そとの光り
朧月

数となって光りがふってくる
私を包む光り

とかそうとする
私のかちかちの心
少し震える足

正しいことをうたおうとする
あなたの文章に
風の中で触れた

そうです
と言おうとして風に飛ばされた
認めない
という私の中の私

言葉が
生まれようとしてかき消されて
打ち消して
生んでしまったら
起こってしまうことがこわい

こすってもきっと取れない
だから それごと捨てるのに
拾いたい 捨てたくない
髪は ぎゅうと引っ張られながら

今こそ 飛ばされたい
なのに 風はやんでいる



自由詩 そとの光り Copyright 朧月 2010-06-02 09:28:28
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