気づくと
無意識に祈っている

例えば
エンドレステープのように流れる
交通事故のニュースを見れば
家族の交通安全を祈り
遠い国で
爆撃によって命を落とす人がいるニュースを見れば
平 ....
{画像=120921223131.jpg}


遠くに星が見えているように
人には遠く目指すものがあるのだと
その男は言った
目は漆黒の闇の奥の奥の
遠い輝きを見詰めていた



 ....
登りきれなかったエレベーターを空から眺めては
帰りきれない胸の巣穴に染みだしてくる虹灰色したシナプスネオン
躊躇いながらひたすら歩いた街の夕暮れ
恋人たちの肩を揺らすショーウインドウ/ ....
床に虹が映っていた

それを掌に載せてみた

手相にまで入り込んで

虹は暴れるようだった


掌に虹が映っていた


それを床に戻してみた

吹けば飛ぶような模様

虹は静かに映っていた

床に虹が ....
きっと あなたと わたしを
間違えたのでは なく

だれかに 語りかけるように
わたしに 問いかけるように
あなたに 見てもらうように

紡いだ 言葉たちの上を
ソリが 駆け廻る
 ....
胸がいっぱい

心が張り裂けそう

歯が浮く

顔から火が出そう

手に汗握る

溜飲が下がる

そして

土曜日はお休みの日

ということにして



 ....
古いフィルムネガ
光にかざせば
見知らぬような

ああ 確かに私だろう

こびと専用の夜行列車の小窓の中で
かすかに笑っているようだが
それは条件反射の類だろう
本当に可笑しい時は ....
愛情に子供ができてころした日「時間があれば時間があれば」



素通りした国道沿いのその町に君は住んでた知らないひとと



演技した断片ばかりの鉄塊にアウトサイダーアウトサイダー  ....
【白山羊さんからのお手紙は お歌でした】

うそみたいに お日さんが 輝いて
こんな風に ひかりが満ちると
にこやかな音楽の先生のタクトの間の
まるくて すくない言葉を合図に
あな ....
あなたに逢えなくて
分かったことがひとつある
わたしの日常は
あなたを中心に廻っていたことを

トーストとハムエッグにサラダ
当たり前に並べられた朝食も
ひとりで食べると
なんだか味気 ....
ねむる人から
わずかに死がにおっている

うなじにくちびるをつけ
愛してやると
その背中に
にじむように命が動いている

ねむる人よ
安らかに
いまは死のふちをなぞっておいで
夢を見ていた
バイトをしていた
家で絵を描いていた
夢ばかり見ていた
だけど歳を取り
知らない間にみんなバイトを辞めていく
ある者は営業になり
ある者は鉄道員になり
綺麗な看護婦に ....
            万物が一つの花ならば
            誰が愛でてくれようか
            蕾のままに枯れて逝く
            誰が涙を流すのだろう
     ....
夜の闇にあたしも消えたいな
落ちこんだらね
とことんあたし透明人間になりたくなるの
人間なのに
人間がいやになっちゃう
言葉が嫌いになっちゃう
夜の闇は優しい時間くれる
忙しいとこころま ....
この地に住まうようになってから
雪に 埋もれて いませんか と
心配の言葉が 描かれ
安堵の虹が 掛かる日が
とても 多い 気がする

なんて ちょっと 他人事のように
のたもう ....
人生はだれに取ってもほとんどが
ハッピーじゃないから

それを骨身に沁みて知っているひとは
ハッピー・エンドを愛する

それがどんなに絵空事であったとしても
ハッピー・エンドを愛する
赤と黒が点滅する
トランクルームの一室
思考する夜に
コトバは放射線を描き
空気中を飛び交っている

石膏の中の海馬は
熱を帯びて 幻灯機のように
現在と過去を飛来させる
蛋白質 ガ ....
街頭の政治家ポスターに
黒いマジックで「うそつき」と
オデコに書いた者がいる
ほうほう なるほど……
いかにもポスターの男は
嘘つきそうな顔である

ニヤけた善人そうな笑顔が
まさにペ ....
雨が降りだすと
空って灰色から白に変わるんだなあって
ふと発覚したんだ
また友達とのお喋りに夢中で
学校に置き忘れてきた白い傘を思い出すくらいで
あとはなにも思い浮かばなかった


 ....
茂れる樹々の葉の間
真夏の太陽 白い雲
小さな空に白い雲
公園の外はアスファルト
ゆらゆら揺れる路面の景色
権力者の膝元に
声を嗄らして叫ぶ人々
クマゼミの声より
ジージーと
子孫の ....
あおぐ うちわ
木漏れ日 舞い
ついばみ 鳴く 白い雲

腰掛けて 揺れる
飲み散らかした花びら
風爪 斬り 羽織る
草の夢 露の戸

繰り言 湿るサンダル
絡む炭酸 甘く 指に
 ....
いつからあるか給水塔
コンクリートで固められ、
一二本のピラスター(付け柱)
誰が呼んだか丘のクラウン
二基一対の給水塔

昭和どころか大正の
遙か昔の古城のよう
異様な風貌の建造物で ....
雨降りの夜、厚い雲

独りの私に

一瞬満天の星空を観せてくれた

母の仕業に違いない

そんなこと

星になんかなっていない母にだけ

できることだから
いのちみじかし
恋せよ乙女

頬を撫でるそよ風も
街の木々も
胸に焼きつく山の緑も
私にとってすべてが詩
心から心へ
伝わっていく詩には
壁など存在しない
遠く去ったあの人を思い出 ....
よほど不在が気になるらしい。
忘れたころには必ず電話がかかってくる 。
それもきまって夕食を済ませた後か、食事の最中にである 。
べつに何かあるわけでもなく、何も無いのがわかっているから* ....
新聞の一面に幼い灰色の無知が滲む

 私の人生に関わるのは かすり傷程

世の中の出来事 私に関わりのないと言い切れない

 無関心でいられない 少し暇な時間に

世の中の出来事を 
 ....
ねむい頭で

カーナビのテレビを見つめている

仕事のことを考えている

うまくゆくには?

そう考えている時点で

うまくいかないイメージに囚われている


だけどぼくは
 ....
ほかでもないあなたと
どうしようもなくなりたい
雨の日に雨だれを数えながら飢えていくのもいいし
乾いた日に蟻をつかまえて拷問するのもいい
湿った毛布のなかで賞味期限の切れたひき肉みたいに絡 ....
誰もいない
重ねる手も
合わせる膝も

誰もいない
目をとじても
ひらいても

波さえ
だんだん遠のいて

かわいたページを繰るように
日がしゅんと消えていった

誰も ....
焼酎を4分の1
大きな梅干を一つ

湯気をあげながら湯が 
グラスに入れられていく

ひとくち飲む

タバコも 吸う


弟の話は陽気でたのしい

兄貴を面白おかしく 
 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みたまに- そらの珊 ...自由詩17*12-9-20
遠くに見えるもの_/__わたしはいつまでも分らないのだった- beebee自由詩28*12-9-20
XYZ…- アラガイ ...自由詩7*12-9-20
掌の虹- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-9-19
小判せんべい- 藤鈴呼自由詩3*12-9-19
週末までに- 芦沢 恵自由詩11*12-9-19
銀塩写真- そらの珊 ...自由詩14*12-9-19
硝子を飲んで透明になる- 佐伯黒子短歌412-9-19
白山羊さんからのお手紙は_お歌でした- るるりら自由詩22*12-9-19
【_デフォルト_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-19
ねむる人- はるな自由詩812-9-19
角のコンビニ物語- 番田 自由詩912-9-19
____________夕日のように微笑んで________ ...- ただのみ ...自由詩26*12-9-18
やさしい時間- じじ自由詩25*12-9-18
甘い_チョコレート- 藤鈴呼自由詩9*12-9-18
絵空事- HAL自由詩7*12-9-18
【_踊り子_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-9-18
【_嘘つきの国_】- 泡沫恋歌自由詩5+*12-9-18
不貞寝- マーブル自由詩6*12-9-18
デモ……言いたい- ……とあ ...自由詩8*12-9-18
伏せ字_渡る野- 砂木自由詩25*12-9-17
おかの上のクラウン- ……とあ ...自由詩11*12-9-17
母の仕業- 芦沢 恵自由詩23*12-9-17
祈り- 渡辺亘自由詩712-9-17
古い電話- アラガイ ...自由詩7*12-9-17
無知の滲み- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-9-17
孤独じゃないのに- 吉岡ペペ ...自由詩912-9-17
- はるな自由詩1212-9-16
誰も- はるな自由詩812-9-16
兄弟- ぎへいじ自由詩11*12-9-16

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