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愛され上手は死んだよ

真冬のベッドを飛び越えて

楽しみにしていた夏を目前に

穏やかな顔をして死んだよ


愛され上手は死んだよ

真冬の隙間をすり抜けて

苦手だった夏 ....
寒さで萎れた花壇にスコップを刺した
霜が降りたから もうしょうがないから
厚手のダウンジャケットを着込んだ体で
刺して 土に還す
枯れてしまったな

溶かしたシュガーで偽になったコーヒーを ....
一対一の戦いだ
息子と僕の戦いだ
今日は二人で過ごすのだ
ごはんもお風呂も二人きり

心配しないで大丈夫
僕になんでも任せなさい!
そうやって送りだしてから
作ってくれた離乳食を食べさ ....
思い込みが激しくて
優しさなんて薄っぺらで
頭の中ではかっこいい台詞も言えるのに
滑舌が悪すぎて
伝えたいことはひとつも伝わらなくて
笑っている君をみて僕も笑う

寒い日が続きます
手 ....
夕方過ぎの薄闇の中

自転車に跨った

塾帰りの少年少女

信号機は止まれのままだ

いずれ青に変わる時が来るのだから

ゆっくり大人になればいい


僕はと言えば車の中
 ....
ケーキ屋のサンタクロースは眠れずに 家族と過ごす26日

酒を飲み不平不満をぶちまけて それでも明日はやってくるのだ

「仕事と家庭のどちらが大事なの?」 やや食い気味に「君だ」と答え

 ....
特等席で見た空は

ただただ青く だだ広く

特等席で見た空は

ただただ暗く だだ深く

特等席で見た空は

お星が一つ ただ一つ

特等席で見た空は

屋根より低く 音 ....
血にまみれたままでは
だれも救えないと思い
顔に包帯を巻き付けてみた
そして何も見えなくなってしまいました

見えなくなればいいと望んだこと
心の奥で気付いていたのに
それからも逃げてい ....
歩き疲れた僕たちは

陽だまりのベンチに座って

辺り一面を覆った白詰草が

蜜の香る風に揺れているのを見ていた


君の目はいつの間にか四つ葉を探していて

僕はそのうちに花を ....
夜のうちにパンケーキの生地を作る
明日の朝焼くだけで食べられるように
小麦粉 たまご 牛乳 砂糖を掻き混ぜて

いつからパンケーキと呼ぶようになったのか
昔はホットケーキだったはずなんだけど ....
鵜飼千代子さんの中村 くらげさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛され上手は死んだよ- 中村 く ...自由詩221-3-29
枯れてしまったな- 中村 く ...自由詩221-2-1
暮らし- 中村 く ...自由詩515-2-1
温めようとして君の手を握ると僕の方が冷たかった- 中村 く ...自由詩315-1-30
点滅信号- 中村 く ...自由詩1014-1-6
働く人のうた- 中村 く ...短歌1113-12-8
特等席- 中村 く ...自由詩313-9-22
哀想笑い〜三月の晴れた日〜- 中村 く ...自由詩1*13-6-1
白詰草- 中村 く ...自由詩1*13-5-29
明日のためのパンケーキ- 中村 く ...自由詩5*13-4-12

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