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草心 1
{引用=
その薄さだけで
大気にさらされ
風に嬲られる
大気という
混沌の暴力のなかに
その薄さだけで
}
草心 2
{引用=
折れるほどの細さに
....
私の石はいま
眠っている
眠りながらも
あなたに関する記憶を育て
あの日と それにつづく日々を
絶対性のなかに閉じこめている
それほどに強い
あの日の記憶
どんな時間が私の上を
通り ....
焼き終ると
かたちはもうなくなっていた
まだわずかにのこっているだろう
最後の肉を焼こうと
熾火が立ち上がっていて
それはいのちの終りの
かがやきのようにも見えた
(そして、骨だ ....
それにしても、夏は暑い。この国には火葬と
いう習慣があって、それは宗教的な起源を持
つものではあるが、文字通りいまや習慣とし
て、その色彩を留めているのみだ。たとえば
他の国では土葬が一般的な ....
{引用=――昔の旅を思い出して}
海沿いの
裏の国をさまよっていた
背後に山が迫る狭い平地で
当然のように道に迷った
時はゆっくりと勾配し
私に追いつきつつあった
いくつかの ....
季節の変り目には
雨がよく降る
いまがまさにそうで
冬から春へと
季節がわたろうとしている
そういえばあいつも
こんな時に死んだのだったな
そう思ってまだかたい
桜のつぼみを見上げる
....
生まれる
ずっとまえから
さまざまの小さな
かけらたちがあつまって
この心身をかたち
つくってきていた
それらの小さないのちたちの集積で
ここにいるほどよい大きさのいのちがある
その後 ....
1
社会には様々な個性を持った人が住んでいて、その個性の色合いは千差万別だ。まったく同じ性質の人間は二人といないのであり、それぞれが唯一無二のかけがえのない個性を備えた、取替えの利かない個人で ....
1
言うまでもないことだが、道に迷うことは人の心に不安をもたらす。すべて不安というものは未知のものへの恐怖から来るものだが、道に迷うのはこの一点からあの一点へとある目的を持って移動するその途中 ....
鵜飼千代子さんの岡部淳太郎さんおすすめリスト
(9)
タイトル
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カテゴリ
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日付
小詩集・草心(そうしん)
-
岡部淳太 ...
自由詩
8
21-4-18
砂になるまで
-
岡部淳太 ...
自由詩
9
13-3-26
遺骨
-
岡部淳太 ...
自由詩
8*
11-5-29
火葬
-
岡部淳太 ...
自由詩
2
10-8-24
ありえない場所
-
岡部淳太 ...
自由詩
4
10-5-6
季節
-
岡部淳太 ...
自由詩
3
10-3-26
拾得
-
岡部淳太 ...
自由詩
3
10-2-17
【批評祭参加作品】うたう者は疎外する/される
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
3
10-1-12
【批評祭参加作品】迷子論序説
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
3
10-1-10
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