高層ビルから飛び立つ鳩の群れが夕陽に消えてゆく

風が弱まり、私はマフラーを丁寧にたたんだ

残酷な夜が細身の体に迫る

街は静かに息を潜めてゆく

淫らな誘惑が通りに溢れては街を彩る ....
 冷たい北風吹く中で
 凍えながら
 ブランコに乗って
 赤焼け空を見上げてた
 お味噌汁のいい香りが漂ってきて
 母が僕を迎えにくる
 兄弟がいて、父がいて
 けんかしながら
 それ ....
I wish...
すべての子どもたちが
武器の使い方を教わることなく
大人へ育っていけますように

I wish...
すべての大人たちが
憎しみや悲しみを教えることなく  ....
ハロー、グッバイ
まわる世界
君の手のひら
夕暮れてく空に
まどろんでいても
昨日の続きなんてどこにもない
意識が遠のきそうなほどの
鮮やかなオレンジ
それでもうまく
あの空の青さに ....
人の欲には果てが無いとはよく言ったもの
限界ギリギリライン突破していても気づかないのは
脈打つ心臓一つ手に入れてないからかもしれない・・・

僕は、泣きながら

踏出した足に「いい子、 ....
「名乗れば」 と 

 あおざめて、絶つ 色黒の 文みゃく馳す空 やけに音なく
洋光台から各駅停車の二両目に乗って
寝不足な頭は
昨夜の反省をする朝、七時十六分
このまま終着まで眠りたい

飲みなれない酒を勧めたせいか
君はとっても不機嫌で
なのに君のほんとうを見た ....
 草の葉を噛みながら進んだ
 狡猾な蟐蛾の三日月の下
 浸潤する夜の裳裾とたわむれ
 潮風に臭気をさらして干乾びる
 蛇行する隘路の果てには
 屠られた白き幽愁
  
 高波に洗われるト ....
横たわるアスファルトにトマトジュースと云う名の
血を吐く私は死体。

学校から盗んできた白いチョークで人をかたどる
友達はさしずめ第一発見者。
それもとびきり胡散臭い。

アスファルトは ....
わが家では、
大人はみんな無防備です。
すっかり気がゆるんで
世間体が無くなります。

わが家では、
子供はみんなカメラマン。
親のすること漏らさずに
小さな事も覚えます。

わが ....
黄色から赤信号に 変わった
コンビニエンスストアの 前の交差点

朝 うっすらと雪で凍っていた路上も
お昼を過ぎる頃 スリップする心配もわずかに緩み

直進の列に いつものように 並び
 ....
耳元で熱い吐息が聞こえる
午前3時
眠りの時間

隣でしんどそうに眠る
お眠り王子 私の恋人
おでこに氷を当ててみた

じゅわり。。。

あっというまに溶けてしまう

眠りの時 ....
献血に行ったら
貴方の血は夕焼けなので
輸血用には使えません

断られたことがある

16歳の頃の話だ


『血液奇談』


今は何の因果か
私は血液職員として献血車に乗り ....
いつだって 何もしない をしているの

ママは怒るけど本当だもん
あなたにこころをまかせられる
それって好きとか嫌いとかじゃなく
ずっと以前から知っていたような
どこかで一緒だったことのあるような
懐かしくて不思議な気持ち
見つめられて
見つめかえして
 ....
何度も書いてきたのですりきれて穴が開きそうになってきたが、私は悪人になりたいのだ。それも大嘘つきの大偽善家の大悪人に、である。できれば新興宗教の教祖みたいなのがよろしい。しかしたぶん私にそこまでの才能 .... 逃げたいけれど逃げない。
叫びたいけれど叫ばない。
怒りたいけれど怒らない。
悔しいけれど悔しがらない。
悲しいけれど悲しがらない。
泣きたいけれど泣いたりしない。
涙が零れそうだけれど零 ....
窓がうっすらとくもり
秋はいつの間にか冬に変わる
抱き合ったままの僕らは
足の冷たさを暖め合う
まだ少し賑やかさに包まれた
小さな夜の始まり

遠くで猫が泣いている
うちに呼んであげよ ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
季節外れの海辺に残されたものは
一夏の甘い恋物語
青春時代最後の思い出
そんな綺麗なものじゃない

あるカップルは
変わらぬ愛を誓い合いながら
かき氷のカップを砂浜に投げ捨て ....
 夕暮れの会談に鶯が啼き
 太陽は別れを宣告した。
 私たちは、失いかけた腕のすき間から
 明日の失望の全景を予感した。
 暗くなり、
 雨はミシンの糸を紡ぐ咽び泣きを聞いた。
 かすれ声 ....
  やさしさと、            
  いつも呼んでいた
  傷つきやすいその心を
  やさしさだと、
  呼んでいたあなたの
  傷つきやすい心


  秋の終わりの
  ....
パンの耳をもった女の子と
耳のパンをもった男の子が
出会い頭にぶつかった
バスケットの中身は
ぐちゃぐちゃに
離れたりくっついたりで
パンのパンと
耳の耳になった
知っているありったけ ....

どんなに長く電子メールを送信しても
恋人は七文字程度しか
返信してくれないのである
業を煮やしてメールを送信するのを止めると
次の日から
矢文が届くようになった
頬を掠めてすこん
 ....
ほつれた糸はよるをゆく

いつか
余裕をうしなえば
たやすく降られてしまうから
どの肩も
つかれつかれて
しなだれてしまう


うらも
おもても
やわらかいのに
ひとつの ....
ヒュルリ、季節が流れていきます。
漂流する矜持は、目的の意味を測りかねています。
留まらなくなりそうな思い出が
明日を約束してくれたでしょうか。
私の考えたことはそもそも私の何だったのでしょう ....
毎晩同じ時間の月曜日に君はいつもくる
可愛い可愛い僕の君
サディスティックに酔いしれて絶頂を迎える君

 愛しい君

毎晩同じ時間の水曜日に君はいつもくる
可愛い可愛い僕の君
サディス ....
ある日スゥジーのパパが
おませなスゥジーに尋ねた


― スゥジーは大きくなったら何になりたい?


   ― 宇宙人。


― パイロットのことかい?


   ― ちがう ....
此処までずっと歩いてきたけど
なんだか一休みしたくなって
夕陽ヶ丘のベンチに腰掛けて
刻んだ足跡を振り返ってみた

知らない間に時は流れていた

仲間と乗り越えた苦悩の数々
 ....
 亡羊とした耳が熱を帯びて、手にした砂時計のガラスを溶かしていく。零れ落ちる時間の束を必死でかき集めるのだが、砂は先へ先へとこぼれていくのでいつまで経っても追いつかないのだ。炬燵の中で散々こき使われて ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
高層ビルから飛立つ鳩- 手嶋純自由詩306-12-20
心の原風景- 山崎 風 ...自由詩1006-12-20
祈り- 1486 106自由詩3*06-12-20
手をふる明日- 夕凪ここ ...自由詩8*06-12-20
上手な恋の終わり方。- りぃ自由詩206-12-19
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駅・新橋- たりぽん ...自由詩12*06-12-19
匍匐の夜- 月夜野自由詩20*06-12-19
トマトジュース- 朽木 裕自由詩4*06-12-19
子供は見ている- ネコ助自由詩306-12-19
暮れの路上- 砂木自由詩14*06-12-19
お眠り王子にさくらんぼ色のキスを- 愛心自由詩306-12-19
血液奇談- 蒸発王自由詩14*06-12-19
言い訳- 衿野果歩短歌206-12-19
Christmas_Song- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-12-19
表面以外はみんな嘘- 佐々宝砂散文(批評 ...8+06-12-19
けれど、ない。- もののあ ...自由詩10*06-12-19
結露- プル式自由詩8*06-12-19
あるところに- 水在らあ ...自由詩74+*06-12-19
海水浴場- 1486 106自由詩3*06-12-19
夜よりも強く空気を破った- 白雨自由詩306-12-19
夕暮れ組曲- 嘉野千尋自由詩20*06-12-19
お祈り- たもつ自由詩1106-12-19
恋人とのわかれ- 吉田ぐん ...自由詩2706-12-19
むらさき刺繍- 千波 一 ...自由詩19*06-12-19
ヒュルリ・シーズン- ブルース ...自由詩4*06-12-19
SaDistiC_LovEr- abyss.自由詩106-12-19
*スゥジーとパパの初ゲンカ- 知風自由詩2*06-12-19
夕陽ヶ丘- 1486 106自由詩3*06-12-19
『逃亡か鹿』- しめじ自由詩406-12-18

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