波打ち際で
砂に埋もれかけた
木製の小舟が
少年の夢にたたき起こされ
夕映えに浮かぶ

かもめが船頭になって
赤く染まった海を進んでいく
静まりかえった海面に敷かれた
赤い絨毯は
 ....
しろいしろい
まっしろな頁
そこには

紙いっぱいにひろがる
まぶしいかなしみがある

それはいつか
日にやけた
本のようなにおいがする

いま
そのにおいをかいでいる

 ....
雨の日の金木犀であなたを思い出すように 私が 君の 鎖骨が好きなように

君は 私の 背中が好きだ。


「後ろ向いて。背中見せて。」


いつものように 君が 云う。

私は 彼に背を向け 服を脱ぎ 鍵を外す。
 ....
三角形に群れ成す小鳥たちを追いかけて
真夏の夕暮れを歩いていたのでした
あてもなく 陽炎の足取りで

小鳥たちが眠る樹の隣り
辿り着いたのは 
あなたの家でした

2階にほのかな明かり ....
            はり裂けそうな心を

            そっと胸から剥がして

            激しいROCKに浸してみる

            ドラムの振動に
 ....
壁の向こう側にあかるい未来が存在すると聞いた


あたしは未来が見てみたくて
その壁を乗り越えようと足掻き
ある時は穴を開けようともがいた


突然、風が吹いてきて 目に砂が入った
 ....
まどろみながら
僕が見失っていたのは帰る場所だった
それとも
もしかしたら行き先だったかもしれない

目に見えるものの手触りを確かめて
それをどう思えばいいのかを確かめていた
孤独な色だ ....
その時の感情は、諦めとも憂鬱ともつかない、郷愁にも良く似た、感情だった。

僕の視線が宙を彷徨い、何処からか飛んできたのか、花びらが横切る。


踵を返すと、また幾枚かの花びらが前を横切る。 ....
簡単な事ほど難しく考えて
答えなんて出てるのに
思い悩んで苦しんで

正解も不正解も
知りたくなんてないから
解ったフリのフリをするの

理不尽な言葉に
耳を傾けてる余裕なん ....
深夜の小型ナイフの誘惑
それを振り切って走る
傷口の疼きを無視して
このままどこまでも駆けていきたいと願う

しかし私の足は脆弱だ
メロスの勇敢さも持ち合わせてはいない
かつて ....
文字盤が語る夕暮れ
霞む残照秒針は静かに進捗
わたしの心もこれに添う
哀しみをうたにしたいのだけど、
感情は言葉になる前に溶解して、
つるりと喉の奥へ消えていったよ

哀しみはどうにか優しくなろうとしていたのか
最後にスープのような、甘い味がした


誰 ....
おいしそうな

湯気をたてて

しろい ごはんの

パーティーに

ちょっと 目を とめる


不思議な 雰囲気

異国 の ふるさと


逆さまの

世界



いただきます
捨ててきた夏のカードと引き換えに虹よりたしかなセヴンブリッジ


仮面の下で抜いた{ルビ剣=つるぎ}に嘲笑う君を刺すのもまた{ルビ運命=さだめ}かと


夢見よう手札はいつも風まかせ無 ....
君の夢をみたよ
君を抱きしめている

相変わらず細っこいなぁ
でも暖かいなぁ
そんな幸せな感情に包まれた

瞬間

君が
あっという間に
赤い赤い毛糸になってしまった

その ....
廃屋でナイフの肌を重ね合う禁じられたあの遊びをしようよ



抱きとめた夜の重みに喘いでる君の肋骨君の肋骨



Tシャツを着替えるように毎日を無造作にいきて沢山失って


名前 ....
秋めいた頃
あの丘の上に
古城があったような気がします

前に見たことあるような
なつかしい
古城があったような気がします

それから何日か経って
私の心に古城が建ちました

前 ....
ポケットに小さな星を隠して
君に会いに来たんだ


少しだけおっきな夢
いっしょに追いかけたいから
手をつないだまま歩いてね
君の手はちょっと細いけど
私の宝物なんだよ

指輪をあ ....
過去の様々を思い出してしまったらどうにも恥ずかしくなって

穴があったら入りたいと思うのだが見渡す限り穴が無い

仕方が無いので僕は自動販売機の取り出し口を開け

蒲団に潜り込むようにその ....
階段の1番上に座って
下を見下ろす
闇に包まれて
どこへ繋がっているかは
わからない
奈落の底か もしくは底無し沼か
「デキちゃった」


寿命縮まる そのコトバ

「冗談」と笑う 女の魂胆
神さまが

もう いいよ
って
言ってくれるまで

わたし
待ってる

天使の迎えを
少女の面差しで
はにかんだ笑顔で
やさしく騙してあげる


上目遣いで
しなやかな手つきで
やわらかく招いてあげる


ふりむいた横顔
まばたきする一瞬
瞳の奥の冷めた光に
 ....
歩道に腰掛けて、{ルビ端=はじ}の方の草をむしり
少し冷えた冬を探すような

三年目のひとり暮らし

宇宙は大分離れて見えるが意外と近い物だと
そう知っている
手を伸ばせば触れられる
 ....
唇の渇きに季節の移ろいを 
     
     月も冷たし秋の額縁
シロとクロは
相反する色をして
だけど、寄り添い
補っているようで


二匹はいつも
空き地の隅に
重なるように眠っている
実際は交ざることなく


無造作に生えた緑から
シ ....
十人十色
だから
愛し方も
十通り

でも
己をそうさせる理由は
ただひとつ

その人を愛するが故に
悲しいほどに

君の吐息が
頭の奥から消えてくれないんだ。

いや

悲しいことに

君との記憶を
頭の奥から消し去りたくないんだ。

あの笑顔や
あの瞳

抱きしめたと ....
何十年も
他人の話を
盗み聞きしてきたソファに

座ってみた

革はただ
つやつやして

知らん顔して

深く深く
うけいれてくれた

でも
今日は
盗み聞きできないよ

だってわたし
独りで座ってる ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小舟- 乱太郎自由詩26*07-9-21
本のにおい- 鴎田あき自由詩3*07-9-21
薫り- こころゆ ...自由詩2*07-9-21
うなじにそっとキスをして。- 空 春色自由詩4*07-9-21
しのぶ恋- 宮市菜央自由詩2*07-9-21
ロック・キュービズム- 渡 ひろ ...自由詩6*07-9-21
- まりも未詩・独白3*07-9-20
光線- チグトセ自由詩11*07-9-20
暁天- 榊 慧自由詩507-9-20
秋色の風- 優飛自由詩9*07-9-20
「良い夢を、おやすみ。」- 快晴自由詩2*07-9-20
金時計- 長谷川智 ...自由詩6*07-9-20
帰る場所- チグトセ自由詩10*07-9-19
食堂- 李伍 翔携帯写真+ ...1*07-9-19
カジノ- Rin.短歌13*07-9-19
Uu- こころゆ ...自由詩4*07-9-19
放課後だった- しろいろ短歌10*07-9-19
古城- 未有花自由詩11*07-9-19
ドレスは黄色い百合の花- プル式自由詩7*07-9-19
空は飛べぬが- プル式自由詩2*07-9-19
この道の行き先は- 優羽携帯写真+ ...6*07-9-19
腹中- ネ々コ短歌207-9-18
かくれんぼ- 風音携帯写真+ ...7*07-9-18
少女の眩惑- 渡 ひろ ...自由詩8*07-9-18
スザンヌの言い訳- フクロネ ...自由詩4*07-9-18
秋の額縁- 快晴短歌2*07-9-17
シロとクロ- 小原あき自由詩18*07-9-17
想撮空間_「愛のカタチ」- 緋月 衣 ...携帯写真+ ...3*07-9-17
Ii- こころゆ ...自由詩3*07-9-17
喫茶店- 風音携帯写真+ ...6*07-9-17

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