生きている痛みや歓び

どっちが

刹那や永遠だろう

ほんとのことってなんだろう

僕は馬鹿だから

あたまで考えたことは

信じてももらえずに

密かな証にしかしてもら ....
死がそこにあることを知る幼子も羽だけ残し逝った虫の

きょうもまた葬儀場に黒々と人は集まり人は集まり

病葉を冬のひざしに見透かして空のこんなに小さきことを

この世への未練を断ち切る日数 ....
燭台のともしびに羽虫の燃え尽きるように
夕陽を沈ませてはならない

銀色のリングのような月を黙って見送ってはいけないのだ

彼女の涙を数えてはいけない
きっとすぐに溺れてしまうだろうから
 ....
どうして人は、人の不幸を喜ぶのか。



あらそうと、残念そうな顔をしておいて

その実、興味半分に成り行きを知りたがり

ネホリハホリ聞きたがるのか。



そうして、人の不 ....
海辺のね、小さなレストランに行ったよ。

行きたいお店があるんだよねってあのこが言うから

ふたりで出かけることにしたんだ。



近所のバス停で待ち合わせ

時間通りに来た僕を
 ....
たとえば
悪意であったなら
オブラートに包んで飲み込む

たとえば
優しさであったなら
丁寧に蒸留したあと
春色のカプセルにして
冬に打ちひしがれた小鳥のために
蒔いておく

た ....
             130111


ぐい呑みの親分が丸呑みだと喚いたら
いきなり拳固が飛んできた
痛いと思ったので
殴り返す
10倍にして返したかったが
手が追いつかず敵わない ....
好きはみんな違うから
わたしの好きと
軋むかもしれないけれど


明日行くよ



「隣はごめんです!」
と、叫んだけれど
本心だけど部分だから



だけど
 ....
大きな窓のしたで
セックスをしましょう
往来へでて
人殺しをしましょうか
それとも
花壇に種をまきましょうか

笛を吹きましょうか
肉を焼きましょうか
もうすこしここにいましょう ....
あれは一羽ずつ
てんでに吐くうた声でなく
呼んでいる
応えている
追い越しそうに
また遅れそうになりながら
それぞれ少しずつ
列を乱し
競うのでなく
追従でもなく
他者との距離を
 ....
   *いちばんほしいもの

守りたいもののあいだで
やがては 息もできなくなるので
いちばんほしいものは
手の届かない処へ

四角い窓のむこう
屋根と屋根の隙間のくらやみで
瞬いて ....
スムーズに話そう、あいにくと私の前にいる逃げ出した夜は詩人で難聴気味だった
たとえば、私の友人であるアナトール・フランスの書いたやつを読んで
【隠された表】と【真実である裏】を交互に推測し、幾度で ....
死ぬまでに 鳴らしたい響かせがある
きっと きっと 誰しもに

私はまだ受け取っていない 
私だけのギフト

 本当に欲する欲ではないギフト
 的がずれているのか 天を片目で見開く

 ....
「ママ!ママぁ!」

真夜中私を激しく呼ぶ声の元に行き
いつも通り右手を差し出すと
大事なお人形を愛でるかのように
それを自分の胸の前でぎゅっと抱き締め
再びすやすやと寝息をたて始める
 ....
 わたしは二階の部屋にあがって、鈴木さんのガラス玉を手にとって、しばらくながめていた。どこかでみかけた夜店の、輪投げの景品みたいな、ただのガラス玉だった。
 だいじょうぶかなぁ、なんだかニセモノみた ....
古新聞紙が家の物置に山積みになっている


今日は確か古紙回収の日だったと今朝になって気づいたが
今更になってこの大量の古紙を束ねてまでゴミ捨て場にいくには気が引ける



古新聞紙が ....
     雪がふる雪がふる
     音もなくふりつもる
     蝉たちは土の中
     耳を傾け夏をまつ
     あの日の麦わら帽子は
     いまも埋もれてい ....
スー・チーは全くかしこい
十七歳のおばあちゃんなのに
この冬から
おとがいを同居人の鼻の頭に擦りつけて
痒みを解消する手管を見つけた
たまに唇を舐めてくれるようになったのは
やっと同類と認 ....
陽射しは澄んだ冷気を纏い
静かに微笑んでいた
病床から起き上がる母親のように

すると蒼白い時と仄暗い人の群れで編まれるはずの朝が
心なしか ふと暖色に染まり
視線は飛翔してはまた憩う 小 ....
祈りであるのかもしれない まもなく3番線の電車が発車して
数分後にまた別の電車がこのホームにやってくる
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返して
同じ(正確には違う) ....
薬を飲んで
目を開けたら
帰って来て
発見し
どうすることもできずに
兄たちの帰りを待ち
帰宅した兄たちが
祖父母に電話をする姿が見える
あわてて母達は
子ども達に
救急の方法を教 ....
吃音的思考
促音が音叉のように
響き渡る
繰り返し繰り返し繰り返し

長音と撥音の区別の無い思考
一音節で何を語る
テンションとリラックスの繰り返しが
微妙にずれ

吃音的身体運動 ....
耳から風を贈る 一致した音楽
気分と手を繋ぐ

瞬間の持続 幸あふる

気性と天気の反比例の線を膨らます努力を
楽しむ 年輪を重ね愉しむ

刹那の点線を歩んでゆく 増す増す幸こゆく
 ....
 埃だらけのコンクリートに影を焦げつかせ、
立っているひとりぼっちの後ろ姿を見つける
のに君がずいぶん手間取ったのは、二歳の子
には高すぎる太い鉄柵がちょうど君の視界を
遮り、そこからコンクリ ....
空っ風の吹く夜は
別宅の湯屋のうすい硝子戸が
ぶるぶる震えて怖かった

ぼんやり灯る電球の下
木の蓋をとれば
お湯はもうもうと息を吐く
祖母は
もう、いいよ、というまで
ごつい亀の子 ....
    
    水道の蛇口を閉め忘れたようで
    寝ているうちに耳の方へと
    冷たいものが流れてきます
    明日は仕事なのだからはやく
    眠らなくてはならないと ....
 
愛染夜曲をききながら

たいして飲めやしないお酒をちびりちびり

いつの間にやら夜が更ける



*愛染夜曲 http://www.youtube.com/watch?v=gwc ....
小さなスミ子さんは
短く刈り込んだ髪で
不安気に
わたしの隣に立っていた。

「今日から働いてもらうスミ子さん。いろいろ教えてあげてね」

ナースから少し離れて
私たちは長い廊下を歩い ....
どこから好きが始まっていたのだろうか

好きが終わることなんてあるのだろうか

始まりもなければ終わりもない

ぼくらがどんな容姿であろうと

ぼくらが生まれようと死んでしまおうと
 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハッピーバースデー- 吉岡ペペ ...自由詩913-1-12
死に触れて- そらの珊 ...短歌813-1-12
ストレンジデイズ- 梅昆布茶自由詩1013-1-11
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ふたり分。- 元親 ミ ...自由詩413-1-11
調剤室で- そらの珊 ...自由詩27*13-1-11
まるのみ- あおば自由詩6*13-1-11
こんにちは- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-1-11
とてもいいところ- はるな自由詩1013-1-10
渡り- Lucy自由詩9*13-1-10
恋歌- Lucy自由詩8*13-1-10
歴史の外側- atsuchan69自由詩10+*13-1-10
未知のギフト- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-1-10
使命- 夏美かを ...自由詩20+*13-1-10
あずきの恋人_(連載⑨)- たま散文(批評 ...13*13-1-10
新聞紙は十二時を過ぎるとシンデレラになる- 赤青黄自由詩3*13-1-10
蝉たちの子守唄- 石田とわ自由詩13*13-1-10
相性- salco自由詩11*13-1-9
稀有な月曜日/あたたかいもの- ただのみ ...自由詩21*13-1-9
愛はもしかしたら- HAL自由詩7*13-1-9
駅景- 田中まし ...自由詩313-1-9
仮想オーバードーズ- はなもと ...自由詩113-1-9
吃音- ……とあ ...自由詩11*13-1-9
幸あふる- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-1-9
動物園- Lucy自由詩19*13-1-9
湯屋のおもひで- そらの珊 ...自由詩14*13-1-9
蛇口がみつからない- 石田とわ自由詩12*13-1-9
愛染夜曲をききながら- 殿上 童自由詩16*13-1-9
スミ子さん- 初代ドリ ...自由詩14*13-1-8
奇跡- 吉岡ペペ ...自由詩813-1-8

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