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ピントを甘くして
眉を和らげて
眺める

風ブレを気にしないで
意味を追い駆けないで
眺める

昨日までのわだかまりを
水鳥が曳いていく
明日からの気がかりが
湖畔の欅を越え ....
未だ血圧の上がりきらない朝
乳白色の靄がかかった意識の西側から
コーヒーの香りが流れ込んでくる

オールを失くしたボートさながら
廊下をゆうらりと彷徨いながら
食卓のほとりに流れ着く
 ....
鵜飼千代子さんの夏井椋也さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眺める- 夏井椋也自由詩11*23-10-19
食卓に朝を置く人- 夏井椋也自由詩14+*23-7-15

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