冷たく懐かれた
幾星霜の旅をさまよってたどり着いた
流れ星の
ふる夜は
君の面影をやさしく
思い出すだろう
この世が無常な
仮の宿りだとしても
僕は永遠に
手紙を書き ....
知らない内に致命傷
知らないのに致命傷
触れるな
危険
しかし治らん
悲しいかな
考えてしまう
風の音の向 ....
人の嫌がることはするな
と幼い君に言ってきたつもりだけど
君の大切な髪留めを取って逃げてしまった
君のいとこの困った赤ちゃんを捕まえて
とにかく髪留めを取り戻し
代わりの物をあげて済まそ ....
{画像=110817124651.jpg}
独りぼっちの花へ / 夜の公園にて
孤独な魂には
孤独な所作が必要だ
孤独な笑いと
孤独な涙が
顔を色分けている
....
アスファルトは
いまもなお
死後硬直
から
逃れられることが出来ず
深々と刻まれて
轍でコッカク
を保った
その下
の
黒い
焦土の
においを
塗りつける
コッカク標本
....
キミは嫌いじゃないの
でもキミは
言葉を尽くしても信じないでしょう・・・
行動で示せと暗に語るキミの沈黙
嫌いなのはキミじゃないの
解って欲しい
痛いのがイヤなの
どうかそれを受け入 ....
エス・ピー・オー・ツー
85・86・85・84・・・
分かっていた
{ルビ他人前=ひとまえ}では我慢してたこと
だけど
私達の前では子供みたいにワガママになって
うん
あなた ....
うだる夏
蔓をのばし 背をのばす
巻きつく ぐるぐる
行き先はどちらですか
天ですか それとも天国ですか はたまた地獄
我が家は関東と東北の血筋が強いもので
ゴーヤなんてそんな ....
防風林を挟んで海
時おり見える青があって
暑い暑い夏のまっすぐな道は揺らめいて
あの水たまりみたいなものは何?
たまに見るよね すごく不思議
あれは逃げ水
蜃気楼の一種さ
逃げ水 ....
眠りに
おぼれるように
眠る
睡蓮の花がひらく
想いに
おぼれるように
恋する
過去さえ今日に見て
同じ地球にいて
すれ違う時の中で
理解したいと
こころが疼く
....
その橋の欄干から身を乗り出せば
清らかな流れの中ほどに石ころだらけの中洲
別段、川の流れに抗う姿勢をみせるでもなく
上流に夕立でもあればあっさりと荒くなった流れに呑まれ
ちょうど今ごろの季 ....
雨の一粒ひとつぶは
空気を孕んでいて
引力にひきよせられて落ちるときに
真ん中に窪みができる
屋根から
下がる糸の鏡に
することもない子どものものおもいが
写しとられる
傘から ....
無性に淋しい夜。
ぼくは泣きながら、送るあてのない手紙を書く。
ベッドの一番近く。
小さなランプを点けて。
真っ白な画用紙、使いなれたペン。
カーテンは開け放し。月の光、こんばんは。
本当は言 ....
サル
さぁさぁご覧 世にも珍しいしゃべる猿だよ
ってのはどれだ 回りを見ろよ至るところに
おんなじ動画に釘付け みんなニコニコしてる
著作権なんてのは あっても無くても同じようなも ....
枯れた空 桜花舞う
散る花びらを辿れば
行き着く 儚き生命(いのち)
目を閉じれば 浮かぶあなたの青空
常夜に変わっても 待っている
澄んだ月に 希う
”どうか無事でいてくださいと ....
真夜中のいたずら電話
死ぬほど嬉しかった
たった今 僕は
孤独から解放されたのだから
{画像=110812064713.jpg}
不純結晶さ
おれたちは
ただ座っているだけで汗を出す
....
110810
わたしのだいすき
わたしのすきなわたし
だいすきなわたしがわたした
わたしがすきなわたしは
わたしもりがすきなあめんぼう
....
現代詩フォーラムに投稿を始めて、もうすぐ(あと一ヶ月と少し)一年になります。
なんだろうな、実はずっと自分を語る「随筆」とかそういうの苦手でしょうがなかった時期があって、人のを読むのはいいん ....
いろいろなことがあって、一度死んだような気持ちになったりしていたのだけれど、ようやく墜落するような気持ちの落ちも一段落ついてきた昨今。ずいぶんいろんな意味で空っぽになってしまった。空っぽには、何か詰め ....
あなたは
決してわたしをゆるさなかった
はじまりの
隠しあう接触のぬくもり
黒くながれおちる髪を
手櫛でやさしく梳きながら
洩れる水を袖口に運ぶ
清潔な距離がくれた
まどろみの ....
一層の静寂
見詰め合いの中
答えを出すのは何時も君
本当の終わりを呼ぶ声は
まだ愛する者の声
‥ばかやろう‥ と言ったままの或る日
そのひとは入院して帰らぬヒトになってしまった 。
胸のなかに打ち込まれたまま
杭はいつまでも剥かれた棘のように
静脈を突き刺してくるその痛み ....
たったいま
この詩をよんでいる
あなたがきらいです
と
わたしに言われて
どきっとした
あなた
名前はなんと
およびすればいいでしょうか
あなたの名前は
あなた
ではないはずなの ....
夏
あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい
君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて
なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ....
悩んだときは
ブラッドオレンジに染まる
マンションの給水塔の上に立ち
三百六十度 この街の大パノラマを この眼で捉え
瞳を閉じて シャッター音を鳴らす
沢山のネガが出たら
その上 ....
ぼくらのいのちのかたまりが
こころとなって かたちとなって
やってくる
あしたにはちがうかたち
になっているかもしれないし
そのままのかたちをしているかもしれな ....
何かの工場でも移転したのか
住宅街の真ん中にあられた大きな空き地
その空き地を取り囲むようにはためく斎場反対の白抜き文字
いつまで運動は繰りひろげられていくのだろう
はちまちをした町会 ....
すみれの花時計で十四時から二十三時までの十七分間を
世界で一番きれいだとうわごとくり返しながら
豚のように運ばれてゆく
荷馬車を降りれば
なまぬるく甘い夏に抱かれるのだ
息を詰まらせ汗ば ....
凸凹のこころは
少しずれた
凸凹を探し
おたがいの
凸凹を埋めたいの
かもしれない
そうじゃなければ
この胸の
ざわざわは
何?
恋でもない
愛しさでもない
同情で ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639