芸術的だ
なにもかも芸術的すぎて
私は、おもちゃになっちまったみたい
この地球の上に
宇宙よりも遥か上に
人間よりも賢い何かがいてさ
見えない糸で
全てを操っているのかもな
人間の心まで操ることがで ....
すき(かもしれない)
すき…(かもしれない)
すき!(かもしれない)
すき!!(かもしれない)
あなたへのカッコ内が消えない
好きって言い切りたい
....
私は生まれる前は0だった
私は生まれて1になった
私は死んで0に戻る
0が0 0が1 0が100
0が0 0が−1 0が−100
あんたの部屋に入ったら
嗅いだこともない香りが鼻についた
こんなんあんたがつけるような匂いやない
どこぞの女が残した匂いや
せやけど、ええ匂い
あんたに抱かれてるとき
....
一
春をあげるよ
ツバキの葉にうっすら積もった春を
人差し指でそっと集めて貴方に
栞にしてみてはどうだろう
本を開くたび春の匂いが漂うように
カーテンにしてみるの ....
漆黒の闇に今日も
電波にのせた言葉がいきかう
誰かが誰かのために
ほとばしる想いが
零れないように
いつでも切れる
儚い琴線
そっと握りしめ
かぎられた空間の余 ....
木曜日の朝の雫が絶叫をあげている。
尖った街頭の佇まい。
通勤の熱気をはおったDNAのひかる螺旋の群は、
わたしの散漫な視覚のなかに、
同じ足音、同じ顔を描いていく。
振子のようなまなざ ....
生きたことについて
様様な言い訳を用意するときに
奴らは言ってみろと嘲笑う
おれはにらみつけながらどれだけの大音響で
耳をつぶしてやろうかと画策する
嫌悪と失望という共通項で互いに団結して
....
空と僕らには距離がなかった
窓は開かれていた
白いテーブルの上に
幾千の微細動
まるでナイロンの弦を束ねた
世界のつけ根はたなびき
差し入れる指は風に同調する
触れた先からほろほろと物語 ....
夕陽の堕つる彼方に昨日問ふわれと埃かぶりし母のオルガン
澄み渡る空に浮かびし虹を見る子らの顔には虹の跡なし
われ乗せて北へ走らむ夜汽車にて車窓に顔つけ頬を冷さむ
時は答えて想いは途切れず
はがれおちてゆく鮮明な影に
立ち止まらないその軌跡に
輝く光が満ちている
真実(ほんとう)はきっと誰の胸にも
止まらない雨が降っている
ほら 君も 皆と 同じ ....
ちいさな定規で世界を測る
一ミリよりも
さらにミクロな世界があることに
普段ほったらかしていた
ものがあることに
僕をみていたものが
あることに
ちいさな定規は
うなずいて
そっと教 ....
誘われて
親元はなれ
駆け出した
風の向くまま
行方は知らず
降りたった
土壌は堅く
独りきり
見知らぬ土地に
不安を覚え
この土地に
深く根差した
モノとなり
大志 ....
まだ熱の残る砂浜を歩けば
私の中の?海?が呼応し始める。
感情の波に流されないためには?
自分の願いを叶えようとして
自分の過去を認められないほど
私達は幼かった
....
あなたにも、見えていますか。
私と同じ、ほのかな恋心みたいな月が。
この 二足歩行を支える
骨と筋を 賛美せよ
足裏を遠い岬の土に
摺り合わす 意志があるなら
この風は
風力発電機のために 吹くだろう
ひと時の 陽だまりの幻想
岬の土音を ....
“赤ん坊のように
手をグーにしたら
幸せはやってくるの?”
なんて考えてみたけれど
実は
わたしたちは
まだ、赤ん坊にも
満たない
無垢な気持ちは
いつでも忘れない
死ぬこ ....
水をつかみそこねて
ひとりでいる
いつまでも乾かない髪
水はしたたりつづけ
消えてゆく
窓には音だけが残り
ひとつひとつが
異なる外を映しながら
結 ....
ふいに
{ルビ痒=かゆ}くなった腕をかいたら
思いのほか
しろい爪は伸びていた
( 窓の外には風が吹き
( 緑の木々が
( 夢を{ルビ囁=ささや}く声がする
はた ....
コノ先ニ
貴方ガ イル
眺メテ
見ツメテ
瞳ヲ閉ジル
同ジヨウニ貴方モ
コノ虹ノ先ニ
私ヲ想ッテクレタナラ
果デ二人ハ
繋ガレル
心ノ行キ交ウ橋
言ノ葉ヲ乗セ
確カメ合ウ契リ
『愛スル人ハ ....
ありがとう
たったその一言に
あなたが涙を流しました
夏の始まったばかりの
小さな入江で。
一。
どんな関係なのと、
訊かれたことがある。
からだの関係です。
そう答えると、
相手は押し黙ったっきり、
何も言わず、
泣いてしまった。
....
裁くことは可能だ
だが公平ではない
愛することは可能だ
だが公平ではない
博愛主義とは何だ
ひたすらに
わけあうことか
私の精神は
無限ではない
私は
命のベクトルを
....
異教徒を大量虐殺した独裁者も
何人もの幼女を切り刻んだ青年も
我が子を押し入れに閉じ込めて餓死させた母親も
みんな赤ちゃんだったのに
かわいいかわいい赤ちゃんだったのに
浜辺に裸身の女
杭に囲まれ
露な姿
エロスはサディスティック
うつろな目を
柔肌を
猫みたいに
泣き声あげて
肩に食い込むカバンを引きずり
やっとの思いで 夕暮れの喫茶店にたどり着く
でも
いつものコーヒーが いつもの香を運んでこない
この場所は 私を受け入れてくれない
その時
私の大好 ....
岩清水
清く冷たくあふるるも
幾千幾万流れれば
その色止める事難し
せめて大きく温かく
海へ還らん
遮光カーテンの四隅に朝が零れている
うつ伏せで眠る君をベッドに残し、
素肌にすばやくドレスシャツを着て、
夜の逞しい身体は、そっと部屋を出てゆく
落ちてゆくエレベーターのなかで――
右手 ....
鏡の中で
バービー人形が倒れている
天井と床とがくっついて
型破りな世界
ひさしぶりの休日だっていうのに
ゴミだらけの部屋で
ノートパソコン開いて
誰かのホームページ
朝から晩まで ....
どうして人は嫉妬するんだろう
わたしも嫉妬
するんだったなたぶん
どうかな
生理の
一週間後あたりは気をつけなくちゃ
だけど
君の子どもなら
生み育ててもいいかなと
ふと思う
....
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