これは

その日もまた風の吹く日で
風の吹く日の桟橋は弾んだ
黒い深い雲は西へと進み
それでいて天上から尽きる事はなかった
赤銅色の鉄板が跳ね上がる
同色の鎖は少しも流れていかないように ....
金色に輝く馬に乗って、その侍は私の住む村を横切った

もちろん金色の馬なんていないわ

それは、“そう見えた”っていうだけのことだわ

その日、井戸で昔好きだった人が、パイプをくわ ....
その人の
麦藁帽子の影落とし
額の重さが
夏になった
子供の頃のおまじない
困った時用
落ち込んだ時用
いっぱい いっぱいあった
時が経つにつれ
だんだん忘れてった

ふと思いだして
静かに口ずさんでみる

何も…起こらない
けど  ....
前のテストが四十点で
今日のテストは六十点だった
けれども先生は
満点を取った子を褒めていた

体育のサッカーで
きちんとドリブルとパスをした
けれどもみんなは
シュートした子に憧れた ....
風たちの流れは
水のさなかにある


空の両手を
もうじき雨は
こぼれ落ちるから
だれもが海に
いだかれ
癒える



困惑のためのすべを
探していたのかも知れない ....
     含むのは



      熱情
{ルビ空中線=アンテナ}に張ってある
鬼蜘蛛の巣が
霧雨にぬれて
{ルビ銀色=しろがねいろ}にゆれている

   風を孕んだかなしみが
   失せた振動鳴きつくす
   ああ

空中 ....
妖精になりたいな

虹色の翅をひらひらさせて
花の蜜を吸って暮らしたいな

気まぐれに梢を揺らしたり
あなたの帽子を飛ばしたり
満月の夜には月明かりの下
湖を滑って遊ぶの

月の光 ....
ふたたび、「愛」というものをかんがえた

それは、綺麗で、尊く、輝いているもの

ひとをあたたかくつつみこむ

「愛」は、ただそこに有り続ける、ひかり

   「愛」

やはり ....
隣のWによって名付けられた半月が
水溜まりの中の夜を
割れながらくりぬいていた

   *

  夏の水門に置き去りにされた犬が
  鼻をなめて
  水の流れを嗅ぐうちに
 ....
書庫の扉を開ける
水の中になってる
たぶん海なのだと思う
昨日まで資料や本の類だったものが
魚みたいに泳ぎ回っている
手を伸ばして一冊つかまえる
ページを開くようにお腹を指で裂くと
文字 ....
よく見る夢の中で
会ったこともない自分が
苦い微笑を湛えて
母親のようにやさしく
手を振っているのが
そのまま来いということなのか
戻ってやりなおせということなのか
遠くてよく見えないの ....
朝起きると僕の部屋に二匹の天使がいた
二匹はとても仲がよさそうで
僕はしばらくの間微笑ましい二匹の様子を眺めていた

何分か経って
二匹は急に交尾を始めた
天使は声を押し殺していたので
 ....
ホリデーニコニコカーリング、
脳みそのくそったれの上でだ
電流で神経はうにょうにょ
プレパラートを侵食する
でも、カビでした。残念
寄り来る蝿にブチ当てながら
ストーンよ、突っ走れ、突っ走 ....
 失う前のそれを ひっそりと
 声に出して呼んでみたが
 むなしい

 虚しいばかりだった


 私はいつから失ったのか
 いや
 私達はいつから失うのか
 そっとなぞってみた ....
いつか辿り着けると思いますか

それを 信じてくれますか

パラディーゾ。

甘い 響き ね。



貴方が居なければ 私はきっとずっと優しいままで居られた
暖かい場所で 目が眩 ....
喧騒と雑踏 賑やかな公園
ベンチに座る僕は 手持ち無沙汰
それでも一瞬を待っている そうたった一瞬を
手にはカメラ 黒光りする高級な一眼レフ
ピンとはすでに合わせてあって
その一瞬の訪れを気 ....
間違いだったね

君達はロマネコンティ69なんてぬかす奴を

聖人だと言っている

俺はてっきり知ってての事かと思っていたよ

だから君達にはもうがっかりだよ

5円あげ ....
私よ、泣くな。
その容易い涙が、ほほをつたうたび
胸のどんづまりにあるお手玉のようなものが
ぎしぎしと潰れて、たまらない。

私よ、泣くな。
のどの奥にしまい込んだ感情を
涙とと ....
あなたがいなくなったシーソーに

わたしはまだ乗っている

もともと互いの質量が

違いすぎた為に

あなたへとばかり傾いて

あまり楽しい

シーソーではなかった

今ご ....
パラライカ、とか言って意味はよくわかってないのだけど、響きがいいのでピープル・ナーバス。なんでみんなそんな?なんでみんなそんな?と繰り返してグラスの中のラムを「ラム酒」とか言ってみる。ナーバス。が散ら .... もし人生が
”こう”と決まっていても
私は抗いたい

あなたの深い瞳を
拒否したい
宿命とか運命とか
信じたくない

いつかきっと
大人になれば分かるといった
映画のストーリーは ....
鈴の森触れては消える降るうたは触れては消える触れては消える



夜に泣く左目を知る鏡の子まなざし手繰る火の指の先



忌みの日の化粧のように白き喉うねりざわめく小径を照 ....
白いワンピースが揺れていました。
荒れ狂う怒号と崩れる瓦礫の山の中で、
白いワンピースが揺れていました。

もう動くものの無い街を照らす太陽が、
真上にまで移動して、
少女のうな ....
 寡黙な空
 息づかいさえ吸い込む空


 迷い込んだ摩天楼
 季節はずれのため息
 乾いた声
 静かに目を閉じても
 溢れくる涙

 途方もない航海
 彷徨し続ける魂
 叫び ....
              1998/06/28

しかし、SRは軽快に、
小粋に走りたいものです

400ccが本命でしょうね
もう少し軽く、足回りも華奢に

街乗りでは今のは少し重 ....
足元にはあんぱんのゴマが散らばって、
ガラス越しの地下街は盆ちょうちんのように繰り返されて、

繰り返されて、

加減の利かない照明と、
可でも不可でもない音楽と、

安穏とした空気の ....
ああ わかってる
どうせ僕には君たちの言葉なんてわからない

飛べもしない翼で空を指さす
それが何を意味しているのかなんて
僕にはわかるはずもないんだ

「飛びたい」と訴えているよう ....
牙城 砕け散る 貧弱さで自分を守るが
露呈 露呈 どうしようもなく露呈 愚図の星

あの娘の尻ん触れたくて電車通学
白眼で見られて小遣い消えて
先輩に囲まれて 歯が折れて
笑った差 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
山羊と桟橋- 肉食のす ...自由詩6*07-6-19
おい、おまえ絶対見るなよ- 那津自由詩2+07-6-19
影落とし- 石瀬琳々自由詩16*07-6-19
おまじない- えりす自由詩2*07-6-19
もっと見てほしい- ぽえむ君自由詩12*07-6-19
吹雪- 千波 一 ...自由詩12*07-6-19
吐息- 秋桜自由詩6*07-6-19
空き家- こしごえ自由詩17*07-6-19
妖精になりたい- 未有花自由詩14*07-6-19
続_「愛」というもの- 逢坂桜自由詩11*07-6-19
渡辺によって- 水町綜助自由詩8*07-6-19
書庫中- たもつ自由詩3407-6-19
意外と遠くまで跳ぶ- 床野トイ ...自由詩607-6-19
天使- なかがわ ...自由詩3*07-6-19
さわやかさん- 構造自由詩207-6-19
喪失- doon自由詩207-6-19
パラディーゾ- ヴィリウ自由詩207-6-19
せめて音のない世界で- 雨露 流自由詩1*07-6-19
nobody- maynard自由詩207-6-19
号泣の滝- 湾鶴自由詩407-6-19
シーソー- 自由詩6*07-6-19
ピープル・ナーバスが散らかる部屋の隅- nm6自由詩607-6-19
女性へ- まきび自由詩4*07-6-19
鈴森と鏡子- 木立 悟短歌807-6-19
少女- 智鶴自由詩2*07-6-19
紅の魂- 山崎 風 ...自由詩1*07-6-19
SR400- あおば自由詩12*07-6-18
パン屋- ひろっち自由詩5*07-6-18
「動物園のペンギン」- ベンジャ ...自由詩8*07-6-18
17歳- 自由詩207-6-18

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