庭に花園を作って楽しむのは
未来を
思うこと
球根は裏切ることなく
毎年花を咲かせるし
宿根草は年毎に株を大きくする
一年草は種を落とし
思わぬところから芽を出している

白いつるバ ....
               140409

嘘があるから真実もあるだろう
楽観論者の筆者は軽く聞き流す
哲学青年は厳密に考察を開始する
100パーセントの真実なんてあるものか
必ず嘘とい ....
ジャンケン ポン
鬼だー! 隠れろ!
春の鬼ごっこ
小さな女の子たちが隠れる場所を探している
木の陰へ
路地の奥へ
鬼が来る早く隠れないと……

慌てて
建築資材倉庫へ
独りで逃げ ....
おばさんは一日にして成らず

常識がないと人にいうあなたの方が常識無し

若者言葉ネットで検索中

何度聴いても覚えられないパソコン用語

話を聴いてくれる相手を探してる

助走乗 ....
雪解けを待ち切れず
雪の中に芽を出してしまう

だから雪を早くよけてやろうとして
芽をちょん切ってしまったこともある
苦い記憶
切られた芽は花にならない
でも次の年には
必ず芽吹く
 ....
フォークで
ひとくちずつ
崩されていく
ホールの
切り分けられないまるまるとしたケーキ



夢中にむさぼった夢の後味が
満たそうとしたもののおおきさを物語る



コトキレ ....
度の強い
あなたの眼鏡をかけると
そこは二重の世界

レンズ越しの
歪んだ世界

たった一枚のレンズで
私の世界は歪んでゆく

人の顔も表情も
喜びも悲しみも
全 ....
桜に挟まれた鉄塔が詩を射精する郊外

私の目に精子が入って充血する水色の町

古書店の主人が埃と光を激突させる本棚

君の闇が深まれば芸術を踏み潰せる

選んだ言葉が次々と逃げてゆく夕 ....
 1
指先の吐き出す音は
宇宙で絡み合う
としても 
糸の無い繋がり
華やかな彩りも 
時の経過に
消える夜の虹
孤高の富士は
大地に根を張り
世界の山々と融合するけれど

彼 ....
青天の霹靂
風神 
雷神
天の声

大太鼓と小太鼓を打ち鳴らし
祭礼は始まる


天を仰げば
天が撒く雹に頬を打たれ

冷たく痛い神異を受ければ
己の未熟を思い知る

我 ....
枯れ葉色の服を着た
不思議な顔の人が
あたしの家の前で
ばたりとたおれる

空気を切り裂く
やかましい音
不思議な言葉の叫び声
うちの犬が走りまわって吠える

町で見かけるおじさん ....
誕生日
私の多面体の面が
またひとつ増えた

生まれた瞬間は
まんまるだったはずなのに
歳を重ねるごとに
ひとつずつ面が増えて

今では寄せ木細工にも似た
得体の知れない多面体 ....
石灰岩の岬で その木は咲いていた
岩礁を咀嚼する波しぶきで、真夏だというのに咲いていた 桜の木
あの花は  きっと永久の入り口を見たのだ

桜は黄泉を観ていた
泣いている人々のことは  ....
               140407
今日は、
昨日より10度気温を上げますから許してください
自分勝手な願いを拒否する
今日の設定温度はプラス4度であるべきだ
森の女神と藪の野人の合 ....
誰にも
知られたくないことって

本当は誰かに
いちばん理解して
もらいたいことなのかも知れない

止まっていた
私の時間は

君に出逢った
あの瞬間から動き始めた
 ....
水のなかの空
浪はひとつ吼え
蒼に倒れる柱
遠い遠い土けむり


鉄路の終着
痛い緑
池を割る花
色にそよいで


井戸が連なり 蛇になり
午後の陰をすぎてゆ ....
儚そうにしているので
水をあげる

儚そうにしているので
そよ風に頼んでみる

儚そうにしているので
歌って聴かせる

儚そうな顔をやめないので
そっと立ち去る


ものかげ ....
雪を土の上に敷いていく その道を
スノーダンプに雪を積んで 水辺まで運ぶ

降り積もった雪の塊 
昼の熱にとけて したたり落ち
夕暮れに 冷め 夜に凍り 
朝には スコップもささらない
 ....
 
与太話もひとくぎり

タバコくわえりゃ、そっと広告入りの百円ライター

泣いちゃうよ、マスター


 
あなたは数十年間共に過ごした顔を
しみじみ見つめたことはあったか
舐めるように眺めたことがあったか

家庭で会社で割り当てられた役
自分の心を追い払い
ドーランを塗り 眉を描き
役のキャ ....
 これは きのう
 こっちは きょう
 どうしてこんなにささくれが多いのだろう
 ぼくの
 サキソホンから
 そんな
 ぼやきの声がきこえてくる

      *

  ....
満開のソメイヨシノ

春の強い風に散り
工場のタンクや配管に
まばらな花が咲く

工場の町の春景色


自家不和合性のこの桜は
開花して
ソメイヨシノどうしで
受粉して結実 ....
緑の勢力図は
放り投げた紙くずにさえ
影響される
その草いろをゆらめかせる
ゆらめき
のなかにまたたく花々

広大な領域を
おしやられ、おし広げるのを
わたしが傍観したように ....
コツコツコツ深夜の足音
ゴソゴソゴソ深夜の物音

何をしているのだろうと
訝りつつ目覚めれば深夜

安眠を妨げる足音や物音
決まった時刻に乱される

ドアを開け見渡しながら
誰もい ....
座禅

靴下を裏返すように
自分の端をつまみ
引っ張ってひっくり返すと
私は
闇に包まれ
遮音され
触覚も
痛覚も
温点と冷点もなく
声を出すことも
食べることも
匂いを嗅ぐ ....
破裂した精神から
無数に咲き乱れる
色とりどりの気球
大気圏を目指すアストロノーツ

「僕らはこの星の火傷そのもの
 剥離する瘡蓋だ―― 」

 ――なのに捨てきれない!

抱き寄 ....
くやしさをバネに
わたし達は
ときどき生きるけれど
自分が育てる
未来もつものに
自分がされたことの
うっぷんをはらすような
意地みたいなもので
その絆を
つなぐべきでない、と、
 ....
誰もが夕暮れには傾いて見える
家へ酒場へあるいは虚空へと

夕暮れに姿勢がいいのは
電信柱と案山子だけなのかもしれない

僕はきみに傾いてゆきたい
いつかきみの傾きとぶつかるまで
食べ物買うのに言葉はいらない
ましてや売る人の心など

風邪薬は効き目を買う
心配そうな言葉など鬱陶しい

陳列棚から取り出した飲み物
黙って値段を示せばいい
すぐに飲もうと だれと飲 ....
いまは幾度めの春なのだろう
遠い昔のような
つい昨日のような

子供たちもそれぞれに
この世界のどこかへ
紛れていった

いまも日々の食をもとめて
彷徨う身にも春はやさしい

な ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花園- Lucy自由詩17*14-4-9
真実- あおば自由詩12*14-4-9
【_春の鬼_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-4-9
自由律_【_おばさんの流儀_】_其の五- 泡沫恋歌俳句10*14-4-9
クロッカス- Lucy自由詩11*14-4-9
かりそめのまるまる- はなもと ...自由詩414-4-8
眼鏡- chiharu自由詩5*14-4-8
レモン爆破5秒前- 左屋百色自由詩8*14-4-8
夜の蜘蛛- イナエ自由詩13*14-4-8
天の祭礼- ichirou自由詩7*14-4-8
不思議な顔- 藤原絵理 ...自由詩3*14-4-7
多面体- nonya自由詩27*14-4-7
【嵐】_根を張る- るるりら自由詩17+*14-4-7
受諾- あおば自由詩2*14-4-7
アイスクリーム- chiharu自由詩5*14-4-7
冬と離音- 木立 悟自由詩514-4-7
その花は- もっぷ自由詩914-4-7
麦わら帽子のスノーロード_- 砂木自由詩14+*14-4-7
泣いちゃうよ- 殿上 童自由詩13*14-4-6
- イナエ自由詩15*14-4-6
ぼくのサキソホン- 石川敬大自由詩10*14-4-5
恋い焦がれてソメイヨシノは咲く- ichirou自由詩15*14-4-5
遠いいくさ- 遙洋自由詩4*14-4-5
足音・・・- tamami自由詩1714-4-5
不立文字- ichirou自由詩10*14-4-5
地球詩人- ただのみ ...自由詩25*14-4-4
負の連鎖について- はなもと ...自由詩314-4-4
夕暮れ- 梅昆布茶自由詩2514-4-4
余計なお世話だけれど- イナエ自由詩18+*14-4-4
三毛猫のうた- 梅昆布茶自由詩1914-4-4

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