鎖に繋いでくださいと
言わされている紺色の群れ

縛ってください
何も考えられないくらい
と言わされている
紺色の群れ

殴ってください
おしっこ飲ませてくださいと
言わされて
 ....
鞄から引っ張り出したノートの角が 
勢いあまって目に入り 
白目に赤い線がひとすじ入った 

思わず両手で片目を抑え 
あいたたたたた・・・とうずくまり 
まったくついてねぇや、と目医者に ....
桜が降ってくる
雪が降ってくるように

その時
人は
空を見上げずには
いられない
人は
命の終わりに
気づかないふりなど
出来はしないから

空から降ってくる
ひらひらと
 ....
南へ向かう鳥達が
薄色の空に溶けて行った

きみは衣装棚から
厚い上着を出してきて
胸元に飾った小さな憧れを
そっと隠した

子犬が地層の匂いを嗅いでいる
鳥の化石に恋をしたんだ
 ....
わめいては死にたいってわめいては死にたいんですってわめけないから

足元にあった空缶ごみ箱に捨てて自分十七でした

どくだみが花咲くころに落ちる人電車は止まり花は枯れない

むなしさと何か ....
するすると滑る皮下にはとくとくと
詰まる水気の多い蜜の脈

悩むのを止める良くはならない違いなど
生まれた幹が違うのだから

寝た後に晴れる身なら良かったの
開いたまぶたに映る霧

 ....
音は空気を通過するだけで屈折する
光は水を通過するだけで屈折する
事実は脳髄を通過するだけで屈折する

視た
聴いた
嗅いだ
触った

経験という名の感覚の残滓は
時間を刻むことも ....
四月を追いかけて四月に転落する
「僕たち」は「僕たち」のままで歩き、
「僕たち」のままでいなくなる
冬がとけていく
春が春に春を春よ
濡れたアスファルトを引っ掻いていく自動車の群れ
時間が ....
私のついた嘘が
ひとり歩きして
本物と変わらない姿をして
私の前に現れる

そうしたらもうわからないじゃないか

嘘をついてすぐ嘘だよ
今の嘘だよと笑えるぐらいなら
いいのだけれど
 ....
{画像=120404231231.jpg }
やっとこ咲いた
桜の前で
人々は
デジカメやケータイの
シャッターを切るのに忙しい
かくして
ひとひらに宿る
いのちの姿は
小さなSDカ ....
蝋燭のような

ハンカチが手品で固まる

ヨーロッパの香りがする

植物のような

モクレンはそんな生き物だ


木に花の咲くふしぎ

サクラよりはやく

オレに告げてく ....
いかにも楽しそうに
エプロンをつけた
ふくよかなお母さんたちが
トランポリンで器用に
跳ねて宙返り
錐もみで
所狭しと回転している

その宙には
くるくる生地がまわりまわり
具材が ....
{画像=080320163452.jpg}


くそったれ と みそっかす


人生の不合理にコトバをあげよう

こんにちは Mr.鼻くそ野郎


そして人生の幸せに涙をあげよう ....
風に冷やされて

かさかさと透明が舞っている

青いバナナみたいな匂いがしている

春のアラシに撒き散らされて

アスファルトに擦れた街路樹の葉だ


ひかりは夕方

黄色っぽいきらめき

悲しいの平 ....
いつも表情を崩さない
お利口な君のこと
そりゃあ嫌いじゃないけれど
中身をちょっと覗いてみたくて
  一刀両断! 
スパッとやらせていただきました

中ら出たのは意外や意外
小粋なドレ ....
「弱さ」より強いものはない

わたしは弱さに完全に打ち勝った人を見たことがない

みんながどこかで涙を流している
今も
どこかで

「弱さ」という名の最強の敵

弱いのは名 ....
洗濯機原始の海はこんなかな


誰置いたプリンタの上にコロッケが


結露した窓にトマトと書いてみる


掃除機を撫でているうち日が暮れた


お布団を取り込みはんぺん買いにゆ ....
俺の名は人間DOG           俺の名はドリル花
オッサンの頭と雌犬の身体を持つ     螺旋根を持つ鋼鉄製向日葵
この間                 一応
初めて生理になった    ....
北風と紡いだ一月の空
背中越しから僕の肩を叩くと
うつ向いていた体内の蛹が割れて
一匹の蝶々が飛んでいった

海を渡り
消えていく

夏の蜜のある処へ
琉球王国では

そろそろ初夏を迎える

 日本人のくすぐる様な桜はない

しかし、空は人に近い
    空は腰を低く
    
    瞬きすればするほどの、こゆいこゆい
     ....
作戦開始

桜咲く夜
街のカオスすれ違う殺気
「天化。」六秒間のカクセイ

薫る風(ザナドゥーでは月の催眠術。未来の都市。)

桜降る世
叫び散らした多数の外傷
友情と云うカクセイ ....
さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら

水いろの影

灰色の青空

もも色の風

さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら


街道を犬ころになってさ迷いゆく

ぼくはひと懐こ ....
{引用=パラダイス通信}
カラカウア アヴェニュー
炎天の楽園を
ANAスカイツアーズ
藍染めのスカスカアッパッパー
バターン死の行進よろよろしく
孫の男子づれ
紅蓮日傘の婆さんが行く
 ....
雷師なぜ泣く。

何を呼んでいる。

何を示している。

 わたくしは、ここに居ます。
 射られるのには、きっと、未だに足りない葦。

雷師なぜ泣く。

昨夜から目立つ様に稲光に ....
期待してしまうから
疑うのか

それとも明日の訪れを信じられなくて
疑ってしまうのか

その何れでもあるんだろうけど




今年の冬はことのほか寒かったはずなのに
疑い知ら ....
 空にはハエがいる

     *

 ナベブタでハエを捕らえようとする

     *

 からっぽだから空なんだ

     *

 からっぽのなかにはなんでも ....
{画像=120402105232.jpg}

いつの間にか
遠くまで来てしまったと
振り返ってみたら

 ――そこは知らない街だった

懐かしい駄菓子屋さんがあった
買ったばかりのお ....
あなたの細いその指が
鍵盤に触れる時
弾きだされる旋律

わたしの躯を包む
この胸に愛が充ちてきたら
心の琴線が震えだす

ねぇ愛してるといって……

こんなに想っていても
掴め ....
チューリップに親指姫が眠ってる起こさないでね春はいじわる

さくらさくらいつか鬼になる日まで散りしきる花に打たれていよう

悲しみはヒヤシンスの深い青君との別れを涙に染める

うっすらと白 ....
砂漠に生きるものたちだけが持つ
本能が待っていた雨が降るのを知らせた

やっと待ち焦がれた雨が降り始めると
ぼくの心まで沁み込む雨が降り始めると

ぼくの心を苦しめてきた細菌が
ひとつま ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紺色の群れ- 三原千尋自由詩7*12-4-6
詩人の目薬_- 服部 剛自由詩612-4-5
- そらの珊 ...自由詩20*12-4-5
晩秋- 壮佑自由詩32*12-4-5
六月- 榊 慧短歌1*12-4-5
桃始笑- やや短歌4+*12-4-5
無知- ……とあ ...自由詩12*12-4-5
春へ- めー自由詩612-4-5
嘘と麦チョコ- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-5
カード型記憶装置- そらの珊 ...自由詩19*12-4-4
モクレン- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-4
カルパッチョ雑技団- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-4
くそったれ_と_みそっかす_/_強風にさまよえる旅人よりの言 ...- beebee自由詩23*12-4-4
春のアラシ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-3
マトリョーシカ- ただのみ ...自由詩18*12-4-3
弱さ- ジュリエ ...自由詩6*12-4-3
そこら中- ふるる川柳5*12-4-3
人間DOGとドリル花- 和田カマ ...自由詩2*12-4-3
一月- 乱太郎携帯写真+ ...1312-4-3
琉球の春- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-4-3
ザナドゥー- OZZY自由詩612-4-3
さくら散る幻か- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-2
婆さんワイハに行く- salco自由詩9+*12-4-2
雷師- 朝焼彩茜 ...自由詩5*12-4-2
幕間のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*12-4-2
断章*空はからっぽだ_- 石川敬大自由詩10*12-4-2
【_ノスタルジック_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-2
【_piano_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-4-2
Flowers_〜春〜- 未有花短歌13*12-4-2
許諾- HAL自由詩6*12-4-2

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