今夜は無題
左屋百色
夜がきた (おやすみ
夢の中で君に指と唇あげる
午前四時
君の左手首から現代詩あふれだす
月の裏から声
私は百年ぶりに私の声きいた
ざらざらしたものすべて
澄んだ秋空に右手で投げつけろ
夏の言葉を焼き尽くせ
花の背骨が折れたので
小さな栞をつくりました
君が私の詩をよんでくれるなら
この空白に使ってほしい
朝がきた (おはよう
栞はあげる
指と唇はかえしてよ
自由詩
今夜は無題
Copyright
左屋百色
2013-10-31 20:45:30