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ほんとうの自分のことを
わかってもらうことは
誰かをそっとこころのなかで
信じるということでした

あの日を 
僕らが生きていること
すでに静かな風が通りすぎるように
深い森林と広い草 ....
番いのもぐらたちが
ずっと永い冬を越えていく
温かい大地のなかでは
深い秋の湖岸に生える葦の匂いより
次ぐらいに心地よくて

ずっともぐって行くと
遠くまで吠えていた
動物たちやらの魂 ....
明日の朝餉で
煮物たちは
ついに食べられるつもりです
かぼちゃの君は
セミロング気味に散髪され
さらりと初冬の乾いた風になびかせ
そっと魔法の馬車馬が走り出す
だいこんの僕は
降りしき ....
もう部屋じゅうに
季節が終わる報せが届きます
ネットポートは再び夕空でジャックされ
きっとポケット深く携帯電話にも
微かに振動は繰り返され
むかし聴いたあの唄が
そっと鳴るでしょう
波音 ....
冷たい雨音を遮りながら
仕事帰りに紺色の雨傘は
静かに溜息をついていた
鉄道駅に着いたので
ちょうど雨傘をたたもうとして
夜空を閉じるときに
満月がみえると本当はいいのにねと
何か反実仮 ....
そんなに遠くを
探すまでもなくて
最初にわかることだから
これは天空を見つめるばかりの
きっと自分のかたちをした
青空の欠片みたいだろう

何かを好きになると云うことは
朝早くおはよう ....
裁きを待つ場所で
命を絶つことを
約束して
罪を贖う人間がいる
その人間による
真実の死によってでさえ
本当に世界の均衡なんて
保たれることは
ないのだろう
断頭台までの足跡は
た ....
真夜中から
目を覚ます夜明けは
地球のどこかで
随分と消えていたはずの
絶望やら希望をも
まだ柔らかく包んでいる

颯爽として
朝食の準備をしながら
太陽の日射しがからっと音を
立 ....
真夏の彼方から
静かな夜空へと手前に延びる
扉を開けると
独り涙に濡れている君がいた

ぽろぽろ汗を流しながら
仕事から帰り着いたばかり
ずっと一緒に生きていこうと
伝えた僕は
花瓶 ....
寿退社する君へと
パッションフルーツを
プレゼントする昨日
月末に送別会があるようで
退社するときに演説する
練習をまたしている

揺りかごから
墓場までと云う言葉を
知っている?と ....
彼女が突然
夜食にゆで卵を食べたいと云って
卵をふたつゆでた。
寝そべって
二人でひとつずつ食べながら、
話をする。

彼女には卵の黄身になってくれたら
僕は白身になって君を包みたいと ....
前略

 朝食に納豆が出てくると君の少年時代のことをいつも思い出します。君は小学生のころ冷静なまなざしで、何についても黙々と何もしゃべらず、周りのことを常に察している性格でしたね。だからかなぜか、 ....
そこは場末の洋食屋ではなかった。
マスターは自家製のコンソメスープの
味を利きながら、笑みをこぼして
「イギリス海峡には初めて来たのかい?」と切り出す。

         {引用=
   ....
決して退屈なことではないのに
夜空の静寂は
孤独な人間の沈黙とも
全然違ったりする

恋をすることで
時間が過ぎてゆくのを忘れるとき
最近の彼女は欠伸をする
だから僕には
彼女の欠伸 ....
人生というものは本来
純粋なものなのか
という素朴な問いに対して
年上の彼の立場としては
人生はかなりのものが不純物で
出来ているという話をしていたはずだった

ここに座って
潤してい ....
例えば人間の孤独な想いが
採れたばかりの
一粒のトマトだったとして
トマトにも生き甲斐ってものがあるので
想いには必ず相手があるように
朝も夜もトマトを待つ方が
必ずいらっしゃるでしょう
 ....
瞬きがまだ終わらないうちに
なくなってしまう
数知れぬ一秒にも
満たない想いがあるだろう
とは思うけれど

一瞬のあいだ瞬きをするうちに
恋の始まりはきっと
終わりのない愛になる

 ....
鵜飼千代子さんのりゅうのあくびさんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そっと君から信じてもらう光景に- りゅうの ...自由詩22*17-1-25
もぐらたち- りゅうの ...自由詩8*16-12-11
待ちぼうけの煮物たち- りゅうの ...自由詩5*16-11-26
祈り- りゅうの ...自由詩8*16-11-16
喋る雨傘と満月- りゅうの ...自由詩11*16-11-14
何かを好きになると云うこと- りゅうの ...自由詩17*15-8-23
足跡と生きること- りゅうの ...自由詩9*15-8-22
恋をする夜明けの森- りゅうの ...自由詩6*15-8-20
真夜中の向日葵- りゅうの ...自由詩16*14-8-1
ラストメッセージ症候群- りゅうの ...自由詩14*14-7-11
月を食む夢をみる鳥- りゅうの ...自由詩11*13-9-21
納豆への手紙- りゅうの ...自由詩5*13-6-23
Restaurant_Saint_Malo- りゅうの ...自由詩4*13-6-16
くちづけ- りゅうの ...自由詩10*13-6-14
或るコーヒーテーブルの傍らで- りゅうの ...自由詩7*13-6-7
PostingTomatoReturnUnkwon- りゅうの ...自由詩5*13-6-6
恋と愛のあいだの何秒か- りゅうの ...自由詩7*13-6-1

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