悲しい顔をした夜が明けて
昼間の日差しが
軽快に踊り始めようか
というのに

透明な涙が
胸の中で
溢れていた

だれにも見せたくない
それは
意固地な決心で
馬鹿みたい
か ....
ゆらりと揺れた雑草の陰
白い花びらなんの影
るるると鳴くのは{ルビ何=なに}の声
るりりと鳴くのは{ルビ何=なん}のこえ

ゆらる花びら白い影
るるりと草が鳴いている
明日は雨が降るろう ....
言葉が僕たちを汚さなくなって
久しい
お悔やみに
少し遅い桜の木の下に
鉛の文字を埋めてみた


泥が手にはね
鉛の文字は
薄荷棒のように冷たい
桜は八重だったと見え
あれよあれ ....
:早弁したからお腹すいちゃった!

:昨日バイクで事故ってさー

:ライブ行って来たんだって?

:それで車の中でねぇ〜

:オレ、禁煙してるんだ

:ウイングスのコンサートが・・ ....
どこかへ軽々しく飛んでいくから
  スパゲティの紐を結んでおく
   晴れた日には雨が降らない
   哀しい夢を見てしまったら
      こちらには戻れない
 可愛い女の子の歌う歌は哀しい ....
火は熱い
氷は冷たい
石は硬い
マシュマロはやわらかい
斬鉄剣じゃ、こんにゃくは斬れない

そんな感じで君が好き
影を追った 皐月

 梅雨はまだ来ないね

もう一度 駆け出して

 もういいかい

翳りの無いコンクリートは
熱に浮かされて
揺れる

霞む影

 まあだだよ

幻に ....
お客さんはこの近所かい
俺は二・三年前は
西新宿あたりでよく飲んでいたものさ
都市再開発とかいうやつで
空き地と金網ばかりが増えていって
小さなスナックやら寿司屋やらが並んでいたのが
一軒 ....
ぼくだけの世界
浮かべて沈めて遊んでた
バカなことだと思うだろうに
勝手なぼくは生き急ぐ



つまらなくなったら、終わりだ
だったらぼくは、何度終わったのだろう


この手の平 ....
夜中に雨が通り過ぎた朝
近くの林から
夏が歌っている
共に生きていることを
呼びかけながら歌っている

昨日が雨だったことを
忘れさせるような昼
川の中から
夏が歌っている
自分が ....
床下の古い梅酒の甕の中に
老女が一人 ちんまりと正座している
皺だらけの顔でにこにこと笑いながら
一匹の小さな透明な竜と遊んでいる

琥珀色に澄んだ酒の中で 軽く竜を弾く
竜 ....
どっかのブログに書いてあった。

『キャバ嬢の仕事は、夢を売ること』

少し苦笑いになってしまった。



日曜日は連絡つかなくてごめんなさい。

化粧だけうまくてごめんな ....
夏の結構暑い日に
君と二人でベンチで食べた
甘いおやつのチョコボール

集めてた銀色のエンジェル
あと一枚で揃うのに
なかなか出てこないんだ

まだもらったことのない
おもちゃの缶詰 ....
あまえんぼうだな〜

寂しいのはお互い様

早く寝なさい(^^)






泣いてるなんて言えなかった。
声が聞きたいなんて言えなかった。
もう少しだけって言うのが精一 ....
ここはどこかとおもう
そしてすぐに
ここは大地だとおもった
風がふいて
雨がふって
鳥がないて
いきて
いる



奏でる というようなものではない
どこからともなく湧 ....
七十二歳になりて


 永い連休が過ぎた。5月7日72歳の誕生日である。フランス大統領は保守になった。共産党・社会党ご苦労さんである。その役割を果たし、社会主義は終焉しつつある。
 フランスは ....
バケツを持って浜辺に向かい
バケツでそっと盗み出す
目の前に広がる海を
バケツでそっと盗み出す
頭上に浮かんだ夕焼けも
バケツでそっと盗み出す
帰り道の一面の青麦も
バケツでそっと盗み出 ....
朝靄に隠された
乳白色の意識の中
息を潜めるだけで、聞こえる
それが終わりではなく
始まりであることを
裏付けするような
 
透明と不透明は
限り無く澄みきって
螺旋の配列を
組み ....
川のせせらぎかと思った
マンホールの奥に それはある
空気入れで押し込めたタイヤの中にも
 いわば
作りかけでいたはずの 夏の星座
暗闇を並べるのは不自由するばかりで
地平まで 窓に映る蛍 ....
いつのまにか
こすもは、すぺーすへと
ぐれーどあっぷ
していて
 
ぼうちょうをくりかえす
この、これは
どうもとめどない
らしい
 
 
これを
あい、とよぶか
かがくげん ....
果実を齧る
あなたの首筋には
薄紫の線が浮かぶ

私はその首筋に
かぶりつきたい衝動を抑えて
おいしいかいと
あなたに聞く

あなたは
貪り尽くすように
果実を ....
ねえ聞こえる?

今 残酷なことされてるの

私今まで勘違いしてた
そんな風に思ってたのって
過去があったから
仕方が無かった話だけど

ねえ聞いてる?

今 残酷なことされてた ....
照れた時に
鼻の下を ひとさし指で拭う癖があって
今でもよくやってしまうのだけど
もう そばにはいないあのひとのことを
どうしても思い出してしまう

からかい口調で
だけど 愛しげな眼差 ....
もっと早く気づけば良かったのに

今ソレを気が付いたって

手遅れであって僕にはどうすることもできず

ただこの狭き場所で立っているだけだった

まぶしすぎるくらいヒカルライト ....
 端午の日茶を入れくれし雨森庵

 波静か霞立ちたる余呉の湖

 麦酒のみ蕎麦を食いけり福井の里 
ピアノの部屋には 古いステレオが置かれていて
横に長く重たそうで 足が細い  猫みたいに

レコードのかけかたをおぼえたわたしは
あるいちまいのレコードの秘密をしった

スピーカーに耳 ....
重ねあう肌のあたたかさに
見いだそうとするもの

胸の奥に秘めるもの

真新しかったスーツに
シワもめだってきて
某寂無人のかかとに踏まれた
つま先が疼く

こんなはずじゃなかった ....
.

雨は夜更け前に
一段と激しくなるだろう
永遠を探していた
一人、何もない道を歩いて
世界の事なんて考えながら
夢と現実の狭間を
さまよっている


母が死にました
川はい ....
夕暮れを君と二人で歩いてく
寂しいと寂しいが並んで歩いてく
おっきな夕日が沈んでく

明日もこうしていようね
寄り添いながら僕は言う

寂しいと寂しいが並んだら
嬉しいとか温かいになる ....
清算されない過去で
腐敗し始めた小指に
果物ナイフを突き立てて
基節骨の深い処に疵を入れる

白旗の揚げ方を知らないから
傷口を舐めた舌は赤く染まり

飼い慣らされて
飛び方も
 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
彼方から- 乱太郎未詩・独白6*07-5-7
いうぐれ- プル式自由詩5*07-5-7
鉛の花- フユナ自由詩11*07-5-7
80’Sグラフィティ- 渡 ひろ ...未詩・独白3*07-5-7
messo_piano- ピッピ自由詩707-5-7
わかんね- 太陽の獣自由詩4*07-5-7
*影追い*- ちと自由詩3*07-5-7
「焼き鳥しげ」-酔っ払いバージョン-- ゆいしず ...自由詩1*07-5-7
真実不適応者- おるふぇ自由詩207-5-7
夏が歌う- ぽえむ君自由詩7*07-5-7
古梅酒- リーフレ ...自由詩10*07-5-7
キャバ嬢の仕事- ごまたれ ...自由詩6*07-5-7
きょろ- おるふぇ自由詩407-5-7
さみしいよ。- 空 春色自由詩4*07-5-7
にじのみさきにて- さち自由詩18*07-5-7
__七十二歳になりて- 生田 稔散文(批評 ...13*07-5-7
バケツ- 村木正成自由詩11*07-5-7
呼吸- 山中 烏 ...自由詩9*07-5-7
帰還(feedback)- 高橋良幸自由詩1207-5-7
すぺーす=- 山中 烏 ...自由詩7*07-5-7
死の果実- なかがわ ...自由詩7*07-5-7
優しさのハナシ- チェセロ ...未詩・独白307-5-7
キャリア- 有扉なぎ ...自由詩507-5-7
ロボットハートストーリー- こめ自由詩1407-5-6
皐月五日- 生田 稔俳句3*07-5-6
1977- 美砂自由詩2*07-5-6
- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-5-6
静かなとき- 今田コボ自由詩10*07-5-6
オレンジタイム- おるふぇ自由詩707-5-6
風切羽根- 士狼(銀)自由詩9*07-5-6

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