月明かりの海に
ほのかに明るい雲の輪郭が
宙に浮かぶ島のように流れていく
無数の星々は灯台で
動く飛行機の灯りは
湾に停泊する船の灯りなのでしょうか
そして
それを見上げる私は
 ....
* とまどい *


夢の中で
わたくしは
おんなだった

目覚めても
なお
わたくしは
おんなだった


こんな朝もあるのね



* デイズ   ....
ひとつ ひとつ

星が尾を引いて

宵を流れていく

夢の跡を引いて

彼方へと流れていく


ひとつ ひとつ

掛けた願いが流れて

人はいつか星を無くす ....
放課後の淡い窓から金管の音よ羽ばたけ青のたかみへ




とおせんぼされてる明日に手を伸ばすように螺旋階段のぼる




コピー機が光をシャッフルする影でちがう切札のぞむ我がまま
 ....
前に 誰かと話したことがあった

好きな人の好きな人が親友だったら
親友の好きな人が好きな人だったら
わたしは好きな人を好きであることを辞めると思うよ


まさかそんな 漫画みたいな話
 ....
去年のいまごろ

わたしは受験生で

センター試験の勉強に追われて

とかなんだかんだ言いながらも、

みかんに落書きなんかしていた

あの頃もっと必死になっていれば

今とは違う環境

出会わなか ....
あなたはわたしのものではない
わたしはあなたのものではない
うそぶく唇にくわえる煙草はバージニアスリム
煙草を吸うやつは口唇期から抜けてないんだぞと
嘲笑ってはみたが
おれも喫煙者だから薮蛇 ....
みなし子にかける言葉があるか
みなし子に
かける言葉はあるか

霧のような冷たい雨が降る日
孤独と不信に凝り固まった心を持つ子
その子の瞳は何も知らない

知らないけど知っている
日 ....
母ちゃんは台所(だいどこ)飯を炊く
父ちゃんは精出し仕事する
祖父ちゃんの戯れ言聞き流し
祖母ちゃんよ天国で見てろ

嗚呼、宵や宵や
夜風よ冷たくて
何億光年先も見えそうさ  ....
   私の中で歌っていた
   リズムはもう死んで
   あとには振子とぜんまいが
   解体工場の鉄くず同然に
   ゆっくりと瞬目しながら
   光の中に溶け出していくのだった


 ....
夜の舞い

地の藍と 空の紫に

染まり

踊り続ける かりそめに
はるは さくらのおちるそくどでやはり

おちていく

はるに かぜをまとった やどなしびとと
おなじ ことばで

おちていく
   

   ひとつの恋の終わりは、
   ひとつの音楽とひとつの香りを残す―――




いつだったか
すれ違った文庫本の帯が
そう主張していた

乾かないルーズソックスの ....
ニルヴァ漸々と
永劫に点在せぬ珠玉

ひろがりと
点犀を
一色後らせ
壊殘の聳世
灼けた遺肖に語らえ


天對凪がり
失われ逝く
幻滅の母性よ
珠紫トローチ
一慧ハ ....
空をみあげた。星が光ってた。ずいぶんとこうして空をみあげてる。

毎日同じ空を同じ場所を同じ時間にみあげているのに星はDon’t形状記憶。



空をみあげた。星が光ってた。今日は ....
 
 
οわだい

すべての話題を鮮やかに
祖父の話へと導き
帰結する

この人はたぶん
愛を知ってると思う



οあんこ

粒あんの饅頭と
こしあんの饅頭と

 ....
兄ちゃんのヘタクソなギターを思い出す
12月、寒い夜

妹は彼氏が出来たとはしゃいでた

東京には空もないし、星も見えないぞ
父ちゃんは乱暴に俺の頭をはたき
戻ってくるなと言った ....
世界の果てって行ったことあるかい?
先週もソコに行ってきたんだ
家族連れやらなんやらで
てんやわんやの大騒ぎさ

広い大地
燦々と降り注ぐ太陽
きれいな瞳
そして心
 ....
{ルビ銅=あかゞね}の地に影なす禿げ山は峙ち
ひと足もふた足も早く夜を招き入れる
時のか細き尾は見え隠れを続け
遠くより線路の軋む音が届く ....
私の心を哀しくさせる

温かく強い光は天高く遠のき

私は切ない気分になる



枯れ葉舞い散る風の中

私の心は千々に乱れる

秋風よ

どうか私の心から温もりを奪わな ....
  (それは罰でしょうか
   それともただの汚辱でしょうか・・・・・・)


   樹の幹につと掛けられた梯子に登ったのは
   愚かさでしょうか
   それとも下卑た好奇心でしょう ....
たとえば 空に思う様 線を引くように
臭う 修正液で
東京の地図を買い込み線を引く
川崎の地図に新しい線を引く

真っ白の線は やがて 空と地を結ぶ

たとえば 地図に思う様 線を引くよ ....
生きるのは/疲れましたと祖母が言う/空に刺さった冬の三日月

死にたいと/言えてしまう程わたしは自由/くたばることの出来ない自由

黄昏る/冬の寂しい路地裏に/孕んだ放火魔が火を産み落とす
 ....
もしもわたしが秋ならば
都会のビルや街路樹ごしに
優しくあなたに
オレンジ色の陽だまりを届けよう


もしもわたしが空ならば
あなたが見る通勤電車の窓の向こうに
透んだ永遠の水色を用意 ....
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
 
 
 


あなたには
この愛が伝わりません

ミノフスキー粒子が濃いのです




どうしてかしら

わたくしが
あなたを一番うまく
つかえるのに


 ....
正午を過ぎ、 電車に乗った。

静かな その車内で、腰かけていると、

ときに、いろんなものを目にすることがある。








その人は、片足がなかった。

 ....
青空に鉄塔高くそびえたり


ワイン色の暁の空に酔いしれて


虹の橋渡って会いに行きたいな


星月夜君と二人でランデブー


首筋に冬のくちづけ雪の華


雨上がり君 ....
君を想っている
君を感じている
君は僕が生まれてきた時
どこかに落としてきてしまった
大切なもう片一方
たとえ遠く離れていても
いつもそばにいる
そのことを
忘れないでほしい
 ....
繰り返される季節の
永遠を想う冬の朝
一面の土が白く広がる大地は
きららきららと光から音を奏で
音は寒さを物語る

繰り返される季節の
瞬間を想う冬の朝
一面の水が白く波立つ湖は
ふ ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰のための涙でしょうか- ススメ自由詩506-12-3
三つの朝の詩- さくらほ自由詩10*06-12-3
『星』- しろいぬ自由詩1*06-12-3
Line- まほし短歌21*06-12-3
予言的中- 哀音自由詩3*06-12-3
去年のいまごろ- lazy携帯写真+ ...11*06-12-3
口唇期- 佐々宝砂自由詩8*06-12-3
暁星- 渡辺亘自由詩7*06-12-3
妹よ- なかがわ ...自由詩7*06-12-3
時をおくる- 月夜野自由詩17*06-12-2
夜は舞い- あれくら ...自由詩106-12-2
はる- メルメル自由詩7*06-12-2
ひとつの恋の- Rin.自由詩24*06-12-2
陽光スピカ- キメラ自由詩506-12-2
死んじゃった星たちをながめて- 李恵自由詩5*06-12-2
祖母のアラカルト- 橘のの自由詩606-12-2
東京ラーメン- 大西 チ ...自由詩1706-12-2
ブギウギ・ワンダーランド- なかがわ ...自由詩6*06-12-2
銅夜(どうよ)- 遊羽自由詩5*06-12-2
秋風- ajisai自由詩8*06-12-1
寓話- 月夜野自由詩15*06-12-1
僕は『自由に』頭の中で街をトレースする- アハウ自由詩6*06-12-1
考えるのは生死について、そればっかり- 吉田ぐん ...短歌2406-12-1
もしもわたしが- さくらほ自由詩19*06-12-1
冬の窓- 石瀬琳々自由詩29*06-12-1
乙女G妄想- 橘のの自由詩1006-12-1
静かな日- わら自由詩11*06-12-1
空模様Ⅱ- 未有花俳句12*06-12-1
ラブレター- たもつ自由詩14*06-12-1
繰り返される季節- ぽえむ君自由詩14*06-12-1

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