バチバチ
ステージが変わるよね
「ババーの乳首が湯船をたゆたう」って言われても
萎んで来たけれどまだたゆたうほどじゃないし
てか、
ボーイ!
乳首がたゆたう湯船をどこで見た ....
そよ風が四月を渡ってゆく
ぼくの探し物は君に決まっているだろう
公園のブランコに座っていた
同じリズムで揺れていた
ツインテール
いつか大人になってゆくんだけれど
しろいブラウスの胸が ....
この夜の向こう
蒼白い悲しみに凪いだ街から
漂着した片言に縁どられ
幽かに像をなす空白
難破した夢
偽りという救命胴衣を着けずに
真実という黄金を抱いたまま
....
5と6と7は同じ価値
かもしれないし
かもじゃないかもしれないし
シーソーに乗れば
5は浮き
7は沈む
高層の建物では
7は上
5は下
この6でなし
と言えば
5と7 ....
季節の日がもう少し昇れば アイスコーヒーがやってくる
マグが夕日に帰ってゆく また今度と
今年もデビューを待つ 氷とブレンドされる濃いめのブラック
記憶の貯蔵が一色に目覚めるだろう
カ ....
黒いマントばかり羽織っていていいのかしらん。アイルランドの空みたいくるくるう天気に傘はいらないと思ったからなのですが。月曜日のうすら寒い朝には必ず道にサザエさんの頭が落ちていますし、ワカメSoupにい ....
窓から差し込む陽光に
そっと手を翳す
翳した指の透き間から
幾筋もの光が和音となって、響き渡る
部屋中に響き渡るそのハーモニーは
希望に満ちた朝の光
朝の空気の中、陽光が満ち溢れ
そ ....
はやく大人になりたいな
頬を薔薇色に染めて君は言った
子供のころに戻りたいわ
目の下に立派な隈をこさえて君は言う
いつどんな時
君は君の世界に満足するのだろう
僕は狂った時計の ....
バイクで走っていると
その家は高野豆腐みたいな家
古くて四角くて緑がたくさん
黄土色の柔らかそうな壁こげ茶色の柱
赤いポストが錆びて擦れて鈍色に輝く
見た目は良くないけれ ....
世界を変えたければ
自分を変えなくちゃならない
なんて面倒くさいんだ
そこには見方の問題がある
今夜
雨上がりの空を見上げる時
誰も同じ角度からは
....
きょうもいちにちよく恨まれた
恨まれてることがいっぱい分かった
精一杯してきたことは
むこうにはあたりまえだった
むこうにとってこっちは
足りないか過剰だったのだろう
....
ときどき饂飩を無性に食べたくなる
とくに関西風のダシの効いた薄いいろのスープが好き
それにお揚げと葱をのせていただく
幸せな饂飩の世界に恋してしまう親父約一名
ときどき蕎麦も無性に食べ ....
何度振り返ってもあのタンポポ
踏まれる場所に咲いている
アスファルトから芽を出して
どうしてもそこが良かったんだね
風からの問いに頷くように
そよいでもみたそうな
けれど地に這って咲い ....
人生って奴は
いつでも だれにとっても
脚本もなくリハーサルもない
ぶっつけ本番なんだ
さようなら を言えるのは
一人じゃないから
さようならを 言う時は
一人じゃなかったから
あなたは何を待っている?
誰と何を知って来た?
こんにちは は日和見ことば
人に投げておしま ....
マニキュアを塗って
少し特別な気になっていた
真っ赤なマニキュア
小指だけは黒
趣味が悪いと笑われた
それでも
特別な気になっていた
あなたの ....
君と初めて
手をつないで歩いた
赤錆びた鉄橋の上の
線路づたいに
まるで世界のはじっこに
流れ着いた人のような気分だった
空は重く
カラスが頭上を何羽も
飛び交い
柱の上からこちらを ....
相変わらず僕は
たいていの場所へ
行けてしまう
羽ばたかない翼にしがみついて
南の島に不時着することだって
くねらない蛇に飲み込まれたまま
海峡の下に潜り込むことだって
軽過 ....
間違いを犯し続ける
勇気が欲しいね
何が正しいのかを
忘れてしまわないうちに
黒板に殴り書きされた
白いチョークの言葉を覚えてる?
あれが最初の知恵だっ ....
?公園に女の子が八人いました。
さらに後から男の子が何人か来ました。
全部で子供は十五人になりました。
公園に男の子は何人いますか??
レスリーは両手の指を曲げたり伸ばしたりしている
....
もっともらしい言葉で
魔法をかけようとしても
下心は見透かされて
彼女は立ち去っていく
もっともらしい儀式で
神を呼び起こそうとしても
やってきたのは雨雲
雷を落として
....
地上の灯りが胸を刺し魂は飛翔を続けて
まるで未知の惑星系を探索するように浮かんでいる
永劫の時の打痕と蓄熱された空間
斜めに切り取られた過去の累積をトリミングしてみる
太陽が眼に焼きつ ....
千年の恋を織る
記憶の斑
泣いてこんにちは
そして笑い合って
「さようなら」
百年の愛を知る
秒単位の海馬
争い殺し奪ったあとで
守った者たちへ
「ただいま」
ねえ神様
....
バスの中はおばあさんだらけだ
おじいさんは何処に行ったのだろうか
小さな小さなおばあさんは飴玉みたいな瞳で
少し高い場所から外を眺めている
歩く人を通り過ごし
自転車の人 ....
希望とは明るい絶望のことです
真っ白な空に飛び込むと
記憶がだんだん失われていき
気がつくと白い部屋にいる
外を眺めるとレモン色の月が輝いている
手を伸ばすとすっぽりと明かりが降りてきて包まれる
目をうっすら開け ....
老齢の愛犬のお散歩も
寒さの和らぎで
幾分面倒な気分が薄らいで
そんな私の心持ちなんて構わずに
草花はより色濃く鮮やかで
老齢の愛犬も
いままで入ろうとしなかった
....
出来事の奇妙さに
不気味さに無機質さに
呪術に
気付いた時には
ザカリーは森の中
追いやられたと証明は出来ないけれど
優先順位を崩してまで
秩序から外れた
ザカリー
追い立て ....
つるりとした
おんなでいたい
煮干しのように出汁がでても
干からびるにはまだちとはやい
やっこのように
醤 ....
つぼめて 槍のように立つ
咲いたら 雪にとらわれ
爪の先 包み乞う 花びら
紫 赤 黄色のスクリュー
破る葉と土 ほどけた傾斜
雪の香りに 身をひめる
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639