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ごくごく、水を飲むように先生の詩を読む
それは、体の中に滑らかに入りこむ
内側の、でこぼこした窪みにたまる


冷たさが指先まで広がって
心地よく私は予言された雨を待つ
手のひらを太陽に ....
切った髪 床にのびて あくびする 晒した首筋 歌う襟足 ハルノカゼ 日なたまみれの ボクノヘヤ コノヘヤスキヨ ト云ウ 君が好き 言えないことがある
幸福だと 断言できるわけではないの
話したいことは たくさんあるの


あなたに伝えたい言葉
探して 探して
見つからないまま 最寄り駅で電車を降りる


 ....
ぎゅうぎゅうに凝り固まった脳みそのなかに
気泡が浮かんでくる

ぷかり、ずきん
ぷかり、ずきん

ため息

左の耳が聞こえない
中耳炎の海なかに
気泡が浮かんでくる

ごぽり、 ....
パステルブルーのまあるいボールが目の前を
ぼんっ
と跳ねてった

あなたが待っているのがボールの向こうに見えたけれど
私はボールを追いかけた
追いかけた

ぼんぼんボールは跳ねていく
 ....
 京浜東北線に乗ったら、隣に乗り合わせた男がガムテープを鞄から取り出した。黒い生地の埃っぽく薄白く汚れたビジネス鞄。黒い繊維で側面の汚れたガムテープ。

 ビリビリ、ビリビリ。

 引っぱがし ....
 左手が塞がっていたので手袋を噛んで引っ張ると一緒に伸びすぎた中指の爪も引っ張った。手を抜くときに歯の合わさる、ガチン、という音が頭蓋骨の内側に響く。
携帯電話を右手でいじりながら電車を乗り継いだ ....
真夜中の暗闇
携帯電話・光る・・・
小さなディスプレイ・光る・・・
浮かび上がる顔
ボタンを押すのを少しサボると・弱まる・・・


そっと握って・片手で・・・
ぼやけた塗料がぎしぎしと ....
さわっておかなきゃ
久しぶりに会った彼女に言われた言葉
安心しきって甘えるように喜んだ顔

私はやさしく頬笑んだままされるがまま

洋服の上からやわらかな手で撫でられる
撫でられる
撫 ....
鵜飼千代子さんのなきさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冷たい水を飲むように- なき自由詩3*10-4-11
気分転換- なき短歌3*10-3-30
無題- なき短歌2*10-3-29
- なき自由詩2*10-2-5
偏頭痛- なき自由詩2*10-1-30
- なき自由詩5*10-1-28
皮膚の境目- なき自由詩1*10-1-27
スライム- なき散文(批評 ...1*10-1-25
蛍光灯より薄い白- なき自由詩3*10-1-25
- なき自由詩3*10-1-23

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