すべてのおすすめ
{引用=
僕が中学生だった頃
ボブ・ディランを聴いていると
笑われたことがある
ビートルズでさえも
ダサかった
でも
今は
時が流れて
ボブ・ディランはとっても
かっこいいといわれ ....
{引用=
君は
君を助けてくれる
寝言なんて

どこにもないと
君は思うかもしれないけれど

工事現場に不意に
ひろい闇が広がるように

鶴の毛が抜けて
猫がはみ出してくるよう ....
{引用=
中途半端な気持ちで
ハウ・ドゥー・ユー・フィール?
と問えば
こぶしがかえってきた

涙が流れ出る夏
涙があふれる夏

みんなからだがおかしい
脳のどこかもおかしい
 ....
{引用=

6月の雨が
まだどこかに残っていて
それが7月の終わりになっても
降り注いでいる
一月以上寝かせたからだろう
いらないものがたくさん混じってる
人間の気持ちに置き換えたら
 ....
{引用=


最近
ずっと
考えていた

部屋の隅に
うずくまって
考えていた

考えることの
テーマは
その日ごとに
違う

まるで
飽きないように
作られた
 ....
         
          懐かしさがほしい
          喉から手がでるほどに
          だが賛同は得られず
          君はしなやかに回る
      ....
放射される熱を
感じていたんだ
夜更けの草原に
寝そべって
仲のいい
グループで
語らいあった
見上げた空には星
点滅しないきらめき
声が聞こえていて
声は聞こえていない
放射
 ....
その機械は
複雑に絡まり
複雑に絡まることで
それ独自の形態を
私たちに対して
維持し
対立項の焦点は
いつも限られた香りの中で
現前をする
風の匂いも
身にまとい
人の心を和ら ....
{引用=上滑りした会話が
水槽の中で泡を吐いた
外は
しみこむような雨
果実を一つ
大きな手が絞ったような


呼吸困難で
死にそうだと
酸素が足りないのだと
嘆く声が聞こえる ....
ろくに足も
使えない奴
お前の語る
自由に
何の意味がある
優しさを
振りまくふりをする
その瞳
お前の
その瞳に
悪魔の宿るのを見た
柳の木の下で
羊の群れを刈り取り
小動 ....
{引用=
緩やかな咀嚼が
下痢を引き起こすことなく
幾何学によく似た
紋様を作った
ここは
水面
水面下は、見えない

緊急の事態には
コールボタンを押し
だれかれかまわず
助 ....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った

のど元から
違う声が漏れる
口から漏れる声と
交互にささやく

お前が伸びて
私の肌を刺すときに
私は内面からもえぐら ....
{引用=
優しく笑って
優しく微笑んで
優しく黒ずんで
まるでレーズンバターみたいに



詩を口にすると
表面がはがれていく



薄いコーティングを
誰のためにした ....
半分以上寝ぼけた君が

また行っちゃうの?
帰ってきてと
つぶやいたような気がする

君は猫のように体を丸めて
ぬくもりを求めている

時間が流動する

体液も流動する

唾 ....
{引用=


それは

空洞と
いう名前の

留保に過ぎないのだと

口に出していた
或る夜

人はすべて
寝静まり

ベッドの上で時間が
ぐんにゃりとする

 ....
{引用=

君はどこから

何を引っ張ってきたのか

そんな
顔をして

僕には

読み取れない

君の
やせた歯茎が

うれしいのか悲しいのかどうか

ま、
と ....
某東京都の条例に関して、簡単な覚書を。
細密な批評ではないです。



まず思うのは、石原に「エロいのは不謹慎」なんて言われたくないわな、ってこと。
じゃぁご自身の小説はどうなんだろう、 ....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう



さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう



見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう



コー ....
{引用=

柔らかい命を
踏んで楽しんでいると

いつも不思議な音がする

どこかから聴こえてくるような

すぐ近くのような

ものすごく遠くのような

友人が一人電話をかけ ....
{引用=


まるで

宴のような
色あせた果実

慕情だけが

途切れがちに
遠くから叫ぶ



なまじ
与えられた喜びと苦痛に

絡められて
何も出来ない ....
{引用=
目をそらした
愛の数は数え切れない

唇はいつも
濡れてふるえていた

恐ろしいもの
巨大なもののざらつきを

指先は認識していた

冷たい水の中に
氷を入れて
 ....
{引用=
まどから顔を突き出すと
この静かな町に
雨が迫っていた

雨粒を抱え込んだ
雲のにおいがする

そのとおり、
空の向こう側に
雲の壁ができていた

雲は
群がって
 ....
{引用=

世間が
大きな怪物に見える

それよりももっと恐ろしい怪獣が
他の場所にいる

麦畑が
静かに揺れている

彼らも
約束された平和の中に
揺れているだけ

刈 ....
{引用=
風の音が聞こえる

戸外は雨だ

脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る

熟れすぎた文化のなれの果ての
決済の時間のように見える

カーテン越しの
切れ長の瞳は
 ....
玩具みたいに
哀しいことってあるもんだ
それの名前は運命
雁字搦めに
人をしてしまうものの名前

Aの名前は強制力で
Bの名前は自由
Bは、自由な自分には、どんな強制力も働かないと
 ....
{引用=
いつか
海の生物たちが
陸に上がってきたらね、と
誰かがささやいた
あれは、遠い過去の
想い出のさなか
想い出に繰り返された
さざなみの中の誰か
さざなみが声になって ....
{引用=
順序など何もないのだと
つぶやいた瞬間に重い書物が
飛んできた
角が尖っていて
すごく痛い
世界を何重にも描いても無駄だ
扉という扉の奥には新しい平面がある
息も絶え絶えとい ....
{引用=
「で、例のA印刷さんの件なのですが」
と、病人が自分から語りだしたので
僕は面食らってしまった
まだ日の高い午後のはじめの市立病院
5階の、清潔な部屋で
病人は自分から口を開いた ....
夕空がずっとあのままになってる
写真みたいだね
僕は脹らんで大きくなってる
従来の僕が驚いているよ
僕は僕になるんだね
僕自身だから
また小さくなれるかな?
二つは嫌だね
夢の中で見た ....
あぁ
なんだ
キミだったのかと
ふりかえり
時計は
こっちこっち
と手招きをして
左手から
右手まで
フジ壷みたいにびっしりと
わだかまりです
花が咲いてる
俺は今夜は
どこ ....
鵜飼千代子さんの真島正人さんおすすめリスト(49)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みんなとってもかっこいい- 真島正人自由詩10*11-2-16
君は君を助けてくれる寝言を- 真島正人自由詩711-1-11
みんな、おしまい。- 真島正人自由詩7*10-9-4
雨の残りもの- 真島正人自由詩9*10-7-28
_輝けるものは……- 真島正人自由詩7*10-7-13
アメリカンウェイオブライフ- 真島正人自由詩7*10-6-28
夜の飽和- 真島正人自由詩3*10-6-27
機械- 真島正人自由詩4+*10-6-25
本当の敵は、可視化されない- 真島正人自由詩6*10-6-9
天秤- 真島正人自由詩6*10-6-7
幸福な結合- 真島正人自由詩5*10-6-3
過不足のない憂鬱- 真島正人自由詩6*10-5-31
まるでレーズンバターみたいに- 真島正人自由詩6*10-4-22
ほとんど麻痺をすることで僕は人を愛することが出来る- 真島正人自由詩7*10-4-2
あどけのない空洞- 真島正人自由詩7*10-3-28
君はどこから何を引っ張ってきたのか- 真島正人自由詩14*10-3-21
非実在青少年なんたら- 真島正人散文(批評 ...20+*10-3-17
平明な言葉で・あなたのための花束・西洋美学史講義B- 真島正人自由詩8*10-3-14
柔らかい命を踏んで楽しんでいると- 真島正人自由詩5*10-3-13
保護- 真島正人自由詩2*10-3-8
我らが日々を荒涼とするのか、老兵よ!- 真島正人自由詩5*10-3-5
あたらしい記憶- 真島正人自由詩4*10-3-2
空気- 真島正人自由詩8*10-2-28
失墜する文明- 真島正人自由詩8*10-2-25
どうして忘れてしまうのですか?- 真島正人自由詩1*10-2-25
さざなみに- 真島正人自由詩1*10-2-24
うひひ- 真島正人自由詩3*10-2-20
505号室- 真島正人自由詩3*10-2-19
欲望みたい欲望じゃないみたい- 真島正人自由詩1*10-2-5
凍りついた序章- 真島正人自由詩1*10-2-5

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