星空は
誰かを亡くした後に見ると
もうせつなくて
全身の力を奪うけれど
残された人間はそのまま
生きるしかないのだから
永い年月をかけてでも
また
星空を見上げる勇気を

わたした ....
夕焼け空捕まえて泣いた
切なくて声出して呼んだ

宵待ち竦んでうずくまる
可哀想だなんて
放っておいてほしくて

差し伸べられた手払って
悲しみなど許せないと叫んで

幼い日
川 ....
乾いた部屋の中で 僕は
水をこぼしてしまった
慌ててティッシュやタオルに吸いこませるけれど
水はカーペットや毛布の中に染みていった
ため息が空中で停止するくらいに
時はぬかるんで 流れがよど ....
森閑の紫陽花の露食み駆けほてる頬うずめた先一寸の冷めたほむら

果樹園の久しき灯り小屋の窓番人の影父を実らせ

知らぬとも海は胎を撫でまわし潮にふくらむ少女の麦藁帽

鼻照らす翳せし流灯そ ....
あが、あがあが。


手にとって見たら、ちがった。

こりゃ、まずいぞ。

見なかったことにしよう。

誰かに見られたら、まずいぞ。

あがあが、あが。ちがった。



 ....
私の理想の女性は林家パー子です
見た目はおいといて理想です
自分のやることなすことを
中身はおいといていつも笑ってくれる
そんな人がそばにいたら世界はどんなに楽しいことでしょう
別に私はいつ ....
 ただひた向きに
 かつもくもくと
 汗をかきかき 生きてゆきたい

 風はなく
 誰も居なくても
 責めるのではなく 受けてゆきたい


 花は花として
 なに 想うのだろう
 ....
ハイ ジミー
今日は晴れているかい
君がジムという名前かどうか知らないけれど
僕の中ではジミーと呼んでいたよ

ときおりすれ違うだけの君が
急に
ねえ兄弟
今日はなんて素敵に晴れてるん ....
魚群
天から降る
花のよう
鳥の群れ

爪先が赤い
あれは鳩だ
針金を巻かれるよう
その声は細い

薄い影、首筋に射す
そこには初めてのしるし
階下から聞こえるコーラス
 ....
白鳥のくび憂鬱な長さなり





          一九九五年一二月二六日
意地悪を言ひたくなるの冬の薔薇





          一九九五年一二月二六日
陸と海
乗り物と景色
バレンタインと勝利

寝てワナをかけ
夜明けと夕暮れ
奇麗な空気とキチンとした芝生

踊りまくり
木々と塚
たたく人と走る人

完璧は効率的でない。
あ ....
きみが生まれた病院へゆこう
インフルエンザの季節だから
まだ赤い きみのBCGみたいに
痛い注射を刺されにゆこう
歯の無いきみの笑い顔を抱っこして
きみを産んだ病院へゆこう

晴れて乾い ....
雨は空から降るよ

恩人は退職していた

涙は瞳からあふれて頬をつたうよ

問題は停滞したままだけど願いは一つかなった

悲しみは遥かな藍色の空の下から訪れるよ

お金はない、だか ....
  夕暮れのスケートリンクすみれいろ映画のフィルムにひとすじの傷





                     吹きさらしお腹の弱い星たちが
                    ....
+と−の線が地面に引かれ

こぞってそこに点をうつ

私の位置は+3

あなたの位置は?


+と−の線が地面に引かれ

僕らその上をいったりきたり

人に引かれた線の上 ....
僕はいつも君を見ていたかった

だけど君は去って行くのかい

輝いてる僕をいつしか見て欲しいのさ

いつか、いつか、

いつも僕は君を見ている

だけど君は僕の気持ちを ....
知らなかった
気づかなかった

低温火傷
してたってこと


気づかなかった
気づけなかった

あなたの心も
熱かったってこと


ずっと触っていたかった
汚れた空気を吸い込んで

白く吐き出す

スーツを着た人たちは足早に

私を押しのけていく


こんなに人がいるのに孤独だよ
恋しさにとまどう心シクラメン
    うつむく頬にそっと紅さし


今もなおあの日の夢にくちづける
    クリスマスローズ淡き語らい


冬を恋いうす黄に咲くはわが心
    いつ ....
窓を開けると冷たい風が頬を叩いたとき
思い浮かべたのは君の笑顔

電車に揺られて睡魔と闘いながら
夢で感じるのは君の唇

つまらない講義を聴くよりも
この時間を君と過ごしたかったよ
 ....
すこしずつ、歩みつづけているんだ。


こんなふうにしてでも。








このたましいは、どこへゆくのだろう


なに者に、なるのだろう

このこころは ....
かいちゃんはまだ歩けない
もうすぐ一歳と五ヶ月になるのに
まだ歩かない

だけどハイハイはとっても上手
ものすごいスピードで突進して来る
逃げるのだってとっても上手

おむつ替えや着替 ....
風の金属、高音域の。
線状の宙、引っ掻き傷の。
あなたの心が難しい
というシーンを走れば
眼を閉じてもなお白いスピード、


止まらない、
破けたように白いガードレール ....
そろそろ死んどけ
 と、壁に向かって問いかける
   アレはもういらない
     と、自分勝手に眼を離す

  例えば、一握りの殺意と
     一つまみの愛情があるとすれば  ....
大切にしまいこんだ昨日
両の手でそっとそっと
塞がり始めた今日
密やかにただ密やかに
目覚ましを掛け忘れた明日
もう、たくさんなんだよ
何かに追われて、何かをおそれて
夢さえもみれなくて ....
飛び立とう 誇らしく

この大地を蹴って

逞しく 美しく 力の限りに



これは昨年から新規参入した球団の

選手応援歌の歌詞である



この歌詞を見ると考 ....
記憶の ぬくもりが
朝のラインに 並びます
いくつかは やわらかく はじらい
いくつかは つめたく ゆるされて

/濡れた空に 水の旗が ゆるやかに たなびいています/



それで ....
眠りに落ちると
いつもそこは凍夜
誰にもじゃまされず
暗闇を独り占めする

   外ではひどく激しい気流
   雲で空に恨み言を描き付けて

あのころって、いつだ?
わたしたちって、 ....
あなたの寂しさ
あなたの強さ

洗濯物がまわっている
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
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