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             130412



夢にも人に遇はぬなりけり
スルガの仙人スルリと笑い
富士の高嶺に煙を吐いた
愉快な楽団ルンバを鳴らし
三鷹の兄さん家出をしたよ
ほうじ茶 ....
夜のうちにパンケーキの生地を作る
明日の朝焼くだけで食べられるように
小麦粉 たまご 牛乳 砂糖を掻き混ぜて

いつからパンケーキと呼ぶようになったのか
昔はホットケーキだったはずなんだけど ....
わたしは失格者
子供の頃は子供として失格
いまは大人として失格だ
夫として
父親として
男として失格なのだ
当然女としても
地獄に堕ちる者として失格
天国に入る者として失格
社会人と ....
お父さんの部屋は半分おなんどで
机の横にさびたバス停がありました
お父さんが3年前
会社の近くのがらくた市で買って来ました

私と妹は大喜びしました
お母さんは
「何考えてるのよ、こんな ....
 よく切れるナイフを手に取り
 一粒の砂に 切りつけようとしたが

 どうしてもできない

 手の平は血まみれになり
 その上に置いた砂は
 無傷のまま 涼しい顔で
 寝息を立てている ....
本を読み 本に読まれる 前のめりで啜る珈琲 もう何杯目?


おっちゃんらおばちゃんらみな話好き 知らぬ間に 関西語のレッスン


一度きり言葉を交わし 約束もないまま別れ 言 ....
フカフカ暖かい道草
水の流れる音
フカブカ深呼吸をすれば
私は広がる大きくなる
プカプカ浮いて
丸い天体のような感覚
ブカブカの長靴を履いたような

スポスポ抜ける音
シュポシュポ弾 ....
触れられる範囲でしか

触れていなくて

表せられる範囲でしか

表せていない私が

ここに居る
バイだって構わないさ

僕はその人間に興味があるんだもの

道徳律を弄んでいるうちには

真実はどこかへ消し飛んでしまうかもしれないんだ


僕は僕でありその根拠は

唯一無二の ....
女は強くてああ
男ははかない生物だって最近わかった

ラップもなにも言葉ひとつで
僕たちだって意味を創出
自分の手で

規制するな
すべて逃げる
愛すれば少し変わる

誰かの手で ....
中学生のころ

幸福という映画を観にいった

当時映画といえば二本立てで

アモーレの鐘というのが同時上映だった

あのころぼくはさびしかった

じぶんを置いてきぼりにして

 ....
君の唄う『君』は誰?
僕はずっと同じ人だよ
君の目は泣きそうな僕を透かして何が見えたの

見てない世界君と見ようって
決めた僕はどこへ向かおう
どこへ連れて行こうかなんてもう古い考えなんで ....
水色と灰色と

桜の花びらの色は似ている

似ているどころかおんなじ色だ

空と雲と桜の花びらは

おんなじ色をしているのだ


みんなそれを知っている

でもそれを言うとびっくりする

みんなほんと ....
世の中はパイのわけ前のうばい合い

ガテン系には関係ねえさ

明日の飯を稼ぐだけ

理屈なんてくそくらえ

なまっ白い倫理や美学なんていらねえさ

現実に対処するのみの俺だが

 ....
もう冬休みに入り部活へ行く以外は毎日家にいる。
こうして彼女とふたりで休日を過ごすのは夏休みや冬休みの
彼女が休みの平日しかない。
          
「ねぇ、いい加減起きた ....
自暴自棄のまえに
あたたかさはないさ
流転
どこまでころがるの
きずだらけになって
ていねいに
ていねいに
かなしみの匂いを嗅いで
それに吸い寄せられるような
負の連鎖を
プラスの ....
先生が僕を卑怯者と呼んだ
その名前はおでこに貼りついて
やがて
僕の皮膚になった

月日が過ぎて
周りが誰も気づかなくても
僕の耳には
先生の声が時々聞こえた

先生 僕は先生のよ ....
お月様は金色に輝いていました

湖底に沈んだ笛は綺麗な音色で鳴りました

少年は密かに想いを寄せました

まるでニンフのような少女へ

胸が時々しめつけられて

届かぬ想いを知りま ....
遠い昔に 悲しみの雨が降っていた

おいらは腹ペコの犬

遠い昔に捨てられた

あのいたいけないブチの仔犬が俺さ

母も知らず愛という言葉さえも憎んでいた

ただ雨に打たれてい ....
声がする
崖っぷちに
かろうじて
爪を立て
呼んでいる
誰かを
よるじゅう
求めている
雨に打たれて
傘も持たない
家もない
母もない
優しい思い出も持たない
痩せた猫が
 ....
やわらかな陽の差す日曜日の午前中、
朝食の片づけをする私の背中に彼の静かな声がかかる。
         
「そろそろ買い物に行くか?」

彼女は今朝もぎりぎりまで寝ていて、慌て ....
やたら集うな

遊ぶときも

働くときも

ツナガリ

キズナ

そこに逃げるな

気の置けない男と

曇りなく愛する女

だけでいい

酒宴に呼ぶな

談笑に ....
いたみますか
こころ
いたみますか
からだ


しんじた
あたたかいものを
おもいだして
せつなの
やりきれなさを
やらすごす


理解するか
説得するか
いずれにしろ ....
玄米の歯ごたえが かすかな非凡を生む
それでも昼寝をし 覚えていない夢に脳の神経を疑う

春の特番を拾えるものだけ 目を通す
心の表皮だけを滑り 忘れる内容
それでも明かりを灯すテレビ 凡の ....
埃っぽい倉庫街の一角
赤煉瓦造りの古風な倉庫
その中で熱心に壁の穴を覗く者
それは老人だった
グレーの草臥れたジャケットを着た
老人だった
櫛の通っていない白髪の
老人だった

老人 ....
「かあさん、コンビ二で『レシートいりますか?』って言われたら
なんて答える?」
 と中学生の娘が聞く。
「ふつーに『いりません』というかなあ」
 と私は答えた。

「えっそうなん。私はどう ....
朝の近くで
鳥はそうそう、何ごともなかったように
空の下 奏でている
わやくちゃになった己こころ
沈めたいともがきつつ
ただ座っている
朝が近づく

やっと明ける不安からのかいほう ....
若手漫画家の登竜門としてCOM並びにガロはぼくらの教科書だった。

その女流の中でも異彩を放っていたのがこのやまだ紫氏と岡田史子氏だったと記憶する。

やまだ紫さんはもともと詩人だった ....
「ねぇ、この本の表紙知らない?」
           
彼女は読み終えた本をわたしに見せる。
その顔にはどうしてないのかわからない、不思議でならないと
いった表情がありありと浮か ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
実験作I- まーつん自由詩6*13-4-12
うつくしみの_うつつ- あおば自由詩4*13-4-12
明日のためのパンケーキ- 中村 く ...自由詩5*13-4-12
失格三昧- ただのみ ...自由詩20*13-4-12
バス停- salco自由詩27*13-4-11
小さき者- まーつん自由詩5*13-4-11
記憶- 深水遊脚短歌7*13-4-11
フカフカの道草- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-10
詩と五感- 小川麻由 ...自由詩3*13-4-10
ヘテロだってホモだって- 梅昆布茶自由詩813-4-10
男女のバランス- 梅昆布茶俳句113-4-10
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-10
恋し、蹴っ飛ばす- 自由詩313-4-9
一緒- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...213-4-9
ガテン系の誇り- 梅昆布茶自由詩113-4-9
彼と彼女と綿ぼこり- 石田とわ散文(批評 ...6*13-4-9
流転- はなもと ...自由詩413-4-9
ルピナス- Lucy自由詩27*13-4-9
金色の月と銀の笛- 梅昆布茶自由詩313-4-9
遠い昔に聴いた雨の音- 梅昆布茶自由詩413-4-9
痩せた猫- そらの珊 ...自由詩21*13-4-9
彼とわたしとぶり大根- 石田とわ散文(批評 ...5*13-4-9
孤空- 三田九郎自由詩313-4-8
いたみ- はなもと ...自由詩613-4-8
玄米- 朝焼彩茜 ...自由詩14*13-4-8
壁の穴- ……とあ ...自由詩11*13-4-8
『あっ』というクッションに似たもの- そらの珊 ...散文(批評 ...713-4-8
朝の近く- 唐草フウ自由詩14*13-4-8
トリビュートやまだ紫____性悪猫- 梅昆布茶散文(批評 ...913-4-8
彼と彼女の本棚- 石田とわ散文(批評 ...11*13-4-8

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