ティースプーン2本が
彼の人生の全てだった
安いアルミで出来たそれは
既に古ぼけ
2本重ねてもぴったり合う事は無く
カチカチと無機質な音を鳴らした
男はそれが好きだったし
いつもポケット ....
ゆきつもどりつ戻り橋

雨にかすかの影うつす

きいてもらえぬ声千歳

まどうこころに戻り橋


ゆうべのけがれ

あなたの声か

からだを濡らす

あなたの声か

 ....
ある人はそれを「雨」だと言った。

またある人はそれを「雪」だといったし、

偉い学者は「塵の一種」だと力説した。



ある日細かいものが降ってきた。

パラパラと人が気づくかど ....
痙攣と猜疑心に抱かれた夜は一滴の琥珀に君を覗いて。
酩酊の底で視界を追うよ。渦すら干して破片を贈ろう。神を締め殺した指から銀輪が溢れて涙を拭いてくれると思っていた。

呼吸が苦痛で仕方が無いから ....
 
 
 
 
きみはコーラを飲み干せない
柴犬のジョンは鳴けない
そしてぼくは笑わない
 
3つ揃うと
「不幸」
ができた
 
きらきら光る
「不幸」
だった
 
  ....
  それは光のなかに
  夕暮れどきの街灯にある
  一〇〇円ライターの炎のなかに
  乱反射する水面にある
  やさしい気持ちが消えないように
  祈り続ける心の奥に



 ....
1年前の物干し竿がボキボキ折れたため

線香立てに刺し

バスタオルを半年前の乾麺にかけると

「向いてないですから」

一瞬で職場放棄され
シフトに二つ穴が開き

洗濯機が運ぶ ....
黒い道がのびている
静かな{ルビ轍=わだち}が寄りそうように走り
道の上には白い雪が
粉砂糖のようにやさしく降り置いて


灰色の空には切り裂く翼もなく
肌を刺す冷たい空気ばかりが動く
 ....
奏でよう、永遠無限の旋 律





忍びよる、這うような

絡 みつき
ひっそりと



夜 に

心 の鐘つくよ うに奏で
よう


      *     ....
虹を渡ろうとした

無理なことは
わかっていた

わかっていたのに

虹色の夢見て
虹色の光見て

わかっていたのに
自分が見えなかった僕は
君に出会って初めて輪郭をもった
透明だった体も心も
次第に色付いていった

もっと君に見てもらいたくて
色はどんどん濃くなるけれど
僕は君が何色を好きなのか知らな ....
{引用=私は失敗の多い女の子じゃない。}
生々しく映えている淡い光の中でみっともなくすがりつく、皮膚のたるみなんかでもない。
大きな椅子の中で眠りについて教えてアリス。
時間はまだ探せないの?
 ....
「気楽」を抱き締めた
精一杯に、一生懸命に
「矛盾」が貼りついてきたので
えいや、と払い落としてごみ袋に入れる
これはもえるごみだろうか、と
湿った「疑い」が落ちてきたので
とりあえず床を ....
涙をぬぐう手の甲ごしに
おまえが見つめた火の生きものは
空に焦がれて死にかけていた


朝は目のようにゆうるり動き
世界は風のなかの風にたなびく


こすり
火を生み
 ....
   時は溯りくらりとした煙管
   沖田はどうして死んだのか 労咳ですよ、
   分らない 歴史(ペントクラフト)



   あの人が以内 人生とは「棘の道の夢の後」
   あの糸が ....
走る。

地面を蹴って。

斜め前に跳ねる。

走る。

そんな気持ちを。

全身で感じる。

走る。

軽快な歌を聴きながら。

口ずさみながら。

走る。

 ....
投げてよ
こっちに
液体

あなたの笑顔に撃ち抜かれちゃった
なんて
悪い冗談

氷水は飲めない
きらいだから
熱いものもダメ
猫舌だから
常温がいい

常温がいいよ

 ....
生まれたばかりのぼくの情熱よ
何処まで行くのだろう
此処か其処か
いや、何処でもいいんだよ
疑いたいのさ 単にぼくの実存を
そもそも情熱なんか無くたって……
結末は観て仕舞うなよと貴方に怒 ....
近づくクリスマス・イブに
街は華やいでいる
通りを歩くカップルは
皆 幸せそう


艶やかなイルミネーション
眩しいツリーのショウウインドウ


きらびやかな中に
とり残されてい ....
いまのところいつでも

あなたのなかにわたしがいて
わたしのなかにあなたがいる

   ・・すごく、すてき。
けっこうそれは近いのだ
もし呪いだとしたら
あまりにも空白であり
ところで私は充たされているのだ
あまりにも空白であり
公園の側の枯れた並木を通る
あまりにも空白であり
ところで私は充た ....
アスファルトに
心臓を打ち付けて
白線に
手を伸ばす
剥きだした 傷跡

           指 は

震 えて

           チェックメイト

後ろ指
指さない ....
今までのキセキが
私のキセキ

生きてるキセキが
私のキセキ

これからも
キセキを生み出す

それさえも
キセキ

起きたら
小さな小さな涙を
見た

きっと
その草は

わたしの変わりに
泣いてくれたのかもしれない
秋が遠のいていく

ひとひらひとひら
さよならを告げながら

秋が色褪せていく

もう
冬が来たんだね

鮮やかな秋は
記憶とともに
遠のいていく
ひもじさで己の足を喰ふ蛸を真似て己の爪を食む夜

霊長類以外は死なねばできません死んださかなの目といふものは

二枚貝裏と表は同じ顔見習いなさひ二枚舌の君

一〇五円で買える二匹の命かな二 ....
わんと鳴いたから
「ぼち」

わたしのこと
ほんとは誰も知らないはずなのに
「おはよう」
だなんて声かけて
頭をなでなでしたりする

とげぬき地蔵じゃないんだってば

雪が降って ....
悲しみと
同居する心は
未だ渇きが取れず
潤いの水を
求めていた

渇きを
癒すため
荒れた土地を
さ迷う
此処には
癒してくれる
水なんて無いのに
見当違いの場所に
心を ....
薄暗がりに
そっと開いた蕾

もし
陽がさしても
閉じないで

こころ
開いて

素敵な
笑顔を
見せて
深い赤と
鮮やかな緑

クリスマス・カラー

今年のクリスマスは
きっとこんな感じ

色鮮やかで
ピリピリ辛くて
北大路京介さんのおすすめリスト(19087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
乞食の話- プル式自由詩11*07-12-20
戻り橋- 吉岡ペペ ...自由詩407-12-20
空の破片- 時雨自由詩507-12-19
廻天- 氷吐自由詩307-12-19
たとえばそれはビー玉のようで- 森さかな自由詩707-12-19
かなしみについて- 草野春心自由詩807-12-19
その優しさ- 佐々木妖 ...自由詩11*07-12-19
絵本- 石瀬琳々自由詩18*07-12-19
Hymns_of_Marqee_moon- やまぐち ...自由詩4*07-12-19
虹を- 風音携帯写真+ ...3*07-12-19
AIR- 優羽自由詩6*07-12-19
Alice- エチカ自由詩6*07-12-19
きらくのはじまり- 小原あき自由詩18*07-12-18
こだま_手のひら- 木立 悟自由詩407-12-18
___紅と指- 紅山「そ ...自由詩107-12-18
走る。- 狠志自由詩507-12-18
常温- チアーヌ自由詩207-12-18
児童に沸き起こる情熱- 蘆琴自由詩107-12-18
イブの憂鬱- 渡 ひろ ...自由詩10*07-12-18
なかに、いる。- 長谷川智 ...自由詩5*07-12-18
風塵- 石川和広自由詩8*07-12-18
交差点- 揚羽 欄 ...自由詩19*07-12-18
キセキ_(奇跡/軌跡)- 緋月 衣 ...自由詩6*07-12-17
朝露- 風音携帯写真+ ...4*07-12-17
冬が来る- 風音携帯写真+ ...2*07-12-17
さかなのきもち- 亜樹短歌207-12-17
ぽちたま- 恋月 ぴ ...自由詩21+*07-12-16
砂漠の心- 妖刀紅桜未詩・独白6*07-12-16
闇花- 風音携帯写真+ ...4*07-12-16
クリスマス・カラー- 風音携帯写真+ ...2*07-12-16

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