今詩人に出来るのは
少しでも楽しい詩を書くこと
精一杯に綴る事
生きてる限り
ペンが握れる限り
「応援しよう」なんて思ってない
そんな恩着せがましい事は
ただただ僕は綴るだけ
綴りたいように描きたいよ ....
昼休みのことだった
窓を過る影と鈍い音
次の瞬間に聞こえる悲鳴と溜息
今日、同僚が飛んだよ
別に珍しいことじゃなかった
俺はイヤホンをつけていて
隣の席の同僚は耳栓をつけていた
取り ....
きょう、季節の帳簿は冬に逆もどり
北風がふき 雪が
山のほうからちらちら飛んできて
冬のいかつい手が コツコツと
貯めてきた春の貯金を
ごっそり帳簿からかっさらった
開きはじめた菜の花も ....
皆様こんにちは。
お願いをする為に書かせて頂きます。
ご自分の書かれた文章を何度か読んで頂きたいのです。
私は少し前まで、このフォーラムに投稿された文章は
すべて目を通しておりました。 ....
)夕暮れの埋め立て地には工場が立ち並び
渋銀色に改装されたフォルム
いつのまにか潮の匂いは消えていた
聞きなれない」庭のブロックが悲鳴に聞こえるのは
蹴り返している少年のボールがあまりに硬 ....
男は単純にうそをつく
あなたは人にうそをつかないため
自分にうそをついてしまう ....
乾いた大地に
夏の厳しい日差し
しおれてしまった花に
水をひとしずく下さい
*
空っぽになった部屋で
なくした希望を探す
仕方がないと言いながら
耳障りなため息を吐く
* ....
言葉足らずの季節がやってきて
降り注ぐ涙も白い息を吐く
部屋の暖炉で暖まっていたのは
自分一人だけ
棚に飾ってある詩集が
染みで黄ばんでいくのにも気がつかず
突然起きた表層 ....
時間が揺れるのは
重力の影響によるものです
人生が悲しみばかりだと思うのは
幸せがすぐそばにずっとあるからです
身体の外には未来があって
身体の中には過去があります
生まれた事 ....
やあ!久しぶり!!
いつ以来かな?5年ぶり?とか??
アナタがATMキャッシュディスペンサーから
恥ずかしそうに出てくるのを見てしまって
思わず、僕も目をそらしたよ!
家を出た ....
恋の記憶は
男は『名前を付けて保存』
女は『上書き保存』
そういって殿方は
女は薄情だと責められるけど
上書きして消してしまわないと
活きてはいけないほど
あなたを全てで愛した故なの ....
こんにちは と さよなら の あいだ
ボクたちは 今 たしかに ここにいる
改めまして こんにちは
手のひらの小窓にあなたから写真がとどく。
風にあおられた火が波のように打ち寄せる深い
闇のなかにわたしたちが暮らす岸辺があるみた
いですね。
怖くもあり、それが真実の勇気であるようにも ....
ギザギザの
気温の折れ線グラフの
端がほつれて
光の縦糸が
眠たそうな家並に
垂れ下がる
カチカチに
凝り固まった表情筋の
端がほつれて
微笑の横糸が
路地裏の野良猫を
追い ....
にょうろりにょうろり長い紐
トタン屋根またがり
ポストくぐって
にょうろり、にょうろり
どこまでいくのか
酒屋のシャッター錆びの穴
にょうろりにょうろり
中に ....
サバは猫ではなかった。
猫がサバだったのだ。
おもい。
わりきれない素数のように
バサッと
樹のうえから降ってきた新しい猫と屁理屈を彼女はうけとることにしたのだ。
おもてなしうらなしてだ ....
{引用=
崩れる
崩れ落ちる
私の
下半身を見ている
夜遅く
変容する
誰からも知られない場所で
私の過去、現在、未来
誰にも知られない場所で
蛙が溶ける
私の隣 ....
どんよりとした空
気分が優れない
早くワイパックスを飲んで
寝てしまいたいけれど
まだ仕事中なのでそれも叶わない
無個性なビルに囲まれた
谷川のような道を
僕の乗る営業車が
押し流 ....
日の光が閉ざされたそこに
雲は薄くほの暗い蒼をたらして
地上の星は
ひとつふたつと瞬き始める
もうすぐ夜になる
本当の星は
もう ....
耳を澄ますと何かが聞こえる
遠くで何かが聞こえる
近くで何かが聞こえる
透明な糸で繋がってる
たくさん繋がってる
たくさん{ルビ解=ほつ}れてる
辿れば辿るほど 道は険しくなるばか ....
月が近すぎて
空が広すぎて
泣きそうになる
あなたに会いたくて
手を伸ばすのに
さみしいね
暗すぎて
見つけられないじゃない
コツコツと先を急ぐ女のひと
両かかととも赤く腫れあがっていて何だか痛々しい
足に合わない靴だったのかな
駅前広場は折からの霙混じりで
軒際で立ち止まっては、いちいち傘を開くのも鬱陶しく ....
降りしきる雪が街を隠す
遠景を有耶無耶にする
私に残されたのは
鉄塔の太い骨組みと
幾筋かの高圧電線
切れ目も曖昧に天国へと続く
薄墨に浸された無数の紙吹雪
街の汚れを清める事もでき ....
雨上がりの夕暮れ前
大きな橋が{ルビ聳=そび}えている
それは 僅かな寿命ながら
私達の心にいつまでも残る
あの橋の彼方には
まだ見ぬ明日が繋がってるのだろう
まだ ....
わからないものには触れないよ
ひかれる香りがする花に
隠して毒がひそんでる
指先がまた罪犯す
迷っている割に潔い屈伸で
君がつけた傷がまた痛む
消えてほしくない理由に無視をする
....
珈琲が好きなひとは多い
煙草やスポーツ新聞がなくてもスタバは満席だ
珈琲の匂いに包まれるのが心地いい
森のなかをゆく昂揚とおんなじだ
このことはいったい
宇宙のなんのもの ....
「夜の牙」なら知っている、
石原裕次郎や浅丘ルリ子の出てくる
日活アクション映画なのだけれど
否。ちがう、夜と牙とは別々だ
某日。夜さんは牙さんに
桃のような柔らかなお尻をガブっと噛まれ ....
ゆうべはねむれないまま舟を漕いだ
ねむれないまま舟を操り蘆を払って湖沼をすすんだ
朦朧とねむれないままもとの舟着場にもどる
と、先がみえない霧のなかを漂流していたことがわ ....
だれかぼくに
長い手紙をくれまいか
すっぽり暗いすり鉢の空の底
吹雪のあけた だだっぴろい広場に
まんべんなく雪は敷き詰められて
だれかが夕暮れの紅いろうそくを吹き消す
すると
取り ....
唇を重ねたように
息がつまりそうな真夜中
声を荒げて
逃げだしそうになる都会の真ん中で
小さな羽虫たちは
か細い灯りに寄り添い
汗臭い涎を垂れ流している
相槌のない会話が延々と続 ....
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