あのときたしかに荒野に吹く風の音

爆心地にはアスファルトとコンクリートとガラスや金属、LED、わざとらしい街路樹

光の船だ

打楽器が跳ねている

噂話が沈む

タイヤが滑る
 ....
花 開く
冬の君の白い肌
紅に染まった頬愛し

愛は束の間 燃え上がり
二度目はないと 雪の降る
           160106

どういうわけか唯一神のイスラム教の
シーア派とスンニ派は仲が悪いことがある
圧倒的少数派のシーア派は何処の誰にでも
仕合わせをもたらすような普遍性を追求 ....
きょうは鶏祭りだ
去年の祭りからずっと 待ちに待って
ぼくらが普段口にできるのは
食用苔と粘菌くらい
今夜だけは腹いっぱい肉を食べれるから
大人も子供も
みんな嬉しくて嬉しくて


 ....
巣立ってく太陽を見て何を想う太平洋の水平線よ

太陽が溺死してゆく日本海産めない母の夜の心音
脳髄に流入し浸透していく
この響く気ヒビキ残響は
また未定形の透明熱流
(ゆっくり、ゆっくりと 時を育み)

脳水を押しやったり引き戻したり
流動するままに瞬時瞬時
       モコモ ....
セロファンを越して会いたい真実も嘘もおまえの言葉なら良い


存在が薄まるきみが遠くなるパーカーの(柄)(色)(かたち)さよなら


先生は、いヽえなんでもありません
くっき ....
外灯のつらなりを見つめていたいんだ

隠れることができるような闇が街にはなかった

だあれも探してなんかくれてないのに


ありがとう

探してます

丁寧でした


外灯 ....
幼い頃には特別な場所が在った
古い石橋のたもとだとか
椿の大樹の根元だとか
石垣のちょっとした隙間など

ぼくはそんな処に
緑色や赤や青い水晶の欠片など綺麗な石を
お供え物のように隠した ....
風、跳ぶ乙女

跳ぶように、ひるがえる
風の乙女
青と赤と白の服を着て
とぶように、目の前を
あちらの方へ
石ころ蹴って草をちぎりながら歩き
空を見上げながら喉を鳴らす

道を歩いている時
可愛らしい女性とすれ違うほど
苦痛なものはない
挨拶をするのも変
だが目線の置き場に困る

日差しで ....
孤独がコトリと音たてて

薄いオリオン座拝みます

恨みもせず

妬きもせず

孤独がコトリと音たてて

街が滲んで見えるのです

避けもせず

罵りもせず

孤独がコ ....
なにか に
何かに包まれているこの感触
背中から 気泡幾つも浮かんでは滑り消え
そのたび全身温まり
じわじわジンワリ熱くなる
〈前進しろ 停滞するな〉と

感じるんよ
背後から背後から ....
自分のからだを抱きしめてみる
季節が逝こうとしていているから?
いいえ
この借り物のなかで
巡り巡っているものの温かさを
確かめてみたいから
けれど取り出したとたん
あっけなくそれは
 ....
かろうじて寒い冬

かろうじて家族なわたし

かろうじて踏みとどまるポールシフト

かろうじて激情に殉じるわたし

いま核ミサイルが発射された


大義などいくつでも作れる

 ....
外に在る木 ガ
気になった ラ
内に鳴る木 ト
響キ愛、捧げ愛

ガラトキ、なら時

生い繁るキ なら
  森とナル
 もくもく黙々
   内は外
ひとつの終わらない薔薇がある
幾重にも幾重にも
内面から開き続け
外側の花弁が枯れて
次々と散り落ちても
秘められた未知なるものが
沸き上るように 艶やかに捲れ
芳醇な色香を放ち続ける
 ....
自分で思っているよりずっと
いい人じゃない
なのになんで
いい人のふりしてんだ?
まるで新手の詐欺だこりゃ
優しくもない
友達思いでもない
ふいに馴れ合いが耐えられなくなり
見棄てる
 ....
新年 開けて、街 静か
枯れ葉サクサク踏んで過ぎた森も
川沿い遊歩道歩く人達も
静けさの透明瓶底を
斜光に照らされ輝きながら
無音無音、また無音
無音、青く濃くなる天蓋に
包まれ私はベン ....
宇宙に永遠にかわらぬ真実があるとするならば

正しいことが絶対ではないこと

ふたつにしてひとつであること

これが分からないひとは実に幸福なひとたちだ


地球の世間の芥にまみれて ....
2015年がもうすぐ終わる
2015年は死んで過去になるのだ
2015年は1月1日に生まれ
2015年は12月31日に死んで往く
2015年の寿命は一年と定められている
2015年の前の年も ....
墨を摺り
龍脳の薫る部屋に佇みながら

私は書初めはしない
往く時を眺めて
明日を占い続ける
大晦日の漆黒

静か
静かに

鼓動を見つめ
来る年を迎え撃つ
何も始まってなかっただけ
私の勘違い
恋って怖い
好きって厄介だ、なんて言ってみても

また私は恋をする

また私は誰かを好きになる
私は毎日重罪を犯しています
人を騙して心を盗む行為に明け暮れる日々
喪失感ではなく満足感を与えて
涙ではなく笑顔を与えます

僕が騙している最中皆目を輝かせています
僕には訴える目を向けて ....
かわいた裸につめたいドレス
あなたの肢体の隙間を縫って
透けて見える 十二月の行進

こっそり口を開いた嵐だ
札束を数えるように
耳を裂く静寂を値踏みして

時間が止まって感じるなら
 ....
国道から路地ひとつ入ったその商店街はかなり古くからあって、そこそこ人通りも
ある。だがしかし交通の便が今ひとつ。圧倒的集客を誇れるようなキーテナントも
なく、それゆえだんだん寂しいことになってしま ....
青暗くて遠い夕方

路地から猫が振り返る

だいぶ遅い因果律

いのちの殻が振り返る


今ごろ順番かあ

これが俺の天罰かあ

からだの不調で

俺は死にそうだった
 ....
音楽が聴こえる
生まれたばかりのまっさらな音楽が



夜明け前の流星群
ふたり一つの毛布に包まって
星を摘んだね

明けの明星が強く輝いていても
私たちの歓びの涙にはかなわなかっ ....
贅沢な感覚の増す 時を澄ます窮の弓が張る
移ろい四季は何者に身を委ねたのか

とても暖かい

案ずることを止めないが
四季はいつだって研ぎ澄まされた手先からの仰ぎもので

意志を持って ....
記憶体、
ざっく ザックリと 切り開かれます
映像群、
ぽっか ポッカリと 映し出されます

汽笛、
鳴ります 遠い国

流れる流れる追いつけない

洋上の青 浴びる太陽
溶け合 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
爆心地- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-6
恋愛雪- たけし自由詩7*16-1-6
はじまりのはじまり- あおば自由詩5*16-1-6
ブロイラー- ただのみ ...自由詩15*16-1-6
母なる海- 花園ベル短歌216-1-6
時の運動〇在る世界- たけし自由詩5*16-1-6
ぼくは希薄でかわいい- 初谷むい短歌1116-1-6
探してます- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-5
特別な場所- レタス自由詩816-1-5
_風、跳ぶ乙女- 生田 稔自由詩516-1-5
小さな神様- 陽向∮自由詩6*16-1-4
滲む街- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-4
自由の意志- たけし自由詩5*16-1-4
血温計- そらの珊 ...自由詩22*16-1-4
オベリスク- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-3
成就ノ森- たけし自由詩4*16-1-3
薔薇とハナムグリ- ただのみ ...自由詩17*16-1-2
友達思い- Lucy自由詩8*16-1-2
時流ー2016´新年の挨拶に代えて- たけし自由詩5*16-1-1
元日から大晦日まで- 吉岡ペペ ...自由詩415-12-31
老俳優- ただのみ ...自由詩15*15-12-31
- レタス自由詩3*15-12-31
恋って- 中村 な ...自由詩3*15-12-31
正義の犯罪者- 陽向∮自由詩5*15-12-31
冬の空ぼど気まぐれな奴はいない- ただのみ ...自由詩18*15-12-30
きつね- umineko自由詩15*15-12-30
いのちの殻- 吉岡ペペ ...自由詩1315-12-30
メロディ- レモン自由詩22*15-12-30
贅沢感覚期- 朝焼彩茜 ...自由詩12*15-12-29
ある日- たけし自由詩9*15-12-29

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