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 自由。それは広大な草原を駆ける馬。
 自由。それは大海原を切り裂く帆船。
 ほんの少しの自由を得る為には
 愛されるより愛する者でいることだ。

 人生。それは成功と失敗。
 人生。 ....
 午前のアトリエに光は射し、人はいない。
 淡いキャンバスに薄くデッサンが描かれている。
 海だ。
 透明で純粋な世界がそこにあった。

 時間と空間の概念をその筆に携えて、
 その海 ....
 白樺の林を抜けるととても小さな家がある。
 初めて出会った僕らはそこで小さな約束をした。
 暖かくなったらまた会おう。
 毎年初夏になったらまた会おう。

 三度目の初夏僕は彼女にプロ ....
 どこまでも透き通ってゆく緑の世界に僕は立っていた。
 遠く小さい窓辺から新緑に映える森が見える。
 手を伸ばすとそれは限りなく広がってゆく。
 足元には色鮮やかな花々が咲いていた。

 憂 ....
 風の奏でる色彩はいつも淡色。
 僕の奏でる色彩はいつも原色。
 
 君は過去に向かって生きているんだね。
  僕は過去に縛られているつもりはないよ。
 そういう意味じゃないよ。
   ....
 雄大な光景が私の心の襞に響く。
 山々の稜線が音楽のように流れて見える。
 私は絵画の前で瞑想しながら感動している。
 窓の外には現実が眠っている。

 何かを感じる一瞬間、人の心は純 ....
 季節という音楽を君が奏でるのを聴いた。
 透明な旋律は白銀の街には鮮烈だ。
 音楽は創造され、どよめきの中の瞳を凝視する。
 真昼の動揺を隠せない人々はそのまま夜になだれ込む。

 夜 ....
 ピアノの音色が白く輝いている。
 僕はその中を歩いている。
 この先に何が待っているのか。
 初冬の風が厳しく吹いている。

 孤独とは。
 僕はピアノの音色に包まれている。
 ほ ....
 庭の緑に紛れて自己主張する名も知れぬ花々。
 鮮やかな色は私の心をわくわくさせる。
 天気は良好、テラスで飲むアールグレイもまた楽しい。
 部屋の奥からベートーヴェンのピアノソナタが聴こえ ....
 夜明け前、小高い丘に登りあなたを待つ。
 眼下に広がる平野に家々の喧騒はまだない。
 はるか彼方を南アルプスの山々が連なっている。
 あなたは今日誰の詩集を持ってくるのだろうか。

 あな ....
 目の眩むような夕日に明日への希望を託し、今日の自分を労う。
 それは燃えるような赤さで限りなく透明で。
 お疲れ様。
 今日も精一杯生きたんだね。

 もうすぐここは闇に包まれるけれど ....
 あてどもなく私は私だけの絵画を求め歩いてゆく。
 町を抜けると海に出る。
 なぜだか私の見る海はいつも孤独に満ちている。
 停泊している貨物船に群がる鳥たちの声も聞こえない。
 
 待 ....
 街角の雑貨店に流れるオルゴールの音色が心地よい。
 店番をしている若い雌猫のカフェオーレのような顔もまた楽しい。
 店の扉を押し開けてのっそりと入ってくる常連の猫は
 手入れの行き届いたひ ....
銀色の飛沫をあげて僕の頭がスパークする。
それは一線を超えた幸福。
手の平から放たれた感情。
自分自身を取り戻す熱情。

七色の太陽。
夜空に煌くダイアモンド。
黄色い鳥達の声。
 ....
 新たな年の目覚めと共に、大いなる父、
 日輪は、貧しき山麓の村を照らす。
 明けましておめでとう、という言の葉が
 人々の白い息に紛れて、辺り一面散り散りに輝いている。

 過ぎていっ ....
散り敷かれた落葉に半ば埋もれかけている公園のベンチが私に語る。
この人間の抜け殻のような落葉達のお陰で私は寒さをしのげるのだ、と。
お前はお前のその心を寒さから守ってくれるものを持っているか、と。 ....
時空のゆらぎを感じて漂う心情。
ある時は旅情となり、またある時は慕情となる。
孤独に縁どられた私の過去の墓標の前には、
今はもう懐かしさを感じさせるものばかりが並んでいる。

私が嫉妬を ....
記憶の扉の鍵は締めないほうがいい。
綴られた思い出に机上のペンは饒舌で、
蘇る風景は良質な硬石のようだ。
不変の美が穏やかに語りかけることもあるだろう。

共に生きた証は残したほうがいい ....
秋のほんの少し気取った風に公園のコスモスが淡く揺れる。
黄昏時に語らう恋人たちは私にささやかな幸せを運んでくれる。
感情の昂りを抑えるために訪れたこの公園の静けさはちょうど良い。
私の嗅覚は ....
たわんだガラス窓をひたすらに登ろうとしている羽蟻を見ていた。
同じ動作を飽きもせず繰り返している。
彼はなぜその小さな背に生えている羽を使わないのだろう。
よく見るとその羽は見る影もなく疲れ ....
煤けた屋根裏部屋でまだ見ぬ宝物を探すような胸の高鳴りを感じる。
僕はトム・ソーヤであり、私は赤毛のアンであった。
一方に父方の威厳を、また一方に母方の愛情を持つ感覚。
目に見えないものを見、聴こ ....
テラス越しの涼しい風が私に知らせる初秋の朝。
こんな朝の友はモーツァルトにかぎる。
まろやかなホルンの音も、鋭角でありながら優しげな存在感を示すフルートの音も
煌びやかで明るいピアノの音も、 ....
七つの海を越えて今年も夏が来ましたよ。
あなたとお別れしてから五年がたちました。
元気でやっていますか。
もうたくさんお友達もできたことでしょう。
そちらは過ごしやすいですか。こちらは猛暑 ....
この線路を真直ぐ歩いてゆけば僕らの夢に辿りつけるのだろう。
灼熱の太陽も、吹き付ける砂塵も、もはや僕らの敵ではなく、
熱く燃え上がる僕らの前には一本の道があるだけだ。
先人たちの偉大さをその足元 ....
休日の昼間、よく空を見上げる僕は素敵な発見に歓喜する。
大空に浮かぶ雲は一つとして同じものは無い。
似たようなものはあるけれどまったく同じものは無い。
それでもみんな同じように風にたなびいて ....
あなたは自分を愛してくれる人に抱かれて消えたいと思ったことはないかい。
あなたは自分の頭を優しく撫でてくれる人に包まれてなお、このまま消えて
なくなりたいと思ったことはないかい。
一度でも感じた ....
真夜中に石畳の狭い路地を歩く。
すべての家々の窓は閉め切られ、孤独のうちに
私は己の半身と夜を語る。
時の歩みはいまだ遅い。

真夜中に浸る欲望を持つ者の頭はたえず動いている。
昼間の ....
気がつけば雨は雪。

創造の世界では初夏でも雪は降る。

なんて自由な空間。ぽーんと抜ける空間。

木曜日の午後の喫茶店。

一年中飾られているクリスマスツリーに暖色が宿る。

 ....
白く輝く太陽が燦々と大地を照らす午後。
奇妙な男が一人、青い鳥を求めて森を彷徨う。
走り出すと思えば急に立ち止まり、そしてまた走り出す。
どうしても青い鳥が欲しいのだ。

立派な身なりも ....
純白の朝、僕等は東向きのテラスの藤椅子に腰掛けて、去りゆくものに挨拶をした。
爽やかな風がさらりと流れ、僕等の机上に薄緑の葉を寄こした。
小鳥たちの明朗な歌声が林の中に鳴り響き、朝顔は寝ぼけ眼をこ ....
鵜飼千代子さんのヒヤシンスさんおすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
創造~彩る者- ヒヤシン ...自由詩8*18-6-16
午前のアトリエ- ヒヤシン ...自由詩6*17-12-2
大きな幸せ- ヒヤシン ...自由詩2*17-4-1
緑の世界- ヒヤシン ...自由詩11*17-2-18
彼との淡い思い出に。- ヒヤシン ...自由詩7+*17-1-14
あじけない部屋にて- ヒヤシン ...自由詩8*16-12-23
冬の街- ヒヤシン ...自由詩7*16-11-27
- ヒヤシン ...自由詩9*16-11-16
愛する人へ- ヒヤシン ...自由詩14*15-10-17
先生へ- ヒヤシン ...自由詩6*15-10-17
勇気- ヒヤシン ...自由詩7*15-9-19
疼き- ヒヤシン ...自由詩8*15-9-19
愛というもの~永遠と呼べる一瞬- ヒヤシン ...自由詩10*15-6-25
- ヒヤシン ...自由詩8*14-10-9
梅に想う〜新春に- ヒヤシン ...自由詩8*14-1-5
冬に立つ- ヒヤシン ...自由詩9*13-11-21
幸福のゆらぎ- ヒヤシン ...自由詩9*13-11-18
生への絆- ヒヤシン ...自由詩9*13-10-13
癒着から生へ向かう- ヒヤシン ...自由詩7*13-9-29
ある社会の中で- ヒヤシン ...自由詩11*13-9-27
ありがとうね。- ヒヤシン ...自由詩9*13-9-25
モーツァルトの朝- ヒヤシン ...自由詩9*13-8-26
お空の彼方にいる君へ。- ヒヤシン ...自由詩11*13-8-14
ONE_WAY- ヒヤシン ...自由詩3*13-8-14
愛の鼓動- ヒヤシン ...自由詩2*13-8-14
純粋な心を持つ人へ- ヒヤシン ...自由詩5*13-8-12
真夜中の放浪- ヒヤシン ...自由詩13*13-7-8
Relaxin'_〜或る午後に- ヒヤシン ...自由詩12*13-6-22
自然体- ヒヤシン ...自由詩1*13-5-31
新しきものへ- ヒヤシン ...自由詩2*13-5-18

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