詩人のあなたは本当に
私を愛せるのですか
あなたは私と同質なのであって
男と男
女と女
のよう関係なのですから
愛というより好きでいる方が
自然なのではないでしょうか
愛は異質 ....
僕に魔法をかけてほしいんだ。
そうして浄化して。
僕の中にある汚れたキヲク全てを。
助けは来ないよ、永遠に ....
手首の傷も やがてきえる
まん中はねらえなかった
だけど
甘えてただけなんておもわない
誰にも触れさせない
9階からみた地面は
おもったよりも近いようで
なみださえでなかったんだ ....
夜になると森の奥から
ピュー ピュー ピュー
と音が響いてくる
僕は竜のいびきの音だと思うんだ
大人達は森の奥の谷を抜ける風の音だと言う
でも僕は信じていた
森の奥には竜がいるって
....
正常な者は立ち去れ 死の言葉を目撃してはならない 幸福を求めるものは立ち去れ
二十二時二十二分二十二秒二十二二十二二二イコールイコール類コール胃胃袋増増殖食食
ああ、気持ちええ。きもちいい。 ....
失われた街が視界のなかを流れる。
忘れられた廃屋に寄り添う墓標の上で、
目覚めた透明な空が、
真昼の星座をたずさえて、
立ち上がる高踏な鳥瞰図に、赤い海辺をうち揚げる。
繰り返し、磨きあ ....
未来は雷雨とともに降ってきた
次から次へと
激しく地上に落ちてくる未来
あるものは大地に地響きを唸らせ
あるものは風に吹かれ
ゆらゆらと漂いながら
音もなく落ち
誰にも気づかれないま ....
自転車から転げ落ちた
右の頬の痣と 切れた唇
またそんなに酔っ払ってさ
殴りあう暇があったら
海を見な
切れた唇に
寄せる さざなみ
笑い声は
痛いこともあって
七色 ....
そこかしこと 答えよう
こんど
愛が どこにあるかを 聞かれたら
そこかしこ そこかしこ
痛みの背中をさすりながら
そこかしこ
トイレを掃除しながら
そこかしこ
入道雲
道祖 ....
金魚のいなくなった水槽
水だけが循環している
もともと
おしゃべりな生き物ではなかったけど
少しだけ部屋が静かになった気がするのは
名を呼びかける
右上がりの私の声
青く発光する ....
五山の文字の
ゆえんなど知りません
それでも私は
わずかに香る炎が尽き
夜が少し涼しくなるのを
ただ待っているのです
まだきっとどこかで生きているだろう
あなたを見送っているのです
....
高速道路を猛スピードで駆け抜ける
僕の残像
世界が回るのに意味なんか無かった
心に響け言葉
僕だけ君との感情壊してよ
何かんか眠いよ泣きたいよ
消える消 ....
その穴に吸い込まれたら、
そこからは何が見えるのだろう?
アイツも見えるのかな。
月の裏側には湖があって
そこではフナがよく釣れる
月のフナは泥臭くなくとても美味である
レンズで焼くと水色に変わる
透明になる直前までよく焼くのだ
これは父の好物でもあった
あなたにも食べ ....
畑の真ん中から
どっしりと重い夏をもいで
両手で抱えた
なんだか地球を抱えている
そんな気がした
畑の真ん中から
重い夏を汗を流しながら運んで
丸い大きな宇宙の中にそっと入れた
....
青空が、気持ち良くて。
飛び出したんだ。
さぁ、掴まえにいこうか。
さわやかな風が吹いた
ピアノの音が聴きたい
私はピアノなんて弾けないけれど…
だけど そんな気分だよ
風は私の味方…
この風に乗っていきたい
どこまでも…
どこまでも…
今 優 ....
その朝 北の窓辺のカーテンは ゆっくりと
大きな呼吸した
潮の香りは
「訪ねよ さすれば 息つく夜を捧げよう」
鳴く鳥に委ねた
わたしは
一日中 呼吸していた
呼吸する潮の香 ....
明かり消えていく街角の電灯
軋む踊るその心のマーチ
空が夕に染まる街の中心
駆け抜ける僕の未来の形
不安で泣いた夜も
深く突き刺さるトゲも
早くぬきとっ ....
自転車の私と
白い軽自動車の先生が会ったのは
広い水田の中の十字路
偶然にもかごには
できてきたばかりの詩集
それはコピー誌で手作りで
でも 作品を集めてお金をだしあって
イラストを ....
月ではまだ
冬の初めで季節が
止まっているようだった
浅い眠りの合間に
この頃よく、夢を見る
凍えたままの月面で
あなたをこの腕で抱き ....
あれは忘れもしない
一年前の8月6日
仕事を終えて
家に帰ると
あなたは待っていた
フリルのお母さんエプロンを
ひらひらさせて
おかえりなさい
待ってたよ
ばんごはんの支度が ....
散々泣いた夏の雲は美しくたち
もうじき夕暮れの風鈴の音色は
甘くて遠い気がして
少し懐かしい思い出は記憶からこぼれだし
涙色の青空に蝉の賑わいは
必ずしも必要ないのかも知れない
狂 ....
晴れた日の
光り輝く雨が
詞になるのならば
心に沁みこみ
決して乾くことのない
黒い雨を
詞に
私だって
知りたいんだよ
黒い雨を
見たことあるかって
晴れた日の
....
ペルシヤの青い陶器がひとかけら我を誘え千夜一夜に
アラベスク文様煌めく異国(とつくに)の薔薇の女の微笑み妖し
ダマスクス鋼(はがね)のように煌めいた瞳美しムスリムの君
ヴェスピオの灰 ....
祭りの後で酒に酔って
その勢いで僕は中学の時の
片想いの人にメールした
けどその人はアドを変えていた
もうこの思いは届くことなく
心のアルバムにそっと張り付けて置いた
....
日焼けした かき氷屋の主人の
肩から流れ落ちる汗が
石床に着地すると
閉じ込められたアンモナイト等が
ゆっくりと 泳ぎ出す
冷たい水しぶきを追いかけ
飛び回る子犬の様子を伺いながら
....
夏を迎えた空に
片方から太陽の手が伸びていく
時々、雲をつかまえながら
よりコントラストが強くなった正午
ヘッドフォンの小さな隙間から
あなたの歌声がはみだしたような気がした
6年も前 ....
朝顔の 浴衣着せられ すましても
{ルビ囃子=はやし}の誘いに 鳥のはばたき
色具合 綺麗じゃないかと なだめても
姉のお古に チョーさん唇
何故わかる 金魚の匂い ぐいぐいと
群れ ....
雨上がりの匂いを含む
週末のような感情で
そっと手を伏せて
包んでいて下さい
頬を紅色に染めながら
君の中途半端なやさしさと
とんちんかんな恋愛感情で
育んでください
自分 ....
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