え切れなくなったときは- HAL自由詩4*12-10-2
称賛されしものか- HAL自由詩5*12-10-1

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