この地上にて(改訂)
ひだかたけし

一陣の風、
吹き抜ける
この初秋
空は青く
何処までも高く
天蓋は涯までまぁるく
円かに外部はなく
凪いで
人々は歩を進める

この地上にて

神々は居られ
その豊穣なる艶姿
人々は気付かず
己という神の似姿を
ケダモノと嘲笑う
孤立の時代、
自由を求めて
表層の感覚快楽の
岸辺を群れて彷徨う

(霊性から切断され肉性に溺れた魂
ヤガテ
孤立に犯され、孤立に殺され)

一陣の風、
吹き抜ける
この初秋
空は青く
何処までも高く
天蓋は涯までまぁるく
まどか円か外部はなく
凪いで星々の瞬き
人々は眠りにつく

この地上にて、この地球にて











自由詩 この地上にて(改訂) Copyright ひだかたけし 2023-10-13 15:31:36
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