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ハートを撃ち抜いて
つまり、死なせてちょうだいってこと

ハートを撃ち抜いて
わかりやすく言うとね
なんだって委ねちゃうってこと
あなたにだけは

ハートを撃ち抜いて
遠回し ....
いくつになっても
おとぎ話から離れられなくて
きっと
そこに善し悪しは無いのだろうけれど
少しばかり塩辛くて
気づけば周りは海だった
かつて
思い思いの夢たちを見送って
この身 ....
濁るよりほかに
生き延びようがなかったから
水を欲して、
水を求めて、
ここはさながら渇きの底

濁るよりほかに
明るい方向を知らなかったから
黒を試して、
黒を重ねて、
 ....
夕日のみえる高台で
ぼくはきみには背を向けない

だれかの家路を
見下ろすぼくには秘密が多い

赤面してもわからないから
夕日にそまる高台は
告白するのに都合がいいけれど
ぼ ....
身重の母さんをつれて
この道を通ったんだ

秋の彩りが見たくてね
秋の美食に酔いたくてね

俺の
そういう独り善がりは
あの日もいまも変わらない

ただひとつ違うのは
お ....
風を頼りに生きている
それは
揺るがず、歪まず、
だれから教えられることもなく
透明な命令として
継がれゆく

風を頼りに生きている
風がそれを望まなくても
わたしたちは
 ....
リセットを押したつもりがコンティニュー、なんて無慈悲なタイム・トラベル





失くせない言葉のような「あのひと」に会える夜です、月が積もれば



果てるなら果てよロマンス ....
嘘をつくのなら
貝殻がごとく



言葉にしても
言葉にしなくても
おなじ結果なら

貝殻がごとく



傷つくことには、もう慣れた

冷たいことにも、もう慣れた
 ....
銀河のほとりには
ため息たちが花開いて

湖面は
ゆらめく



つかの間の風のなかに
つかの間の風のそとに
言葉の実る予感、が
色づいて

瞳の奥を波が走る

 ....
どんなに優秀なものも
優秀ではないものも
燃されてしまえば
灰になる

どんなに貴重なものも
貴重ではないものも
燃されてしまえば
灰になる

風に従順な踊り子となって
 ....
誰も
教えてくれないのなら
美しくなるしか道はない

不要と必要との分別方法を
自分独りで身につけて

圧倒的な過酷さで
美しくなるしか道はない

その内側を
誰もが ....
種を蒔いてきたのだと思う
いや、散らしてきたのだと思う
なんの種だかわからないまま
そもそも種だかわからないまま
どうしたって僕は
僕以外の何かにはなれないのだ、と
恵まれ続けてきたの ....
明るい窓辺に咲く花は
それを誇りに思うのでしょうか

小さな日陰に咲く花は
それを恥だと思うのでしょうか

ふたつの花に問うたなら
まったく同じく答えるでしょう

肯定ではな ....
泣かせたくなんかないよね
涙ぽろぽろ流してさ
つらそうな顔なんて
見たくはないよね

それでも
厳しく言わざるを得ないときがある
無慈悲を装うべきときがある
心を鬼にして
冷 ....
此処に、
わたしの知る此処に
わたしの知らぬ草花が
現れはじめる

根を下ろし得る
類の全てをおさえていたのに
思いもよらず新種と出会う

何とうかつな庭であろうか
わ ....
必要なことばかりが
もてはやされて

気がつけば
必要なことだらけ、の
世のなかになった

あそびのない遊びが
その象徴

幹も根もない言の葉が
その象徴

明るく軽 ....
ようやく
二本足で歩きはじめた我が子が
草はらで不意にしゃがみこみ
石ころや小枝を見つめている

あるいは
石ころや小枝のほうから
見つめてきたのだろうか

何かに染まりすぎ ....
しずくの国にも
ささやかながら法はある

しずくの可憐を守るに十分な
慎ましい法がある

しずくの法は
しずくに在らねばわからない
それゆえに
しずくの法は
しずくによって綻び ....
碧い鉱石を
もう、ずっとながいこと
求めつづけて
彼は

自分が
空に渡っていった
海であることを
憶えていない







夕日の熱は
裏切りという罪を ....
美辞麗句には見向きもしない

辛辣な役割を辛辣とは語らない、それ

鋭い爪の持ち主を幾つも知りながら

それは決して暴かない
ドアを開けると
しらない私が待っている

無上の憩いを
約束するように
鏡の私が会釈する


窓の外には
なつかしい夜

あたたかな夜



単調に
指折り数え ....
水は
裏切ったりはしないのです

やさしい嘘と
呼ばれるすべに甘んじて
飲み干しかねた
水はあっても

迎える季節を過ちかねて
流れるしかなかった
水はあっても

水は ....
希望という名の紙切れよ
希望という名の瞳に渡れ

誰かは無謀と云うだろう
或いは幼稚と嗤うだろう

希望という名の未熟さよ
立ち止まるがいい
思う存分に

希望という名の愚かさ ....
ほころんで、揺れて、

待ちわびて、揺れて、



愛されて、色づいて、

愛されたくて、匂って、



踏みつけられて、手折られて、

ずぶ濡れて、さらされて、
 ....
大きなお世話を
売る店が
だいぶ減って
しまったから
世の中は
だいぶ自由になって
他人の
一挙手一投足を
監視したり
嘲笑したりして
ときを
費やしている


 ....
空を
まっすぐに
見上げられたなら
もう、
なにものにも
傷つかないで
羽ばたける

きっと
たやすいことどもは
溢れているはずなのに
たやすくない日々が
溢れていってしま ....
さいご、には
なれるはずもなかった
いのりの一葉が
身をよせて

そよかぜを織る
やわらかな
うみ



すきま、から
もれる光は重なりあって
ことばのほつれを
受 ....
地に伏せながら
黒布は一身に熱を浴びている

欲するものは
明るみの向こうの
静寂な守り

守り、という信仰



容易くは脱ぎ捨てられぬ
軟らかな哀しみに
黒布は濡れて ....
雨は
嘆きを代弁しない

風は
怒りを
代弁しない

おまえを語れる
他者はない



星は
だれをも照らさない

花は
だれをも誘わない

おまえは
 ....
高層窓には

飼い馴らされた
セレモニー



夜毎
あどけない肯定が
滑らかになる

背筋は
かたいまま



柔らかな囲いは
重たくなって

屋上 ....
鵜飼千代子さんの千波 一也さんおすすめリスト(42)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハートを撃ち抜いて- 千波 一 ...自由詩216-12-29
情けない舟- 千波 一 ...自由詩316-12-27
濁るよりほかに- 千波 一 ...自由詩516-12-23
緋のマント- 千波 一 ...自由詩815-11-1
結実- 千波 一 ...自由詩615-9-21
風を頼りに- 千波 一 ...自由詩615-9-18
◆タイム・トラベル- 千波 一 ...短歌415-9-12
貝殻が嘘- 千波 一 ...自由詩514-8-19
奏でるよりも聞き惚れて- 千波 一 ...自由詩914-8-1
灰色ダンス- 千波 一 ...自由詩414-7-21
流麗- 千波 一 ...自由詩614-7-18
一緒に暮らそう- 千波 一 ...自由詩314-7-15
等号- 千波 一 ...自由詩314-7-12
覚悟- 千波 一 ...自由詩314-7-5
うかつな庭- 千波 一 ...自由詩414-7-3
必要なうた- 千波 一 ...自由詩414-7-1
接続- 千波 一 ...自由詩914-6-28
しずくの国- 千波 一 ...自由詩514-6-27
宝石商- 千波 一 ...自由詩4+14-3-10
風見鶏- 千波 一 ...自由詩214-1-21
湯宿にて- 千波 一 ...自由詩214-1-8
かなしい記憶- 千波 一 ...自由詩613-3-21
精悍- 千波 一 ...自由詩513-3-20
花の一族- 千波 一 ...自由詩713-3-2
大きなお世話- 千波 一 ...自由詩813-2-27
わすれぐさ- 千波 一 ...自由詩413-2-19
千年樹- 千波 一 ...自由詩713-2-13
ソレイユ- 千波 一 ...自由詩3*13-2-7
恥知らず- 千波 一 ...自由詩10*13-2-6
つややかリップ- 千波 一 ...自由詩5*12-12-12

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