この街の何処かで
ステロイドの人形が
冷えた歌を奏でる時
 
私はきっと
あの、行きつけのカフェで
モカカプチーノを
ゆったりと
啜っている
 
 
帰宅途中の少女が
出かかっ ....
眺めているものは全部、真実で
つくろっているものは全部、嘘なんだってよ
おまえを殺して、おれも死ぬ。
おれを殺して、おまえも死ぬ。
わけわからない言葉ばかりを並べては、
それが詩だなんて思い ....
嘘は夜につくといいよ

あの人がそう言った

特に夜が深ければ深いほど

真実が闇の中に入り

人間も影に身を潜めて

やがて「嘘」が「本当」になるんだって


今夜はまぶし ....
魚は水の中を泳ぐ
魚は水の中に生きる
ぼくは道を歩く
ぼくは道の中に生きる
魚は勢いのある水の流れに逆らって
自分の使命に命をかけて
向かってゆく
ぼくは強く吹いてくる風に逆らって
自 ....
海に還る
手続きはいらない

横たわり
網膜を青で満たしたら
循環する感情を
濾過する

やがて
余分な手足は
抜け落ちて
流線型になる

心配するな
そのころには
陸な ....
貴方は優しくささやく
貴方の思いは岩をも砕く
傍にいて欲しくて
泣いた。

かわら煎餅を食べた
元気が出た。
貴方のお母さんの作ってくれた
おにぎりの味は忘れられない

重き荷を背 ....
無理をするなと
無茶をするなと
あれほど言ったというのに
見えるんだ
お前の中
ペンギンが
後頭部をさすってる
ああ この
生まれてくるもの

帰りたかった場所
だったのか。
 
日々が、やはらかく、
差し込んでいる
隣に笑顔が、ある
ここで 揺られて
羊水を思い出す
 
胎内に鼓動
 ....
「ゆうれい列車」




ホームで下を向いていたので
うっかり
ゆうれい列車に乗り込んでしまった
しまった
向かい合った二列のゆうれいたちが
脚をそろえて腰掛けている
脚は途中か ....
蒸発した母のかわりに満ちる月


懐かしい向日葵の微笑返してよ月!


正しい人間のはずが砂の温もり


蛍光灯割れるたびにうたううた


若葉のような生きる意味があったなら
 ....
晴れた空
僕は誓う
あなたを愛します

曇り空
僕は誓う
あなたを愛します

雨の空
僕は誓う
あなたを愛します

どんな空の日であれ
わざわざ誓わなくても
もうこの運命に ....
まだ手を
解かないでおくれ
もう少し優しくなれそうだから

生きるための温もりを
静かに分け合うよ

だからまだ
離さないでおくれ
まだまだ好きになれそうだから

信じられるのは ....
リッコちゃんのお耳からおみずがでたので
リッコちゃんはじゃぐちをつけてもらいに耳鼻科へいきました

しょんぼりとして帰ってきました
どしたの、ときくと
「むらさきいろのじゃぐちがよかったのに ....
春の雨が
細く断続的に降る
風が吹いて
竹の葉が軽い音をたててはじく
雨の音は
こまやかに落ちる
しまい込んでいた
奥底の溝に

いつの間にか濡れる
銀色の針のようなしたたかな ....
偶然にも君と同じこと考えていたから、君が気になったの

そんなことだけど

愛なんて近くにあったのね

ねぇ見てていい?

いいでしょ?

ねぇなんか喋って?

なんでもいいか ....
風景の細胞を
ピンセットでつまんでいく
ひとつずつ

はつかねずみの
白さの雲
実験された
はつかねずみの

電動ではない
ツバメ
電動ではないのに
背中にスイッチ
オン/オ ....
白くてちいさなやつをカチカチしてやると
ちょうどまんなか辺のガラス窓から見える
同心円の模様がぐるぐるとまわりだす。
数秒間その動きが持続するのを確認してか
らそいつをガラスのテーブルの上に置 ....
小学校になる前

僕はここで育ったんだ

あれから10数年

すっかりとこの街は高いビルが立ち並び

昔の面影を消そうとしていた

僕の成長に合わせて

町も成長しているのが分 ....
何も書かれていない
真っ白な紙
はじめは何かを記録したり
伝達するために
その紙は使われた
やがて人はその紙に
美しいものを求め
美しいものを書くようになった
その美しさは一つではなく ....
野良猫が硝子扉の前で爪をとぐ
透明に遮られて佇む、
僕が手にしているのは猫の解剖写真

あぁ

ヘリコプターが{ルビ番=つがい}のように並んで行くね

鴉を追い払う小鳥の夫婦は
電線 ....
春がじかん切れとなり
贅沢な地下鉄のゆれにまかせて
それぞれ 肩から鳥を逃してゆく
そらにまいあがれ、ちぎれないままで 
そらを

みじゅくな鳥が
春の隅っこを
ゆっくりと ....
          2007/05/09

彼処に
白い雲が一つ見えます
窓の外を指さして
所感を述べる
君は表現が正確だねと
ニコニコしながら
先生は相づちを打つが
求人に来た社長 ....
取り違えられた

色の壁
名前を聞かれて
「青」
と答えてしまう

投げた
配水管の中に
あいまいな
猫が
右目がつぶれてしまって
横たわっている
弧を描いたらしい
血が ....
帽子の話はひととおり終わり
白い塀が先の方まで続いています
突き当たりの干物工場を右に
道順を教えてくれる指先は節くれだっていて
足元には重いものに潰されたような
カマキリの一部が残っていま ....
いずれにせよ桜は散っていく

まるで、まわりくどい恋文のように
あなたと僕の間を、{ルビ廻=めぐ}っていた感情は
不意に来たあなたの訃報でかたちとなって
ただ、ひたすらに他人でありつづけた奇 ....
玄関の扉を開けると
君がいた
僕の姿に驚いて
まっすぐに電線へ
驚いたのは
僕の方だったというのに
さげずむような視線で
僕を見ていた
まるで僕が
劣った動物のようだ
そんなことは ....
蒼穹はさらに深く
眩い雲はほのかに流れ行く
若木の緑をそよがす風は
初夏の薫りを匂わせながら
見晴るかす彼方へ消えて行く
雲のまにまにのぞく{ルビ天色=あまいろ}に
いつか見た白い炎が燃え ....
あの
光る目を盗んで
チョコレートを
口へと運ぶ
 
事実
今は授業中なのだけど
私は自分の
欲望に忠実なので
食べてしまう
 
 
生産者が
緑色の板に向かう間は
絶好の ....
          2007/05/09


ポイントはありません
小さいご不在連絡票が
黄色い髪の毛を立てて
吠えるように伝える
こだわりを捨てて
気密服を脱いで
カプセルに滑り込 ....
嫌なことを沢山経験して
大人になっていくんだよ
って、あの人が言った。

自分の弱いとことか
ダメなとことか
そういうのって悪くない
って、あの人が言った。

そうか、そうか
と私 ....
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