常磐道がおわると
首都高の入り口がこんでいて
道路はあたしたちをのせたまま不規則にぐらぐらとゆれ
アクセルをあさく何度もブレーキペダルと踏み変えながら
時間を値踏みし
その感覚のままクリスマ ....
僕はまるでお間抜けなピエロ
目立ちがりやで何時も踊っている
陽気な性格で何時もにこやかに踊っている
ある時は自分の家で
ある時は夜のクラブで
ある時はストリー ....
「さわさわ(ノ・・)ノ」
「はい!( ̄△ ̄)ノいまのセクハラだと思いまーす」
「(・∀・)でも実は嬉しいんじゃないんですかー?」
「そうでーす(ー_ー)」
「勝訴!!\( ̄ ....
暗闇を優しいジンベイザメが支配する
捉らえた僕の手首には
哀しいくらい初々しい、空色の首輪
この手首には大きめで
あの首には小さめで
幼い僕らに少し硬めなレザーは
拙く祈る永遠を拒絶する
僕らが飲む薬 ....
ピセラン ポエリア 鳥の歌
あたしが夢の扉を叩けば
ピセランポエリアが 眠りのはじっこを
嘴でついばんで そのままぐんぐん飛んでいく
ピセラン ポエリア 鳥の歌
....
ちちとことせいれいのみなにおいてあーめん
幼い頃は弁当箱を開くと呪文のようなあーめんが現れた
まざーが見下ろす屋根はちいさな囲いに睨みをきかせ
あーめん 指を組まされる
チチトコトセイ ....
大好きなあの人は
私のご主人様
ペットにでも
奴隷にでも
なりましょう
愛という鎖に繋いで
絆という鞭で叩いて
心という檻に入れて
あなたの中で
生きさせて
短い詩が好き
きみが言うから
僕が書こう
一緒に歌おう
私は
小さな声で
あなたは
大きな声で
一緒がいいけど
私
あなたの声がききたいから
人を信じるなんてのはねぇ
まったく歯軋りするような喜劇よ
信じたら信じた分だけ
裏切られ搾り取られ見世物にされて殺されて
ええま ....
上には何かがあるらしい
「上を向いて歩こう」
そんなことばに勇気づけられたり
「上を向いてもきりが無い」
そうなんだよねと頷いてみたりして
お空だなんて恥ずくて言えやしないけど
上にあるら ....
君は時に僕より強いと知ったから
僕はもう泣かないことにした
勢いを止めずに 雨の日も 雪の日も
誰かに祈り続ける君は
いつか心身を磨り減らし
足元から崩れてしまうだろう
もし君が僕に安 ....
時々いろんなものが
ただの無意味なカラーに見えるけど
なんだか新しい虹みたいで
それもきれいだからいいと思う
悲しくなった時に流す涙って
頬を伝ったり
ボロボロと化粧を落と ....
今日もまた
あなたのいない夜が来て
私の裸体に
常夜灯が点々と灯ります
あなたの吹きかける息だけが
ランプの中で揺れている
赤い炎を消すことが
できるのです
一つ一つ
あなた ....
俺が死んだら、
ジョニーはニュースを見てつくづくと言った
俺が死んだら、
ニュースではどのくらいの扱いだろうか
ムーミンが死んでも
トップニュースにはならない世の中なんて
どんな意味が ....
もうあなたとは二度と会えないんだ
あなたと語ることはできないんだ
あなたの手を触れることさえできないんだ
あなたの温もりを感じることさえできないんだ
嫌だ 嫌だ 嫌だ
あなた ....
紙一重のもの
たとえば
ビーナスとメドゥサ
たとえば
秋と光
たとえば
天使の群れと百鬼夜行
たとえば
あなたと重力
季節もやがて真冬へと移るこの空の下
風は冷たく感じ風が僕を追い越していく
粉雪が舞い降りてきそうな空を
君と二人で見上げてた
空を見上げると幾千もの星達が
無 ....
収容所には煙が揺れ昇り
黒い灰が風に舞っていた
坂道を上りきった辺りで
俺は砂利道を駆けていた
工場に向かって
一人の女と街角でぶつかった
奴は俺の顔を睨んで何かを言ったが
俺は ....
少しでも近くにおりたいんや、と言われたから
何センチくらい?と聞いた
0センチに決まってるやんけ、と君が言うから
キスをした
それはまだふたりが出会って間もないころ
ふたりは夢中にな ....
本を読むのが好きなら
スエードの手袋がいいよって
3回目のデートの時に教えてくれた君
手袋はあたたかいのが一番だと思っていた僕
そりゃあ雪だるまを作る時には
撥水のがいい
スキー用 ....
あの日
君と出会ったことは
偶然じゃなくて
必然だった
出会えたことは
きっと
私と君との間に
なにかが生まれようとしたから
だから
明日を信じてみても
いいよね
窓辺から流れるやさしいアヴェ・マリア
おねえさまの奏でる白い指先
つい見とれてしまうほどとても綺麗で
おねえさまと呼べる喜び
今深く心に感じています
親愛なるおねえさま
あなたはもうす ....
たたかうトナカイさんへ、
サンタにまけないでください。
たたらたあこより。
あとごにちかんですね。
サンタのおうぶおうにまけず、
がんばって。
たあこ。
....
自由に羽ばたける翼が欲しい
何処までも飛んでいける力が欲しい
自分の想いを貫く強さが欲しい
私は地上に縛られ
高い高い美しい空に焦がれる
でも私は縛りつけ ....
まず鍵に砂糖をまぶします。銀色糖をまぶします。白色電球で九六一度(融点)まで熱しつけます。揚げます。並べます。あげます。食べましょう。合い鍵はなくなりました。合い言葉は残りました。食べましょう。
寝ないのは
眠れないのは
3秒ごとに進む電池が切れかけた時計の針/コタツのファンの音/凍みるような冬の夜/凍みると変換したら前者の例文が出たのでそうした/僕はウィンドウズ/つれない/瞼の裏が怖い/ ....
人差し指を天に
ナンバーワンは指差して
「1」と書かれた旗の下
笑顔で 列を作っている
みんな なりたくて
ナンバーワンになりたくて
血眼に走って 転んで
膝をすりむいたら オンリー ....
一人分のスペースに
あとからあとから
人が流れ込んできます
気の弱い私は
【もうこれ以上は入れません】
と言えないので
次から次へと
押し合いへしあい入ってきます
....
キミは自分が生まれてこなければよかったと
口癖のように虚空を睨み付けながら呟くけれどね
みんな案外同じ事を思っているんだよ
僕だってそうさ
生まれてこなければよかったと
ふと独りきりの部 ....
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