山道を行く
木屋 亞万

山道を行けばどうなることか
くまさんと出会うかもしれない
本物のくまさんは踊ってくれるだろうか
こんな私と頬寄せ合って

まだ慌てるような道ではない
一寸先は闇だけれど
恐れは影すら鬼にする
踏み出せば
鬼もすたこら踊るやも

手紙を何度も出すたびに
一つひとつが道を生み
一足飛びに道になり
二足セットでやすくなる

迷わず行けるといいけれど
とにかく高い方へ行け
たぶん頂上に着くと思う
(迷うとどっちが上か
わからなくなるらしいけど)

行けばわかる
行かないとわからない

いや別に行かなくてもいいか
いいや
わざわざ山道を行くこともない
気が向いたら行けばいい


自由詩 山道を行く Copyright 木屋 亞万 2013-11-04 00:31:08
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