突然の地震で硝子戸から こけしや人形のたちが落ちて
首と胴体が切り離されて 頭がどこまでも転がっていった

電子レンジがガガガガと 上手く喋れなくなり
冷蔵庫は大鼾をかいて 安眠した
 ....
新月の夜は
決まって聴く曲がある

深い海に溶けていくような
ピアノの音を
聴きながら
海辺に歩いて
拾い集める
黒の欠片

袋いっぱいに
溜まった黒を
涙と一緒に飲み ....
死んだように生きている

生きているように死んでいる

彼女はいつまでも美しいまま

彼は彼女に愛を囁く

何も聴こえない耳に

低く優しく愛を歌う

赤い唇にキスを落として
 ....
空間を埋める無数の像は
やがて枯れ腐り消え
虚空間に裏返る
躍動スル無数の透明な力線、争覇し合い混沌と交錯し

いつしか鳴り始めた銀の無限反響音
散乱しては凝集し
反復の内に一つの塊とな ....
たったひとしずくの水が
いったいどこからうまれてきたのか
だれもしらない
じぶんというほんしつに
たどりつけないように
しっているのは
ただここに
あるということだけ
それはじゅうぶん ....
一匹の青むしが
道路を横断している
ゆっくりと
ゆっくりと
(小さな青虫だから)
這っていく

きっと
道路を渡りきってしまう前に
あの青むしは
車に轢かれてしまうだろう

そ ....
愛してる
愛してる
愛してる

なぁんだ
いくらでも言える
意味さえ考えなきゃね

愛してるよ
これから帰る
でも、待たなくていいよ
帰り道が分らないんだ

電車を待って ....
 150928

ひとつしかない
だいじなそらが
のんびりと欠伸
そんなのは怠慢
それいらい空は
地上を離れだし
だんだんたかく
たかくたかくね
欠伸したら転寝
ころがりおちる
 ....
渡しそびれた手紙が
一冊の本に挟まっている。

「必ず届きますように。」と手を合わせ
何冊かの本と共に
庭の片隅で火にくべた。

燃え残ったページが
秋の風に吹かれ
くるくると ....
月がふくらむ

まってる間に

青いまどべに

光ってばかり

雲がわれてる


かなしい足音

駅の路

つっと立って

揺れる

振り向いてよ


月が ....
分かることは
ワタシを無化は出来ないということ
確かなことは
アナタを無化は出来ないということ
どんな破滅が
起こり得ても
ワタシもアナタも消えたりはしない
サービスは止められても
魂 ....
サワラ     甘やかなピアノのメロディ
赤貝      血潮の香り鼻を刺す
はた      深く広がるハーモニー
つぶ貝     彼方を噛みしめる
えんがわ    脳内麻薬
シンコ   ....
鳴き声が障る

テレビの音量が障る

夕方 食事の準備をするか 外の洗濯物を取り込むか
どちらを先に行うか迷う容量空きのない思考が 障る
SDなんて持っていない 機械なんて障れない ....
窓硝子の向こうに
しがみついている一匹の虫
短い発車ベル
いくぶん傾いた駅を電車が出てからも
飛び立つことをせずに
じっとしている

終点を知らされていない線路はゆるやかなカーヴを描き
 ....
       150928

黄緑の苗を植えた
可愛いアブラムシを潰し
汁の付いた指先が
ほのかに香る
これで大丈夫だよ
6月下旬には実が熟れる
紅いトマトをもいで
町に売りに行く
 ....
爆破された夜の屑が月の縁を滑っている
そこはどうぶつのように
けたたましく吠える滑走路
無限が限界突破するときのエネルギーを
絶対に忘れたくなくて日記をつける
取り込み忘れて風に揺れる洗濯物 ....
小学生時
休み時間の校庭で
クラスメート達と遊んでいる最中
ふと空を見上げ

僕は目撃した、

覆い尽くしていた黒雲が割れ
空の青が裂け
燃える光の帯が
遊ぶ無数の生徒達を
ギラ ....
すべては過ぎ去り
竜をも見た、あれは、あまりにも巨大だ
濁流を
誰が止められるのか
か細い腕を目一杯伸ばして
手乗り文鳥のケージを守ろうとしても
戻らない時、守れない1羽
輪が空中に浮か ....
      000902

古い写真を見ていたら
君の家が写っていた
緑の屋根に白い窓枠
林の陰にひっそりと
日当たりの良い畑を眺めてる
9月になって陸稲の花が咲き
コスモスの花も揺れ ....
旅にでよう
おれは空っぽの植木鉢
枯れた川底の石っころ
風の一筆書きなのさ
蜃気楼から現れた古代人が
すべてで触れて 無知のまま
時を違えた恋人を追うように
たった一人 旅をしよう
帰 ....
みどりの螺旋をみていた夏の真昼がすぎてゆく

これからは静かに
密やかになくなってゆく

      寂しい

ヒグラシもすでに鳴きやみました

あの夏のヒマワリとダリア
入道 ....
負けられない

負けられない

立ち向かう

立ち向かう

めんどくさいけど

立ち向かう

それで終わる訳でもないけれど


お腹の底に貼り付いた

それは意地のよ ....
わたし ほんとは
エビフライ食べれないんだよ
アレルギーとかじゃないけど
嫌いなだけだよ
食いしん坊だけど
嫌いなものもちゃんとあるよ

わたし ほんとは
君のこと大事にしてい ....
フェイスブック
ライン
メール
電話も
手紙ですら
もう つながることはない
遠い人

色づくことの葉 散り積もり
掻いて 集めて 徒然に
燃やしてみる その 煙の
立ち振る舞い ....
金属光沢を放つ 一枚の直方体が
荒野に立っている 寒風が吹き抜ける
怒りに任せて 猿人が草食動物の大腿骨を打ち下ろす
粉々に砕けて 寒風に散る頭蓋骨


叫びは 直方体に反響して 増幅 ....
親からもらった名を
30数年飼っているが
これがなかなかなつかない
気づくとどこかに行ってしまうので
私を呼ぶとき
みんな仮の名で呼ぶ
仮の名は20個くらいあって
ずっと傍にいるもの
 ....
霧がかった雨の夜
去来した家庭
一晩にぎわい
静まり返る 覚醒

(擦過音だけが執拗に

頭の中 残響し続け)

捧げた愛は忘却され
見事狡猾巧妙に
裏切られた絆

8、9、 ....
 木々の隙間を縫って滑り込む木漏れ日に太陽と緑の匂いを嗅ぐ。
 足元の緑はいつしか真っ白な絨毯になる。
 気がつけば木々の葉も色付きはじめている。
 夏は過ぎ去ったのだ。

 秋を想い、 ....
心と頭脳と身体を駆使して
バッハを聴け
底に何が密んでいるのだろう

構造物と繊細と巨大な挑戦の鬩ぎ合いのさなかに
かいま見た天国と地獄

彼はその指先と耳の神経を旋律のなかにあるものを ....
星空にふる雨

地に眠る歓喜

引き寄せあう結晶が

ハレルヤ
一筋の嘆き

君は明日を笑う
砂象の怒り
食べつくせない果実

振り返ると渦を挑発し
いつまでも感情は ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家霊- 為平 澪自由詩915-9-29
海の黒鍵- 瑞海自由詩10+*15-9-29
白雪の恋人- 愛心自由詩215-9-29
現空間△虚空間- たけし自由詩415-9-29
赤い星- そらの珊 ...自由詩11*15-9-29
【_青むし_】- 泡沫恋歌自由詩24*15-9-29
愛の通過駅- ひさし自由詩415-9-29
空が落ちてる- あおば自由詩7*15-9-28
空が落ちている。- 梓ゆい自由詩6*15-9-28
振り向いてよ- 吉岡ペペ ...自由詩515-9-28
neo_generator- ゴースト ...自由詩3*15-9-28
寿司- レタス自由詩615-9-28
障る- 朝焼彩茜 ...自由詩18*15-9-28
旅の道づれ- そらの珊 ...自由詩10*15-9-28
春の日に- あおば自由詩4*15-9-28
アイスクリーム- ありか自由詩20*15-9-28
エロティックな光景(改訂再録)- たけし自由詩515-9-27
SOUND_ONLY-灰色の使徒-- ゴースト ...自由詩5*15-9-27
君の家- あおば自由詩9*15-9-27
いざなう声がする- ただのみ ...自由詩15*15-9-27
時計- レタス自由詩415-9-27
負けられない- 吉岡ペペ ...自由詩415-9-27
ほんとは- 瑞海自由詩5*15-9-26
つながらないあなたへ- ただのみ ...自由詩23*15-9-26
名辞以前- 藤原絵理 ...自由詩5*15-9-26
名づく- 小原あき自由詩8*15-9-26
突破- たけし自由詩315-9-26
秋を想う- ヒヤシン ...自由詩10*15-9-26
神曲- レタス自由詩2*15-9-25
無題- アラガイ ...自由詩13*15-9-25

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