まばらな枯れ葉を飾った街路樹
細い枝先が交差して編んだような
小枝の投網にひっかかり
捕われてしまった晩秋の月
きっと月の頬には
網目の痕がついているだろう
憂鬱な月の溜め息が
....
仰向けになって
ずっと天井を見てると
なにか
いろんなものに見える
小さい頃の
熱を出した時のように
あの点とこの点を
くまにしたり
小鳥にしたり
だけど
点と ....
むねには だれかの だれもの むねには
川がながれて
ことばと さえずりは
甘かろうと苦かろうと
橋のざいりょうです
そらにかすりきずのような
雲があって
おもいだすのは
きずをつ ....
包帯 が
巻かれた
そこから
光 が差し込むのならば
身体いっぱいに
包帯 を
巻いてやれ
なぜ君ら
かかわって来るんだ
少し黙れよ
雨の日に
濡れる右肩
君に見とれる
必要ないんなら
教えてくれない
やめるから
青春時代の青臭い
どうにもやりきれ ....
もういいかい?
まだだよ
なんて二人して楽しかったね
だけど君に見つかったとき
言えなかったんだ
好きだって事
学生時代みたいに
遠くから眺めてそれだけで
僕ら幸せなのかな
走ってい ....
XXXへ
昨日はありがとう。
久しぶりに会えて楽しかったよ。
ちょっと気まずいこともしちゃったけど
それはそれでよかったのかなぁと思うよ。
私は意外とこういうことを真面目 ....
昨日 おかんが泊まりに来た
おとんとの惚気話、散々聞かされた・・・
おかんよ
これでも うち傷心やねんで?
まぁ仲良うしてんねやったらエエんやけどな
今日 おかんが帰った
そしたら ....
犯した過ち数知れず
されど今更如何にもならぬ
二度と過ち繰り返すまい
幾度と自戒し
新しき日々を積み重ぬ
延滞金さえ払えば帰さなくてもいいですか君 レンタルみたいに
したかった 最初で最後のセックスを 春には里に帰る君と
無人駅 待合室に金の沈黙 止めても君は笑うだけだろ
お ....
君はもう忘れたんだろ角にあるセブンイレブンでキスをしたのは
冗談にならない嵐 外に聞き“永遠はない”わかってはいる
「もしもし」とのろい私を罵ってくれるウサギが君ならよかった
....
移動どき
居心地良かった場所なれど
さよなら言わず
我 先へ泳がん
黒いスカーフで視界をふさいで
縄で縛って動けないようにして
ピンクのおもちゃで壊してよ
小さなモーターの振動が
あたしの心まで揺すって溶かす
失神するまで ....
目の前でピザを頬張る顔が好きだ
唇の端に付いたピザソースになりたい、と言ったら
君は困ったような納得のいかないような顔で
ピザソースとは接吻は出来ないよ
と言った
トロトロに溶けたチーズ ....
夕されば高き帳に望月の影透けて咲きよいやみを待つ
ゆくへなき水だに君に恋すてふ命のなごりに青霧となる
秋と言ひ長き夢路を眩ませし霧は瀬に立つ蒼き陽炎(かげろ ....
エブリデイ Hightになって
キーボード ころがり落ちる
All night long デミニッシュの不協和音
....
僕の涙がいつか
暗闇を突き抜けて
光へと届いたなら
未来が顔を出す
君の涙がいつか
深海へたどり着き
宝石に変わったなら
それは過去になる
こんなにも悲しい世界 ....
あの人はね
魔法の花が好きなんだ
夜に咲く黄金の花が
誰を待っているのか知らないけれど
あの人は待っている ずっと前から
満月の夜
魔法の花は満開で
あの人の影が映るだけ・・・
出会う前に戻ったのに
どうしてこんなにつらいのかなあ
つないだ両手を離しただけで
まるでちぎれたように痛む
小さな雪が消えた
春にはまだ少し遠い
小さな六畳間で布団に包まりながら
暖かだった昔を思い出している
子供の頃に感じたより
少し力の弱い空腹の中で
ただ眠れない意識が研がれていく
夢を追 ....
ぶってぶって 右の頬をぶって
ぶってぶって 左の頬をぶって
痛い
ぶって
いた
ぶって
いたぶって
打って打って でかいバクチ打って
売って売って 顔と名前売って
のし上がりたい ....
温かい、涙を誘う詩も、
悲しくて、綺麗な詩も、
どれもこれも、うまく表せなくて。
あの時の涙は、偽物だったのかなぁとか
あの悔しさは、僕に何も残さなかったのかなぁとか
い ....
こんなに空が綺麗だと
あなたを思い出します
お願いがあります
私もあと何十年かしたら
あなたに会いに行きます
それまで
左手の薬指
予約しておきます
あけといてください
あ ....
孤独な夜の狭間に
行き場を失った
言葉たちが
ゆらゆらと
哀しく宙を拡散していく
握りしめた想いが
指の透き間から
硝子の粒子となって
サラサラ零れていく
染み入るよ ....
あ、マナーモードにしたまんまだった
そう思って携帯開くと不在着信
昔、長いこと付き合った人からだった
胸の奥が締め付けられた
同時、ホッとした
なぜ?
どうしたんだろう
そし ....
きょうはちゅうしゅうのめいげつ。
まんまるなおつきさま。
ぼくがそこまでたどりつくのにあとなんねんかかるの?
ぼくがひゃくぱーせんとのぼくをさらけだすにはあとなにがたりないの?
....
小さな
天窓から
刺す光
この光が
こころを
蘇えらせてくれるのか
この
切り取られた空が
歯が ぐらぐらしてきた
これはきっと 抜ける前兆
朝起きたら 昨日よりぐらぐらしてた
指でつまんで ぐらぐらしてみる
ちょっとだけ ひっぱってみる
まだ 抜けない
ご飯食べるときに ....
ちょっとだけ涼しくなったね君は言うまだ信用はできないんだ、僕
午前2時。
テレビの光、煙草の煙。
色んなことを思い浮かべる。
夢見心地。
去年の今日は君がいた。
夜の野球場。星空。沈黙。衝突。
俺は全てが愛しかったんだよ。
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639