すべてのおすすめ
ふんわりシャボン玉
虹をちょっとの間のせ
風のごきげんに
文句もなく
パッと消える

ひらりと落ち葉
表と裏が一枚になり
風のごきげんに
文句もなく
それぞれ最期の旅

夢を追 ....
晩秋の古道を上り
辿り着いたのは
兵火で埋もれた廃寺近く
青い池がひっそりと
木立に囲まれて

残された伝説は
池の竜神さまから
祝いの膳椀を借りた者が
ある時 規範を怠り
きちん ....
早朝の境内に
落葉を掃く音が
吸い込まれていく

重なり合っている葉
お堂から鳥居へ
石段を掃き清めていく

捨てようともしなかった
振り払おうともしなかった
いつの間にか積もって ....
澄んだ眼の秋刀魚を
団扇で煙を飛ばしながら
七輪の炭で焼く
一文字のまま
黄金色に

皿にのる
香ばしい皮の下には
柔らかな身を支え
小骨をたくさんつけた
背骨が真横に走っている
 ....
すっと
鞘から出し
慣れた剣をきりりと見て
「この歳になると
 斬りたい人の
 一人や二人はいる」
いつもは穏やかな
友の眼が光る

真新しい剣をじっと見る
ぼやっと浮かぶ影
さ ....
鵜飼千代子さんのもちはるさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
仕来りのように- もちはる自由詩220-12-16
椀貸し伝説- もちはる自由詩5*20-11-22
落ち葉- もちはる自由詩5*20-11-9
一本芯- もちはる自由詩3*20-9-29
- もちはる自由詩1*20-7-15

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する