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うつくしい手触りを
決して通りすぎないこの指先のように
僕は詩をみつけていきたい
その全てが言葉にならなくてもいい

全てを憶えていなくてもいい
指先が指先を保ち
ふいに触れたものに
 ....
頭の中のくすり棚に
そなえておく言葉のかずは
足りないと思うくらいでちょうどいい

からっぽの引き出しを開け
ない言葉に黙するとき
僕はひっそりと真新しいひとつに返る
かべの絵葉書はもう永いこと陽に灼かれている

白い空に
白い海をまたぎ
白い太陽が 浮かんでいる
(しずかすぎる痛みは いつも
 もっとも深い傷となってあらわれたーー )

  わたし ....
表通りの あわただしい正午に
ようやく腰をおろすと
さっきまで 見知らぬ背中が座っていたはずの
この 革張りのカウンターチェアが
ぽっかり冷たい

ーー記憶を失くした 若いピアニストのよう ....
集めたものより
与えたもので
わたしたちはできている、らしい


逆をいえば、


わたしたちは
足りないものをおぎなうため
ひとに何かを与える、
のかもしれない


 ミ ....
「もう一度やりなおしましょ」
ソファの隅、二度寝になりたい きみ

流行を気にしなくなったぼくは、
流行からも気にされなくなったらしい、
から、
たまにはふざけていいんだぜ、正直なデジタル ....
「ここでは生きられませんよ」と
言うわけでもなく、
コンクリートの護岸をながめている

よそへ行く、わけでもなく
与えられた一直線を
射抜いている

覚悟は、
両手のはさみしか知らな ....
美しいものの美しさをあばいてきたら
言葉にないものに行き着いた

ここに陶酔と拳銃があれば
今すぐ楽になれる

すみやかに辿り着くから
何も怖いものはない

もう何も怖くない
憂鬱 ....
鵜飼千代子さんのぽりせつさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆびさき- ぽりせつ自由詩4*19-10-20
薬棚- ぽりせつ自由詩12*19-8-30
陽灼け- ぽりせつ自由詩4*19-4-13
- ぽりせつ自由詩719-4-3
集めたものより- ぽりせつ自由詩319-3-7
「もう一度やりなおしましょ」- ぽりせつ自由詩419-3-5
「ここでは生きられませんよ」と- ぽりせつ自由詩5*19-3-4
美しいものの美しさをあばいてきたら- ぽりせつ自由詩518-12-17

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