思いを伝えられなくて
思いを伝えすぎて
無限階段を
一歩一歩のぼっていく糧にする

でもね


たったひとりで
恥をかくことはできるかい?
夏の真昼、それでも橋は
向こう岸へと道を渡していた
橋は境界を渡っていくという
意志の名前だ

それはいつも不器用な放物線で
あなたと わたしや
世界と そうでない世界と
あっちと こ ....
梅雨明けを待てずに
空は青に切り開かれて
ホウセンカの種が飛び散る

新しいサンダルが
小指を破って
滲んだ痛みは懐かしい夏

種の行方を見つめ
きみがいない、
そんなことをふと思 ....
猛禽がゆく
絞めつけるように羽ばたいて
海を捨て
空を切り分けた
陸に住めなかった
みずからのつばさこそが病

うしなった爪で
満ちるうつろを掴み
嗚、と
ひとこえを残して
猛禽 ....
思いもよらない

サプライズ。

緊張のあまり

無駄に料理を頼んでしまう。


「よく食べるね。」

って貴方がクスっと笑うから

夜景をそっちのけで必死で弁解。

そんな姿を楽しむ貴方に

焦って ....
たにんのこころは
しりたがるのに

じぶんのこころは
みていなかった
ことに

きがついた
しゅんかん

まっしろにわれた
こころが
こういった

もう きらい

どう ....
寄せては返す
漣のような音色


碧く

深く

悲しいほどに透明なそれは


大気を満たし

僕の心にも滲み込んで


静かな

静かな夜を連れてくる
ボケットに
愛をつめこんで
電車は走る

窓の外には
形を変えた愛が
こんなにも多く

ざぶざぶと
波に洗われ
そして
さらわれてゆく

あなたが
待っている
駅までつづ ....
真冬の朝の空気は氷の様に冷たい

まるで肌に突き刺さる様


そのまま本当に突き刺して、

私を殺してくれたら良いのに
君は
僕の知らない目をして
その光景を
眺めている
 
髪の毛の焼ける
独特な臭いのあとで
君はただ
真っ赤に見える空を
抱く
 
*
 
今はもう
塩分と水分に分かれ
 ....
遠く虹が見えた

それは
儚く夢のように

あのひととそれを見た
わたしのなかに
さざ波のような
何かが広がって

虹のたもとには
幸せがあるという

探しに行かなくても
ささやかな幸せは

たぶんこ ....
             07/07/28


プライスプライス
プラスのコビト
プラスのヒトミに
価格を付けたら
すぐ売り切れた

プライスプライス
プラスのコイヌ
プラスのヒ ....
鳥籠の空洞
闇雲に掴む
扉の把手
開け放つ
昨日の私
不調和の貴方

贄として
供物として
間引きを隠し
明日も知らされず
泣く意味も語られず

盈月を括りて
捧げるのは
 ....
風船が
割れなくなって

空が
割れて

閃光星の隣まで
来てしまった
息の代わりに
靄を吸う

風船の中は
温かい未来で
階段も天井も
白く

湿ったものは
どこに ....
死んだ人々の霊が
自然の事物に宿るように
僕に忘れられたものたちは
自然の事物となるのかもしれない
僕が忘れてしまった
初めてプールに入ったときの記憶は
山道の苔となって
ひっそりと生き ....
人は炎のように形を変えて
そっと温め
時々燃やして
いつかは消えて

世界は炎のように形を変えて
そっと温め
時々燃やして
いつかは消えて

けれど炎は消え去らない
くすぶり続け ....
僕の生れつき茶色い髪に
指を絡ませるあなた
だけど僕は空回り

僕はいつでも空回り
昔はよく髪のことで男の子にからかわれた
いじわる言われて下を向き
またからかわれて空回り

今 ....
蝕まれる日のいろをぼんやりと眺めてた
次の宇宙がうまれるまで
ぼくらはここに立たなくちゃならなかった

一度でもきみがさみしいを言っていたら
ぼくだってその腕をつかんで  ....
小窓から夕映えの空眺めれば心だけでも鳥になりたい



夢一夜 時空を超えて遥かなる無限の宇宙を旅してみたい
すれ違う心とこころもどかしく哀しく軋むブランコの音



雨上がり人影のない公園でひとり揺れてる風のぶらんこ
目を閉じることと口を噤むことは似ている。
眠りに就くことと死ぬことは似ている。
さようならを言いながら終わっていく。
世界について考えるときに眩暈を起こす。
沈黙する、



沈黙する ....
線路にはひかり

ホームには

風鈴がなびいて

夏の音をたてている


春のような夏の幻視

影だけしずかに

夏をだまらせている


線路にはひかり

ホームに ....
最終的に行き着く先は
やはり 過去なのか
途切れた雲に重ねるパズル
欠けたピースがいじらしいほどに
巡回を滞らせた

転んで泣いて
起き上がって笑って
当たり前に出来ていたことが
鈍さを増していく
 ....
殻の無い
カタツムリは言う

 

(差別するのは、
よくないぜ)

 

ただ、ソレがついてるか
ついてないかの
違いなんです

 

わかってるさ
塩に溶 ....
 
安東{ルビ史継=ふみつぐ}(二十六歳)と
高柳ロワ(十六歳)は
バレエを通じて知り合った恋人同士
「ロミオとジュリエット」のように
悲しい物語は持たないけれど
「安東とロワ」と呼ばれて ....
 
生まれつきの
アウトオブオーダー
 
完成しない
 
僕という
アンドロイド
 
 

組み立てて
張り合わせ
 
何か
ひとつが
余るんです
 
 
 ....
     ある日、
     (傘を忘れてしまった

     朝焼けに焦れた視線が
     日影の後ろ姿を おいかけていった
     風光は二度と再び帰ってこなかった

 ....
目を閉じ
骨を確かめる
歯のかたち
牙のかたちを確かめる


地平線まで
指はのびる
ひらいた骨が
永さを失くした海を奏でる


あらゆる証書が
毛虫のようにうご ....
以前にも書いた通り、自分はこの現代詩フォーラムの投稿から
詩歴が始まる。
今まで詩を書いてこなかった自分にとって、どうやったら
詩をうまく書けるのだろう、そう思いながらあれこれと
考えていくう ....
あたしは起きると夜になっていて、
サメザイはいつも、
「おはよう。」
とは言わず、
「こんばんは。」
と言う。
それは皮肉ではないのだけれど、
あたしには ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
相対・性- 悠詩自由詩5*07-7-29
橋、ただの橋だけど- たりぽん ...自由詩11*07-7-28
ホウセンカ- 銀猫自由詩26*07-7-28
自戒の鳥- 月見里司自由詩707-7-28
駆け引きプラネット- 來稚携帯写真+ ...6*07-7-28
ぼくのこころ- 乱太郎自由詩10*07-7-28
碧夜- 由希自由詩4*07-7-28
黄昏- 小川 葉自由詩607-7-28
真冬の棘- ユキムラ自由詩207-7-28
エピローグ- 山中 烏 ...自由詩5*07-7-28
虹のたもと- 風音携帯写真+ ...9*07-7-28
プラスのコビト- あおば自由詩1*07-7-28
子供- 自由詩2*07-7-28
風船- ロカニク ...自由詩10*07-7-28
忘れる- 葉leaf自由詩1707-7-28
炎のように- 夕日央自由詩5*07-7-28
絡ませて空回り- 楓川スピ ...自由詩6*07-7-28
いつか世界の終わりで- アオゾラ ...自由詩12*07-7-28
- ゆりえ短歌5*07-7-28
ブランコ- ゆりえ短歌2*07-7-28
溶暗- さいらと自由詩607-7-28
越後湯沢にて- 吉岡ペペ ...自由詩307-7-28
切符- 見崎 光携帯写真+ ...407-7-28
エスカルゴ・パーク - アラモー ...自由詩207-7-28
安東とロワ- 楢山孝介自由詩4*07-7-28
未完成- ゆうじん自由詩107-7-28
(零雨の予感)- こしごえ自由詩9*07-7-28
ノート(火と自乗)- 木立 悟自由詩707-7-28
「とりあえず1000投稿」を終えて- ぽえむ君未詩・独白21+*07-7-28
「_とまどうペンギンどもよ今すぐ羽ばたきあたしに続け!。_」- PULL.自由詩6*07-7-28

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