ミナト 螢

歩きながら
いなくなった人を想う時
金木犀の匂いが
引き金になった
違う場所にいるのに
同じ記憶を持てるとしたら
僕等は甘くて眠い
昼間に出会えるね
こっちの意識が
向こうへと溶け出す時
初めて秋を
何往復もした
落ち葉にビンタを
食らっても
馬鹿にされたような
身体が軽くなる


自由詩Copyright ミナト 螢 2020-10-20 14:16:48
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