哀しくなったとき

寂しくなったとき

僕はこの丘の上に立ってみる

海風が吹き抜けるこの丘に


大いなるこの海の

ゆれる水平線のあたりに

探し続けた言葉が漂っているの ....
空色のアンブレラだけを携えて田んぼの中を無限に進む



図書館でお勤め始める母さんに「いち早く借りてきてよね 太宰の新刊」

赤い爪とそれが持つ黄ばんだ『人間失格』のコンビをずっとずっと ....
コンコースに響く
着メロの不協和音


スモッグの下
クラクションの多重奏


熱帯魚たちは
濁った街を泳ぎ


あちこちに転がる
温んだ水にまどろむ


浅い眠りの透 ....
雪は無機質で

結晶構造を

持っているから

鉱物に分類されることも

あるんだってさ


そしたら世界で一番
優しい鉱物は

雪かもしれないね




今はま ....
海野小十郎

きみ子        宮房さのみ作曲
           海野小十郎作詞
停留所、待っていた君の
横顔、どうしたの
待っていたんです
さっきから
とっても嬉しかったん ....
{引用=
いつまでも白でいたいと言ったから、代わりに黒でいようと思った。



熱にうかされて追いかけた影

幸せだったか思い出せない



金平糖を噛み砕く癖・紫煙を燻らせる仕 ....
ひとめぐりする
違いについて
考えてみようと思うけど
夕日が沈むのか
それとも
僕らが遠ざかっているのか
わかるものか

薄っぺらな紙も透視できない
僕らには
粘土層を貫いた深い根 ....
ここから

一番遠いところは

どこだろうか

物理的に言えば

南米チリあたりだろうか


ここから

一番遠いところは

どこだろうか

それは記憶のなかの君なの ....
わたしの輪郭を言葉に乗せ
光の輪に潜らせ
あなたに送る

たましいは
ここではないどこかへ

輪郭にも満たない
あるいは満たされようと

発光できないたましいは
月の明かりと共に ....
噴水が零した星屑かき集め君の名の星座夜空に作る


伸び始めた前髪の隙間から見えるきみは幾重にも刻まれている


まっしろなしんしんというねのなかで記憶をこわさずとどめていたい


 ....
みかんの皮をむくと
いくつかのいのちが並んでいる
土にまけば
また
みかんといういのちが
生まれていたにちがいない

くやしがっているだろうか
人の手が汚いと
叫んでいるだろうか
 ....
文字のとおり
捻りなんて何もない

暗い
冷たい
厳しい
季節
でもその下で
新たにはじまるものがある

暗いからこそ
明るさを
冷たいからこそ
温かさを
厳しいからこそ
 ....
もしあなたが
どこか遠くのほうで
泣いているとしたなら
わたしには
すり寄ることも
包みこむことも
その涙を
掬ってやることも
難しい

伸ばした腕の先に
あなたを見つけ
躊躇う指の先で
あなたを撫で ....
誰の胸の奥
こっそり巣食って
ほくそ笑む


(オイシイノダヨ
奥底のとろけた秘密
舐めたいのさ
なめらかな偽善)


封印された
マメ粒ほどのヤツは
青むらさきの
促進剤 ....
夢路誘うは十六夜に 
声なく花の散る姿
また立ち返る如月の 
思いは誰に告げるべき

黒髪{ルビ梳=けず}るいもうとの 
面影やどる花びらは
雪の衣も厭わずに
音もた ....
午前3時に咲いた {ルビ鈍色=にびいろ}の花腐し
嘘を塗り重ねて
すこし刺々しく君に抱かれた柔肌が 
うっすらと赤みを帯びる


君は私の名前を呼ぶ どんな抑揚もつけずに
ただ平淡に溺れ ....
                07/02/03


回転計の願いに
知らん顔する
鶏頭の花

空には白い雲が群がり
レースの終りを告げている

ガス不足のマシンでは
回転も不足 ....
さよならも
すきじゃないも
ごめんねも

結局は
同じことで

柔らかなことばに包んで(くるんで)
食べてしまえばいい

きっとおなかの中ではじけて
永遠に消えない傷を残すんだろ ....
粉雪の真っ白な世界を
雨が彩っていく

枯れ草が顔を出し
屋根の色が冴え渡る

雪は雨と一緒に
流れて

このこころの
真っ白な絶望も

涙とともに
流れて
ふたつの手のひらを
使いこなせない昼下がり

耳を澄ませてわたしは
しずかに風を
遮断する


すべては
それとなく遠い気がして
けれども確証はなくて
言えずに続いた
 ....
やべー、超うめぇ。
止まんねー。
どうしよう、スタートまであと何分も無いよ
周りを見渡せば皆速そうな人ばかりだし
私がここにいるのって何だか場違いに思えてきた

友だちに誘われはじめてはみたけれど
誘った張本人はとっくの昔に ....
 
 
 

不安のきえない夜は
こうやって
雨の音を聞くんだ


ひっそり こっそりと


しばらくはやまないよ

焦ったりしないで
明日に追われたりしないで
そこで ....
満月のしたで

とぼとぼとメールを見やる

いま妹と一緒にいるんだ、

月を見ていると、

顕微鏡をのぞいている気がした、

そんなことが綴られていた

月以外は夜の空だった
 ....
あっさりしたCDプレイヤーはどうかしら?
ねえねえ、君、いくらだい?
今にも崩れそうな掘建て小屋が並んだその影で、
俺は何かを埋めたようだ。
俺の意志から離れてしまったように上下運動を ....
鋭角な影を

こころに差し込む

きみを写す

痛みを押しのけて


あの光のなかに

ぼくらはいない

あの影のなかに

ぼくらはいない


鋭角な影を

こころに差し込む

きみを写す

痛みを押 ....
生活するのでキョウインを始めた


サクジツまでのコロモ

満月を迎えたロウヒ家(オマエ)

格好の良い靴を履き
ヒトデの脳で知識のさんご礁を這ったか


今宵、ヒ ....
くずれおちて 波に
さらわれても いつか きみの渚に
ながれつき たちあがる 砂の城で
愛のために そして死のために
おなじひとつの 星座をうたう
この急な坂道をあがったら
あなたがいるっていうんなら

わたしは
全力疾走で駆け上がろう
転んでも
擦りむいても

泣かない

そして
颯爽として
あなたのまえに立つんだ
も ....
ガラス越しに夜明けを待って
カンボージ・ノーバの昼が去ると
体をちっちゃくした夜がやって来た

大体、同じ"周期"で回る "ルール"を守る
すごいなあ ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
推敲- Song Is Love自由詩308-2-6
レイン- 春日短歌8*08-2-6
盲た熱帯魚- 渡 ひろ ...自由詩9*08-2-6
優しい鉱物- 相良ゆう携帯写真+ ...208-2-6
きみ子- 海野小十 ...自由詩408-2-6
名前をつけて保存*.txt- 士狼(銀)短歌11*08-2-6
地動説な雑草で- たりぽん ...自由詩7*08-2-6
僕から一番遠いところへ- Song Is Love自由詩108-2-5
再逢- こゆり自由詩6*08-2-5
リセット- 春日短歌6*08-2-5
みかん- 乱太郎自由詩17*08-2-5
インスタント(冷たい小指)- FUBAR自由詩6*08-2-5
- 見崎 光携帯写真+ ...5*08-2-4
MAJIN- 渡 ひろ ...自由詩7*08-2-4
■共同作品■_冬のさくら- Rin.自由詩10*08-2-4
林檎落下- エチカ自由詩8*08-2-3
_ガス・ステーションの作り方- あおば自由詩4*08-2-3
柔らかなことば- 風音自由詩2*08-2-3
真っ白な世界- 風音携帯写真+ ...2*08-2-3
青い鳥- 千波 一 ...自由詩26*08-2-3
イッキ飲み- しげ携帯写真+ ...308-2-3
走るひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*08-2-3
あまおと- caleha自由詩13*08-2-3
満月のしたで- 吉岡ペペ ...自由詩308-2-2
みつあみをしたばけねこに- 榊 慧自由詩308-2-2
光影- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...308-2-2
生活の海- 西日 茜自由詩5*08-2-2
そろもん(絆の歌)- みつべえ自由詩708-2-2
この急な坂道をあがったら- 風音自由詩3*08-2-2
opera- 自由詩208-2-2

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